WOODBASE BLOG.

普通の主婦が製材所の事務員さん始めました。

丸太の製材

2010-01-27 | ⇒ 製材日記
午後から丸太の製材のハナトリをしました。

4メートルの杉丸太・径は30cm未満と小ぶりなサイズですが、
中心で6寸~8寸くらいの梁を製材。



丸太を横から見て、年輪をチェック。
一年かけて成長した部分がひとつの年輪で、濃い色は冬の間にゆっくりと成長した部分(冬目)、うすい色は夏の間に成長した部分(夏目)です。
夏目の方が冬よりあたたかい時にたっぷり成長するので、年輪巾が広くなっています。


ぎっしり目が詰まっています。



挽きたての梁となる製材品。
まだ乾燥されていないので、表面は湿っていますし、と~っても重いです。
材木業界に入って、初めて挽きたての梁を見たときの感想は「おいしそう!!」でした
表面はものすごくみずみずしくって、とても綺麗だなって思いました。



梁をとる前に、周りでできてきた板。
あまり節のない役物と、節のある一等材と。


そして挽きなおしたときなどに出てくる、薄い板や厚みにばらつきがあるような板も用途があります。
上の写真は「ケンジメ」と呼ばれる野地板になります。
「間〆」って書いて「ケンジメ」だそうです。
間は一間(2m)のこと。2mの野地板で坪売りするから「間〆」、なるほど!

そのほか、建築部材では使えないところも、お箸や紙の材料になったりとほんとに丸太一本まるまる捨てるところがありません。ええことです。



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よく手入れされています。

2009-10-20 | ⇒ 製材日記
秋らしい日が続いています。
製材日和です。

昨日は杉の4mを板に挽いていきました。
挽き割った、木の中心ってこんなんです。

木の枝(板にすると、節になって出てくる部分です)が木の芯から成長するたびに外側へのびているのがよくわかります。






途中で節の成長がパタッと止まっているところがあります。
これが、「枝打ち」のあとです。

木を育てる過程の施業の一つで、成長するにつれてたくさんのびた枝をある程度伐る作業です。

そうすることで、適度な日光が下まで届きますし、木がまだ若い時に枝打ちを行っておくと、その後節が出てこない良材に木が育ちます。

吉野では密植をするので、その分日が当らず枝打ちをしなくても自然と枝が落ちるということも聞いたことがあります。

また、「間伐」など、吉野独自のスタイルの林業施業がいろいろあります。
こうして、わたしたちが吉野ブランドを挽けているのも、今まで山に入り、手入れをしてくれていた人たちがあってこそだなぁと身にしみて感じました。

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杉皮

2009-09-09 | ⇒ 製材日記
昨日板に挽いた、径400以上の丸太です。

よく皮がついたままの原木を見るのですが、山である程度、皮を剥いた状態でした。
長さ1mほどのところで、切り込みが入っているのがわかります。
いいところの杉皮をとるために剥いたらしいです。








やっぱり山で皮をむいてあるほうが、乾燥がすすむのでしょうか。
挽いた板も軽かったです^^


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M’09

2009-08-20 | ⇒ 製材日記
川上村・木匠塾。

今年も近畿の7つ大学の学生さんたちが8月7日~13日にかけて、村内で制作ワークショップを実施しました。
今年はなかなか天候にめぐまれず、雨に悩まされ作業するのも大変だったそうなのですが、最終日にはお天気にも恵まれました。
わたしも村内に制作物を見学をしてきました。

材料はすべて川上村産の杉の間伐材。
丸太の形を活かした制作物を自分たちの手で加工しています。





『コミュニケーションツール』と呼ばれるベンチやテーブル。
接合に使ったボルトがポイントのようで、場所や使い方によって
テーブルの形やベンチの組み合わせを自由に変えることができます。





数年前に制作されたパーゴラの修復や、白川渡オートキャンプ場に作られた遊具たち。
なかなか限られた時間の中でこれだけのものをつくろうと思うと、大変だった、間に合うか不安でしょうがなかったという感想を聞きました。
また、丸太一本一本大きさや曲がり方も違うので、組み立てのときの微調整も大変だったと。

講評された方の中からは、「制作物を作って終わりではなくて、そのあとのメンテナンスをすることが大事」といったことや「モノをつくる、ということだけでなく、そのモノを通した交流することがこれから必要、ハード面だけでなくソフトな面が欠けているのでこれからの課題にしたい」といった声も聞かれました。

本当に、こんなに大勢の学生たちが村にきて生活をし、制作に取り組む、なかなかないことだと思います。村内外の人たちとも、もっと交流が深まればとわたしも思いました。

また川上村に遊びにきてください^^


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木の学校

2009-08-18 | ⇒ 製材日記
お盆も終わって、昨日からウッドベースも仕事はじめです。

お盆のあいだ、キャンプ客など、吉野川もとても賑わっていました^^
川上村でも、木匠塾が開かれ、多くの学生さんが訪れました。

活動拠点となる「木匠館」という建物が家の前にあるのですが、数年前までは「TONTON工作館」という名で子供たちが工作を楽しむための施設、さらにそのもっと前には、私の父も通っていた川上村の中学校となっていた建物でした。


ちょっとボケていますが^^;



外観とるの忘れちゃいました;
ちっちゃいころからよく遊んだ建物。
階段や廊下を歩くと、鳴る、「キシキシ」という木の音がたまらなく大好きでした。
はだしで歩くと気づく、使い込まれた感じの木のすりへったデコボコの感じ。

こんな学校、今でもあったらいいなぁと思いました。

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木取りってむずかしいです。

2009-07-16 | ⇒ 製材日記
先日、展示用に持って行った丸太の輪切りです。



真ん中で柱・梁・桁などの構造材を、そのまわりで、造作材や下地材などを取る木取りを再現してみました。
ほかにも赤身のはった丸太は板挽きにすることもあります。

実際には丸太全体の反りや、挽き割ってみてはじめてわかる欠点や、節などが表れることもあり、思った通り、うまく挽くことは難しいです。。。><
難しいところでもあり、おもしろいところでもあり、という感じやと思います^^

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最近挽いた、8mの長モノ。
1本だけだったので、久しぶりに自分たちで皮むきをしました。


とっても長いです^^;
ハナトリさんも頑張っています。






長い分、なかなか反りを取るのが大変ですが、何回か挽きなおして、8寸の梁がとれました^^


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上小無地の板

2009-06-01 | ⇒ 製材日記
先週に引き続き、「ハナトリ」です。


 在庫になった無地上小の2mの板。色は綺麗ですが、少し「はぶし」です。。
 幅が広い板のハナトリは少し緊張します。

これから時間がたって、乾燥が進んで板が割れてこないように
表面に割れ止を塗っておきます。

割れやすい板目の真ん中の部分と、木口の周りからは割れやすいので
しっかり塗っておきます


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「ハナトリ」しました。

2009-05-30 | ⇒ 製材日記
製材をするとき、台車に乗って材を挽く人を「ハラオシ」、挽かれてきた材をとる人を「ハナトリ」と言うそうです。

今日はその「ハナトリ」をいっぱいしました。後半バテバテでした。
わからないこともたくさんありますが、でも製材はいろんなものができて楽しいです。

今日挽いた杉。
3mと4m。


お昼一発目に挽いた杉。
径はちっちゃいけど、まっすぐでキレイだなっと思った杉の写真です。



こっちは杉の赤身の色がすごくキレイでした


赤身の部分がはった丸太。
 ↓ 板引きにしました。 ↓


最後に。。

オマケの子猫ちゃん!
かわいいです。ハナトリの疲れも吹っ飛ぶかわいさです。




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吉野杉の建具材

2009-05-27 | ⇒ 製材日記
以前に源平の建具材の記事を書きましたが、
今日は赤の建具材を挽きなおしを手伝いました。



色身や柾の目合いなど、気を使うことがたくさんです。





特に目細と呼ばれる年輪の均一に詰まったものは、
とても綺麗な柾です。おもわず見とれちゃいます。

納材してからの仕上がりも楽しみです。



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