珊瑚の島へ

結婚記念旅行は沖縄へ。
それはね、結婚35年目は「珊瑚婚」だからなのよ。

「ハルサー生活」始めました。

「喜屋武マリーの青春」

2008-12-17 12:11:42 | 沖縄的生活日記
この本はセブンがずっと以前に「BOOK OFF」で買ったらしい・・・。
つい先日、彼が本棚の整理中に見つけて、冷蔵庫の上にさりげなく置いてあったの。
そうなの、彼はね、私に「この本を読めば~」とは言わないの。
「興味があったらどうぞ~」っていつもそんな感じに私の目のつく所に置いておくのよ。
彼って、けっこういい性格でしょう~?



私はね、副題の「Aサインデイズ」という言葉から、
戦後の沖縄の「Aサインバー」が題材とすぐに分かったから、
まずは著者の「あとがき」から目を通してみたのよ・・・。

「喜屋武(きやん)マリーの青春」(利根川裕氏著)は、
1986年8月8日から「琉球新報」に48回に亘って連載されたようです。
この作品を客観的事実にもとづいて実名で書いて、さらには公にしたことで、
当時の関係者の方たちに迷惑がかかり反論や動揺の渦・・・。
それとはべつの観点からの賛辞と励ましもあったのですが、
単行本になってからも削除や訂正を求める要求があったらしいのです。

私の読んだこの文庫本(1988年1月初版)は、(文庫に訂正) 
それら数々の懸案部分を全面削除しての決定稿とあります。

戦争によって、「あめりかー」に虐げられている沖縄の人びと・・・。
彼らと同じ沖縄人なのに「あめりかー」から利益を吸い上げようとする人びと・・・。
その狭間で生まれた大勢のハーフの子どもたち・・・。

虐げられている人びとの憎悪がハーフの子どもたちに向けられるのです。

「あめりかー」を憎みながらも「あめりかー」に近づくことでしか救われなかった現実。
どちらの立場の人びとの気持ちがすごくわかるから、怖くて、すごく切ないのです。

みなさんにもぜひ読んでほしい1冊です。


  文庫初版の頃の私は、今風に言えば「アラフォ~」で・・・、
    小中学生の息子たち、高校受験、家族7人の家事に大忙しの日々・・・、
    後にこの作品が映画にまでなったことさえ知りませんでした。
    でも、この本に出会ったのが沖縄のことを知り始めた今でよかったと思います。
    ダ~リン、センキュ~! 


  (11:58pm) マリーさんのmyspace
            「The Marie’s Band」の歌が聴けます。
            ぜひお楽しみください。

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2 コメント

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Unknown (ヌーボー)
2008-12-22 10:55:35
訪問ありがとうございます。

さすが本土の沖縄ファンのブログです。
我々より沖縄を研究していますね。
文章も面白くて読みやすい。

見習わなくちゃ。



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こちらこそ (まじょ母さん)
2008-12-22 13:31:10
訪問ありがとうございます。

「面白くて読みやすくて真面目が売りです」ということで、よろしく!

ヌーボーさんから「本土からは見えない沖縄」を教えていただきますね。

それではまた、バイバイ。(笑)
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