雨の灯台

ポケモン擬人化を取り扱っています。
参加企画関連の記事メインです。

トリルの力についての考察

2010-07-21 08:35:46 | R.N!
言った本人にとって本当でない事を言った声は不自然な響きを伴って聞こえる、というもの。
トリルは先天的にすごく鋭い部分があって、それを能力だと思っている。本来は能力というより感性といった方が近い。
ジョハリの窓(だっけ?)の未知領域、自分も他人も知らない面がそれにあたる。
本人にとって真実でない言葉を自他関係なく見抜くが、トリル自身が気付いている事に気付いていない(ややこしい;)。
それを自意識に上らせる為に、聞いた声が響いているように受け取る。無意識の部分が意図的に「響いて聞こえる」と意識に錯覚させているというか。
クロチェ以上にわかりづらいなこれ……。
つまり、嘘を言う声は本当は響いてなんかない。「これは偽りだと私は気付いている」と意識する為に響いていると思い込んでいる、みたいな。
だからクロチェとは違って聴覚の次元がどうのこうのではなく、むしろ聴覚が騙されてる感じ……?
もちろんトリルはそんな事知らずに「嘘の声は響いて聞こえる」と思ってるけど。

何でこんなややこしい事にしたかというと、ちょっとでも本心から外れた言葉全部を見抜いちゃう程鋭いって結構しんどいんじゃないかと思ったから。
悪意ある嘘や故意の誤魔化しならわかった方がいいかもしれないけど、会話や人間関係を円滑にする為とか場の空気を保つ為とかの建て前や社交辞令までいちいち真実じゃないと意識してしまったら人間不信にもなりかねない。当然結果的には変わらないんだけど、考え方によって少し気の持ちようが変わるんじゃないかと。
「嘘の声が響くから嘘だとわかる」方が「自分が全て見抜いてしまう」よりはいい……かな←
わかる原因が前者は他人で後者は自分だから。いやどの道わかってしまうんだけど、何かこう……そろそろ自分でも何言ってるかわからなくなってきたorz
とにかくそんな感じって事で!(ええええ)

ちなみに、あくまで「本人にとって」本当でない事を言った言葉を見抜くので、例え事実と異なっても信じ込んでいたりすると真偽を見定める事は出来ない。
例えばある人が街でAさんを見かけたとする。でも遠目でちらっと見ただけで、そのある人は「あ、Bさんだ」と思う。
次の日トリルが「昨日Aさん見なかった?」と聞いて「見なかった。Bさんなら見たよ」と返ってきても、その声は響かない。その人は、見たのはBさんだったと思い込んで疑っていないから。
響くとしたら「あれAさんかな、Bさんかな。うーん、Aさんかもしれないけど、多分Bさんだろうな」と思い、Aさんの可能性も意識した上で「Bさんなら見た」と答えた場合。
個人にとっての真偽と一般的・普遍的真偽が必ずしも一致するとは限らない。
但し、本人が意識していない心情と異なる言葉などは見抜ける。これ見抜かれた方はきつかったりするかも。
また、偽りの度合いが大きい程響きも大きくなる。
上の例で言えば、Aさんかもと思いながら答えて響いても、その疑念は小さなものである為少ししか響かない。
明確な意思を持って騙そうとした場合、心にもない事を言った場合は大きく響く。

ここからちょっと過去と未来に関連しつつ。
トリルもクロチェと同じく生まれつきだが、記憶にない程幼い頃は響きを介さずに偽りを見抜いていた。偽りというよりも「何か違うな」みたいな感じだったけど。見抜くというかわかっちゃうというか。
実は、トリルの感性は人の偽りを見抜くだけではない。
人の偽りを見抜く=「本当じゃない事」を見抜く
だけど、更に
人の真実を見抜く=「本当の事」を見抜く
ところまである。
すみません、とんでもないチートなのは自覚してますorz
生きていくのが辛そうな程鋭い。
実際そうだから、段々自意識が確立してきてからは無意識の自己防衛で響きを介するようになる。
トリルは芯は強いけど脆い部分もあって、そこを守る為にというのかな。
そのおかげというかそのせいでというか、危うくもそれなりに安定して今に至っている。
他人の偽りを見抜く時は大体声にされた事が対象だからそこまで問題はなくても、自分の内面にもそれが反応するからきつい。
トリルが無意識にいくつかの点で自分を誤魔化しているのも、本当はわかってしまう。
その最も鋭い部分はさすがにまだ眠っているので、今のところはまだ気付かずにいられる。
前にSSそっと静かに、さようなら。で書いたのはその一つに気付いてしまった、ってことです。

トリルに関しては以上。
しかし長いな……。

クロチェの力についての考察

2010-07-21 08:35:30 | R.N!
人の死の原因となるものから匂いを感じる能力。
正確にいうと「このまま時間が過ぎた場合に人の死の原因になる可能性が高いものから匂いを感じ取る」力。ちょっと予知に近いかも。
未来といっても絶対に確定されたものではないので、変える事は出来る。

クロチェは生まれつき鼻がきかず普通の匂いがわからない代わりにこの能力を持っている。
五感の内嗅覚だけ、感度の次元が違う感じ。第六感みたいなのが嗅覚と結びついた、とか……うーん、上手い言葉が見つからないけど。
とにかく、この力は死(範囲は人間だけ)に対してのみ働く。
また匂いを感じる対象は「結果」ではなく「原因」。
この辺がクロチェの力の万能ではない所。いつかに書いたように、死にさえしなければどんな大怪我でも察知出来ない。その死は肉体的なものを指す為、脳死や植物状態も予知する事は不可能。
「何が原因で死ぬか」はわかっても「死ぬのが誰か」はわからない。例えば、銃から一人分の匂いがして弾道上に二人いた場合、前の人間が死ぬのかそれとも貫通して後ろの人間が死ぬのかはわからない、など。その為に救えなかった人もいるだろうな。
逆の場合(死ぬ人間から匂いを感じるが原因はわからない)でも救えない人は出てしまうと思うけど。
死の未来が避けられた時や死が現実になってしまった時に匂いは消える。また、死ぬ人数の多さやその未来の近さに比例して匂いは濃くなる。

ここから過去関連。
クロチェに普通の嗅覚はないので、死を予知する以外の匂いを知らない。
赤ちゃんの頃や死とかよくわからない幼い頃は、死の匂いを普通のものとして受け止めていた。本人がわかっていない為当然防ぐ事は出来ず、クロチェが匂いに反応したものはほぼ確実に死の原因となっていた。
それが周囲に「あの子は死を引き起こす」と誤解され、気味悪がられる事になる。クロチェが控え目な性格なのは、この時期にあまり人と関われなかった為。
両親(二人とも普通の人)もそんなクロチェとの接し方に悩んだ。ただクロチェを想う気持ちはちゃんとあって、疎んだりはしなかった。
そうやって悩み迷いながらクロチェと過ごす内に、段々クロチェの力がわかってくる。
今のクロチェがあるのは両親が支え、導いてくれたから。
自分が嗅いでいるのは死を予知する匂いだと理解して人を救い始めてからは徐々に誤解は解けていった。それでもやっぱりあまり近付いてこない人もいたけど。
そんなこんなで今に至る。
通常でないのは視覚や聴覚じゃないから日常生活に支障ないけど、他の匂いは一生わからないまま。逆に、クロチェが感じている匂いをわかってもらう事も一生出来ない。

クロチェの力に関してはこんな感じかな。
次はトリル。