きのつらゆき(Kino_Tea)

紀貫之のごとく、気の向くままに、つらつらと、(書いて)ゆきましょう。
ブログというより備忘録。スケート関連多い。

スケカナのメドベージェワより、シニア初参戦したザギトワですよ

2016-10-31 | Skating

(Update 2016-11-01)

スケカナはテレビ観戦。
メドベの「私、失敗しないので」の演技はさすがだが、ちょっと待ったー!

このプロトコルが目に入らぬか !!

Evgenia Medvedeva ProtocolSatoko Miyahara ProtocolAlina Zagitova Protocol

基礎点61.23のメドベージェワ、基礎点54.98で調子が良くないさっとん宮原に対して、基礎点65.41の選手は誰だろう?ロシア語だよ!

「私、失敗しないので」のホンモノは誰だ?

「X」の数も7個!すべて後半にジャンプを跳んでいるのは誰なんだー?

3F+3T とか 3Lz+3T ではなくて、世界で数名しか跳べない 3Lz+3Lo を跳んでいるのは誰だよー?


同じ週末に、シニアの大会に初参加した、アリーナ・ザギトワ(ロシアのジュニア選手)だ !!!


ロシアカップ・ステージ3 というロシア国内大会に出場。ロシア選手権の選考を兼ねているのでロシアの選手にとって重要な大会だ。ショートはちょっとオペミスがあり、バイタルが低下してしまったが、フリーはTES75.57点、PCS62.96点の合計138.53点だった。さっとん以上メドベ以下の点数だ。

出来映え点(GOE)や演技構成点(PCS)は、まだメドベちゃんには及ばないが、シニア大会で初披露のコレオ・シーケンス(ChSq)は負けてないぜ。

メド兵衛と同じエテリんの門下生だが、年末のロシア選手権では直接対決する可能性が高い。楽しみだ。Jr.GPファイナルに出場予定、ロシアジュニア選手権にも出場がほぼ確定している選手。次シーズンにはオリンピック候補に名乗りを上げるはずの選手だ。

「そこの胸に7つの傷を持つ男!ザギ様のお通りだ。頭が高い!!!」


アリーナ・ザギトワ(Alina Zagitova, Алина ЗагитоваAlina Zagitova

2002年5月18日生(平昌五輪に出場可)、イジェフスク出身
所属: モスクワのサンボ70(クリスタル)
コーチ: あの悪い奴ら、エテリ・トゥトベリーゼセルゲイ・デュダコフ

父親: イルナス・ザギトフ (アイスホッケーのコーチ)
母親: こちらの方。「мама?」の質問に、アリーナが「Да」と答えているんだー。(*´Д`)

(Photo: ISU Channel, Youtube)


追記は以上だす。

 

ロシアカップ・ステージ3

ステージ3と言ってもガンの進行ではない。ステージ1から5まであるロシア国内大会で、この結果により、ロシア選手権(シニア)、ロシアジュニア選手権への出場が決まる。グランプリシリーズのように2試合に出場し、その順位などで選考される。国際大会(GPシリーズ、Jr.GPシリーズ、Jr.GPファイナル)への出場も考慮される。

シニア

順位 選手名 得点 SP FS
1 アリーナ・ザギトワ(J2) 194.89 3 1
2 スタニスラワ・コンスタンチノワ(J3) 193.72 1 2
3 アリサ・ロスコ(J2) 189.67 2 3
4 ワレリヤ・ミハイロワ(J2) 160.62 5 5

ロシア選手権(シニア)出場を目指すジュニア選手が上位を独占。アリーナ・ザギトワはショートで連続ジャンプをミスしたものの、フリーは 3Lz+3Lo を含め良い演技をし、優勝した。よかったよかった。たまにフリー番長になるのかも。インスタグラムには母親と二人で写った写真が投稿された。Jr.GPデビュー前は600くらいだったフォロワー数も、間もなく1500を超えそうだ。JGPF後には3000以上になるかもしれない。ご両親のお顔が分かった選手は、本田家とザギトワさんくらいか。

コンスタンチノワも良い出来だった。ロスコはSPで 3Lo+3Lo を跳んだがFSではミスをした。上位3名は180点以上。

シニアのフリーはジュニアより演技要素が1つ多い12個。追加される要素は、コレオ・グラフィック・シークエンス(ChSq) で、ステップ、ターン、スパイラルなどを実施する。ステップ・シークエンスより自由度が高い。レベル1固定でGOEで評価するようだ。


(補足)女子シングル選手の演技時間と演技構成

女子 シニア ジュニア ノービスA ノービスB
ショート演技時間 2分40秒 2分40秒 - -
ジャンプ 3 3 - -
スピン 3 3 - -
ステップ・シークエンス 1 1 - -
フリー演技時間 4分 3分30秒 3分 2分30秒
ジャンプ 7 7 6 5
スピン 3 3 3 3
ステップ・シークエンス 1 1 1 -
コレオ・シークエンス 1 - - 1

演技時間は±10秒まで可能。ノービスの仕様は日本向けのものを記載。演技項目の補足はこちら
(なお、ショートの演技時間は昨シーズンより10秒短い)


ジュニア

順位 選手名 得点 SP FS
1 アンナ・シェルバコワ(A2) 195.86 3 1
2 エカテリーナ・クラコワ(J2) 195.04 2 2
3 アナスタシア・グリャコワ(J1) 188.86 4 3
4 ヴィクトリア・ワシリエワ(A2) 182.91 1 5
5 エカテリーナ・ミトロファノワ(J2) 181.46 5 4

ノービスA2年目のアンナ・シェルバコワが優勝。すべてのジャンプを後半に跳び加点された。シニアより1要素少ないにもかかわらずシニアを上回る得点。上位5名が180点以上のハイレベルな戦い。ノービスAの選手は普段よりジャンプ1要素が追加された11要素の演技を実施する。

 

大会結果(ロシア語)・・・赤色部分のKMCがジュニア、MCがシニア

公式動画

 

西日本選手権

ジュニア

順位 選手名 所属 SP FS 得点
1. 坂  本  花  織   神戸FSC 1 1 193.59
2. 本  田  真  凜   関西大学中・高スケート部 2 2 186.34
3. 紀  平  梨  花   関西大学KFSC 5 3 178.60
4. 白  岩  優  奈   関西大学KFSC 6 4 173.91
5. 横  井  ゆは菜   中京大中京高校 4 7 164.45
6. 岩  元  こころ   大阪スケート倶楽部 10 5 163.27
7. 鈴  木  沙  弥   邦和SC 9 6 160.73
8. 山  下  真  瑚   グランプリ東海クラブ 3 11 159.78

こちらは全く映像を見ていないが・・・Jr.GPファイナル出場予定の坂本、本田、紀平が表彰台。紀平の3Aは残念。山下真瑚は、ジャンプが思わしくないようだ。8位まで強化指定選手を中心におなじみのメンバーが並ぶ。

坂本、本田、紀平の3人の競争は世界ジュニア選手権まで続くかもしれない。ジュニア女子は西高東低で、今年の全日本ジュニアに出場できるのは、西日本20名、東日本4名、シード2名(白岩、横井、どちらも西日本)、ノービスAから推薦の4名の合計30名だ。関東の青木祐奈、松原星などに勝てば、彼女たち3人が選ばれる可能性が高い。本田選手は現在のところシルバー・コレクターだが、昨シーズンのように尻上がりに調子が良くなるかもしれない。順位はともかく毎回180点、190点のハイレベルな戦いをしていて凄い。

Jr.GP日本・・・・・・・・①坂本、②本田
Jr.GPスロベニア・・・①紀平、②本田
近畿ブロック・・・・・・①紀平、②本田、➂坂本
西日本ジュニア・・・・①坂本、②本田、➂紀平
全日本ジュニア・・・・?
全日本選手権・・・・・?
世界ジュニア・・・・・・?

3人の競争は今年でいったん終了し、次シーズンは、順調にいけば坂本、本田はシニアに移行し、五輪代表を目指すことになる。

坂本さんのツイッターが行方不明。非公開ではなくアカウント名を変更したのか?かなり面白かったのに・・・

 

シニア

順位 選手名 所属 SP FS 得点
1. 木  原  万莉子   同志社大学 4 1 171.70
2. 新田谷      凜   中京大学 1 3 169.65
3. 大  庭       雅   中京大学 2 4 164.27

優勝した木原万莉子は、濱田美栄コーチのもとからカナダ・モントリオールのブルーノ・マルコットのもとへ移籍。このコーチは、ペアの元選手メーガン・デュハメルの夫で、須藤澄玲&フランシス組、古賀亜美&スペンサー組を指導している。2位は、国内大会はシニア区分で出場している新田谷、新田谷と同じ中京大学の大庭が3位だった。

 

大会結果サイト

 

西日本選手権は映像がなく、大会結果のプロトコルと、つぶやきを見ただけだが、ロシアカップは、即時更新されるオンライン・リザルトがあり、動画もロシアスケート連盟によって演技終了直後にユーチューブ上で公開されていて、演技を見ることができた。

スケカナも面白いが、メドベージェワと同じエテリコーチのもとで学ぶザギトワ、シェルバコワを見ても面白いかもしれない。エテリの門下生を見るのに飽きてしまった人を除いてだが。

 

これら以外にもこんな大会があった。
国体予選(神奈川県)の女子ジュニア、青木祐奈が優勝
モスクワの大会でアリョーナ・カニシェワ(Nv.A1)が優勝。

 

スケカナ

スケカナには村カナとかカナクリとか出ていないが・・・いろいろ変化があった大会か。宮原さん本郷さんのジャッジスコアの内容には驚いた。テレビで見た印象と違うこともあるもんだ。地元のオズモンドと前女王のタクタミは点が出すぎでは・・・関東勢の期待の永井さんは想像以上に思わしくなかった。韓国キムナヒュンは今回も 3Lo+3Lo を跳んでいた。シャルトランとタクタミも 3A を跳んでほしい。メドベの「恋人死んじゃったけど、スパシーバ」の演技、少しマイムは飽きたかも・・・男子は4回転競争が激しく身体への負担が大きいのだろうか。日本人選手が次の大会でも活躍することを期待したい。


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