赤江瀑の「平成」歌舞伎入門 (学研新書)
歌舞伎の「入門」書は、歌舞伎初心者の私は大変お世話になっていて、
いろいろ目を通しているのですが、これは少しテイストが違いました。
大体入門書では、代表的な演目のあらすじや、見所の紹介、
役者の紹介などがまとめられて、
初めての観劇のハンドブック的なものが多く、
掲載されている情報量の多さに違いはあるものの、
格別ユニークな視点から見ているものなどは
私は出会っていなかったので、
私はこの本、気に入りました。
繰り返し語られていたのは
・「平成」歌舞伎の現状...
群雄割拠していてそれを束ねるリーダーがいない
・役者の取り組みとして、新しいスタイルの歌舞伎や
他の演劇の分野への進出がシフトされ過ぎている
→「古典回帰」が必要
という二点でした。
今まで読んだ本は大体、
徹頭徹尾「歌舞伎礼賛」が多かったので
体制に対して、ここまではっきりと著者の意見が書かれているのは
新鮮でした。
とはいえ、伝統的な技の継承と同じくらい、
進化発展していくことというのは
文化には必要だと思います。
それは、テクノロジーの進化と同じで、
表裏一体のものだと思います。
進化することによって、失われるものも多いけれど、
ここまで進化したものの歩みを止めるのは、
ある意味、とても罪深いことのように感じます。
私自身としては、「新しいスタイルの歌舞伎」をあまり見たことがなく
意見を言えるほど、自分の考えは練れていません。
(DVDで見た「研辰の討たれ」は面白かった。
...これって歌舞伎?なのかな?と思ったけど)
私の中の、今後の研究課題にしたいと思います。
多いに共感したのは、観客に関する項です。
観客が居なければ芝居は成り立たないわけで、
こちらも成長が求められるのですが、
まずはじめての観劇は、「徒手空拳」で臨んでいい、
ということが書かれていました。
まったく勉強せず、まっさらの状態で観ても、
歌舞伎というのは、見る人の心がわしづかみにする魅力がある。
それだけの厚みがある、というのです。
これは私も納得。
実感としてあったということがひとつ目の理由。
ふたつ目には、私の周囲にも「歌舞伎見てみたい」んだけど、
「見に行けない人」(と自分で決めてる人)がすごく多いんです。
一緒に見に行こうよ!と誘うと
「でも、勉強してかないと、分からないから面白くないでしょ?」
という答えが大体返ってくるのです。
だから、そのうち...勉強したら...ということになっちゃう。
ちょっと待った!
仕事に、趣味に、婚活に、とお忙しい欲張りなお嬢さん方。
そのうち、そのうち、と先延ばしにしていて、
それで一生歌舞伎観ないことになったら、本当にもったいない
んですよ
現地に行ったら、筋書きも買えるし、イヤホンガイドもある。
その人によって、心をつかまれるポイントだって違うのだから、
一回見に行って、それから勉強したっていいと思います。
以前のBlogで書きましたが、→☆
外人さんが感動してた姿を観て私もうれしくなったことがあります。
本当に、初めて観る歌舞伎の感動ってすばらしいですよ。
言葉が分からなくても、なにも知らなくても、
目がキラキラしちゃうような魅力があるのですから。
これを読んでる歌舞伎未体験の友人たちよ。
外に出よ。歌舞伎を見よう。
そして一緒にハマりましょう。
ランキングに参加しています。
☆よろしくお願いします☆
にほんブログ村
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歌舞伎の「入門」書は、歌舞伎初心者の私は大変お世話になっていて、
いろいろ目を通しているのですが、これは少しテイストが違いました。
大体入門書では、代表的な演目のあらすじや、見所の紹介、
役者の紹介などがまとめられて、
初めての観劇のハンドブック的なものが多く、
掲載されている情報量の多さに違いはあるものの、
格別ユニークな視点から見ているものなどは
私は出会っていなかったので、
私はこの本、気に入りました。
繰り返し語られていたのは
・「平成」歌舞伎の現状...
群雄割拠していてそれを束ねるリーダーがいない
・役者の取り組みとして、新しいスタイルの歌舞伎や
他の演劇の分野への進出がシフトされ過ぎている
→「古典回帰」が必要
という二点でした。
今まで読んだ本は大体、
徹頭徹尾「歌舞伎礼賛」が多かったので
体制に対して、ここまではっきりと著者の意見が書かれているのは
新鮮でした。
とはいえ、伝統的な技の継承と同じくらい、
進化発展していくことというのは
文化には必要だと思います。
それは、テクノロジーの進化と同じで、
表裏一体のものだと思います。
進化することによって、失われるものも多いけれど、
ここまで進化したものの歩みを止めるのは、
ある意味、とても罪深いことのように感じます。
私自身としては、「新しいスタイルの歌舞伎」をあまり見たことがなく
意見を言えるほど、自分の考えは練れていません。
(DVDで見た「研辰の討たれ」は面白かった。
...これって歌舞伎?なのかな?と思ったけど)
私の中の、今後の研究課題にしたいと思います。
多いに共感したのは、観客に関する項です。
観客が居なければ芝居は成り立たないわけで、
こちらも成長が求められるのですが、
まずはじめての観劇は、「徒手空拳」で臨んでいい、
ということが書かれていました。
まったく勉強せず、まっさらの状態で観ても、
歌舞伎というのは、見る人の心がわしづかみにする魅力がある。
それだけの厚みがある、というのです。
これは私も納得。
実感としてあったということがひとつ目の理由。
ふたつ目には、私の周囲にも「歌舞伎見てみたい」んだけど、
「見に行けない人」(と自分で決めてる人)がすごく多いんです。
一緒に見に行こうよ!と誘うと
「でも、勉強してかないと、分からないから面白くないでしょ?」
という答えが大体返ってくるのです。
だから、そのうち...勉強したら...ということになっちゃう。
ちょっと待った!
仕事に、趣味に、婚活に、とお忙しい欲張りなお嬢さん方。
そのうち、そのうち、と先延ばしにしていて、
それで一生歌舞伎観ないことになったら、本当にもったいない
んですよ

現地に行ったら、筋書きも買えるし、イヤホンガイドもある。
その人によって、心をつかまれるポイントだって違うのだから、
一回見に行って、それから勉強したっていいと思います。
以前のBlogで書きましたが、→☆
外人さんが感動してた姿を観て私もうれしくなったことがあります。
本当に、初めて観る歌舞伎の感動ってすばらしいですよ。
言葉が分からなくても、なにも知らなくても、
目がキラキラしちゃうような魅力があるのですから。
これを読んでる歌舞伎未体験の友人たちよ。
外に出よ。歌舞伎を見よう。
そして一緒にハマりましょう。
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☆よろしくお願いします☆


学校で歌舞伎鑑賞会なるものがあったそうなのだけど、もちろん知識もないし、なんの演目だったかも思い出せないそうなのだけど、すごくおもしろくて感動したって話してくれたのを
思い出しました。
純粋なキモチで観れば伝わってくるものが
あるんだろうね!
わたしも機会があれば、ぜひご一緒したいわ♪
あらすじは忘れても、その感動は絶対に忘れないものね。
そのうち、一緒に行きましょう~♪
Tomoちゃんは感性豊かだから、きっと気に入ると思います。