第207回 「槍」へ行く その２

昼過ぎには宿泊拠点のババ平に着いて、
テントを張って寝ていた我輩。
夕方になって、テントを出てみると、
外はテントだらけに…
「テント村」から、「テント街」状態に変わっていたのでした。
もうテント設営場はあふれて、
河原の方で設置している人もいました。
ああ、早く来て良かったと思う。
で、気にせずに、翌日の準備後
また寝ていました。

夜、超寒くなって目が覚めると、午前３時。
ああ、出発か…不安いっぱい！
お湯を沸かして、コーンスープを飲んで、
カロリーメイトを食べて、
荷物をチェックして、便所行って、
水筒に水を補充して、さあ出発です。
と、４時半に出ようと思ったけれど、
まだ、真っ暗。（ライトはもちろん装備だが）
多くの人が出発して行きましたが、
我輩はルートがどうなっているのか知らないので、
少し明るくなってから出ることにしました。

結局目が利くようになったのは5時前。
「もう、行くしかないだろう！」と出発しました。

とにかく！歩いても歩いても
「槍は何処にあるのだ？」状態。
ルートから槍が見えないのです。
くねくね＆トボトボな、槍沢ルートを根性で上がっていきます。
長いとは聞いていましたが、長い…
天狗原分岐に着いても、まだ見えず。
（思っていたより、この分岐は遠かった）
この時、本当に「槍」に向かっているのか不安になります。
沢で水を飲んで、小休憩して、
再び登り始めて少し行くと、
ルートが曲がって、ついに沢の中央方面に！
すると、想定外な方面から、槍のトンガリが目に入ります！
こ、これが「槍」か…という感じです。
つづく