雨の灯台

ポケモン擬人化を取り扱っています。
参加企画関連の記事メインです。

Do you enjoy playing cards?

2009-11-14 12:16:08 | R.N!/SS
四人が囲むテーブルの中央に、裏になったトランプカードが置かれていく。
「8」
「9」
10、と言ってネーロは三枚カードを出す。
「ダウト」
と、前の番の男からコールがかかった。
「ふふ、残念だったわね」
出したばかりのカードをめくると、確かに10が三枚。
男は溜息をついて場のカードを手札に加えた。
してやったりと笑いながら、ネーロはちらりと次の番の相手に視線を飛ばす。賭け事初心者のトリルは順調に手札を減らしていた。
(全然引っかからないのねぇ)
四人の中では一番経歴も浅く、長くやると身につくような勘も皆無のはずだ。
そのトリルが、現時点で最も上がりに近い。
「行くぞ、Aだ」
先程負けた男がAから始めた。ネーロが2、次にトリルが3……と続き、その後三巡目。
「J」
トリルがさりげなく出したカードは四枚。手札には残り一枚。
「ダウト!」
いくら何でもこれはダウトだろうと、男が声を上げた。
ネーロはすっと目を細める。
出された左端のカードの下に、もう一枚重ねられているのを目ざとく見つけたのだ。
上手く隠されてはいるが、ほんの僅かにずれがあった。
(この場面でわざわざ出すってことは、コールかけられるのも計算の内ね)
単純に状況を見てのコールか、あるいはわざと五枚目のカードを気付かせてのコールか……どちらにせよ、かけた男の負けだろう。
「はい」
トリルがカードを裏返す。
出てきたのはJが四枚、そして――
「もう一枚、ジョーカーね」


五枚のカードを相手に明かす。
ネーロがフラッシュ、トリルがツーペア。
「やっぱり強いです、敵いません」
苦笑しながら言うと、ネーロも笑ってカードをきり始めた。
その手つきは素早く、思わず見入ってしまう程だ。
「でも、さっきトップだったじゃない」
「コールかけたのがもう一人の人だったら無理でしたよ。運がよかったんです」
「ストレート勝ちしておいてよく言うわ」
実際、トリルは一度もコールを誤っていない。
はったりをかけるゲームに関しては正直イカサマに入るのではと思わなくもないが、相手のコールでカードを引かされる事もあるのでよしとした。
「私が勝てるのはダウトくらいですよ」
「ポーカーもなかなかいい線いってると思うけどね。楽しいでしょう?」
「はい! ネーロさんのおかげです。ありがとうございます」
ポーカーだけでなく、色々なカードゲームを教えてくれた。
ルールはもちろん、勝つコツやちょっとしたイカサマなども。前回は簡単なカードマジックを教えてくれた。
そうでなければずっと縁のないものだっただろう。
「どういたしまして。私も楽しいからいいのよ。そうそう、この前のマジックはどう?」
「あ、えーと、あの隠すところが不自然になっちゃって……」
「そう、ちょっとやってみて。見てあげるから」
「いいですか?」
「いいわよ。見せたい人がいるんでしょ?」
いたずらっぽくウインクするネーロに、トリルの頬が赤らむ。
「……はい」
小さく頷くと、お見通しよと微笑まれた。
渡されたトランプの束を、まだぎこちなさが残る手つきでテーブルに広げる。頭の中で手順を確認して一旦深呼吸。
「じゃあ……始めます」
視線を感じながら、タネの第一段階に取りかかった。



ネーロさんお借りしました!
やっと完成です……遅いorz
色々教えて頂いてますというネタです。
どう考えてもカジノにダウトがない事には目をつぶって下さい←
トリルがネーロさんに勝ってますが、ネーロさんが様子見だったので勝てたって感じです。いくら嘘を見抜けても、イコール自分の嘘が見抜かれないって訳ではない。
マジックはネーロさんにもう一度教えて頂いたおかげで、無事彼に披露出来ました^^

以上、何か変な時間に目が覚めちゃったので空腹に耐えつつ書き上げました。
もっかい寝よ。
タイトルの英語は何となくの雰囲気でつけたんですが、ぱっと見よく来る迷惑メールみたいになった(笑)

携帯で誤字見つけたので一旦削除して投稿し直し。
二度寝したせいで起きたの十一時半だったww
遅刻寸前ww(笑うとこじゃない)
ギッリギリで間に合いはしますが……三日連続とかたるみ過ぎにも程がある。

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