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Swallowtail

着物のこと。歌舞伎のこと。
私のもとにやってきた小さな命のこと。
新米ママが綴る日々の徒然☆

冥土の土産

2011年10月08日 | 歌舞伎
先日、澤瀉屋の襲名に関してさくっと日記をかいたところ(過去記事→☆)
http://blog.goo.ne.jp/winged_litty/e/458df9bc53d57426ae302d13c8e45930

自分では当たり障りのない書き方をしたつもりが、
友達(歌舞伎&ヅカファンのアラサー女子)から「言いたいことがよくわからん」とツッコミが入りまして…
こんな私の独り言Blogを読んでくれてる人いるんだ!と感謝しつつ、書きますが…

えっと。
言いたいこと、といえるほどのものでもないですが、私なりの応援メッセージでした。


亀治郎さんにかんしては、最近の精力的な活動をみると納得、なんですが、
びっくりしたのが香川親子の歌舞伎界入りです。

「最初は可愛らしかった役者さんが」

ていうのは、もちろん団子を襲名する香川照之さんのご子息の政明さんのことプラス香川照之さんへのエールでもあり。


正直、私も香川照之さんの中車襲名のニュースを聞いたときには
「1年で歌舞伎ってできるの?」って思ったけど。

「いつか歌舞伎の世界へ、という気持ちでずっとお稽古なさってきたの?」と思ったら
そうじゃないらしいし。

それから、澤瀉屋一門には養成所からの役者さんが多く活躍されているので、
血縁というだけでそれを飛び越えるような役がついちゃうのはどうかと思うなあ~、
と思ったら、イチから頑張ります、とのこと。

でもその割には「ベースはあくまで映像」とか「映像に戻るときには香川照之」とか
ちょっと言ってることとブレがあるのでは?と思ったけど。


でも、
「歌舞伎はできない」、って決め付けるのっていうのもなんだかなあ、と思うわけで。

いいじゃないですか、端役から始めます、って言ってるんだし。

香川さんいま45歳。
ピンコロで90まで役者やったとしてあと45年もあるんだし。
本気でやろうっていうんだから。

歌舞伎を愛するあまりか、
「オレの目の黒いうちは...」って言っちゃうコアな歌舞伎ファンの方。
目の黒いうちに香川さんが一回でも、あなたを唸らせるようなすごい芝居見せてくれたら、
歌舞伎ファンとしてものすごい嬉しいことなのでは。
それこそ冥土の土産ですよね

香川さん苦労すると思います。
やりたいこと押し通すんだから苦労して当たり前、なんですけど。
これからどんな芝居をみせてくれるのか楽しみにしてます。

映像がメイン?とちょっとドライな目で見つつも、アツい期待をこめて。
頑張ってくださいね。


猿之助&中車襲名!

2011年09月27日 | 歌舞伎
日に日にパワーアップする娘。
昼寝もしなくなったし、後追いもする。
私もハイハイしながらガチで遊んでます。

でもやることやんなきゃいけないので(家事ね)まーーー大変。
私がもう1人必要。絶対。

娘が起きてる日中は、基本TVはつけないようにしているので、
ニュースやBlogの閲覧など情報インプットは携帯からしてます。


歌舞伎関連情報も、歌舞伎モバイルなどでチェックしていて、
わくわくすることいっぱいあるんだけど、Blogに書く時間がなくてあっというまに過去のことになっちゃう。


昨日も、香川照之さんが来年6月の演舞場で歌舞伎デビュー!というニュースを読んで、
「おお~!」と思いつつ、眠さに負けてZZZ....

一夜明けて。
同公演で亀次郎さんが猿之助、香川照之さんが市川中車を襲名という記事をを読んでびっくりしました。



msn産経ニュース「亀治郎が猿之助襲名へ 香川照之も歌舞伎に」 →

時事ドットコム「市川亀治郎さん、4代目猿之助襲名へ=いとこの香川照之さんは歌舞伎初挑戦」 →
↑この記事の写真、猿之助さんの表情いいですね~嬉しそっ!

@ぴあ「香川照之が歌舞伎の世界へ 母に「ごめんね」」→
↑それぞれの想いがあると思うけど、浜木綿子さんが一番かっこいいトコ見せたかも。



最近、播磨屋で又五郎&歌昇、来年は中村屋で勘太郎さんが勘九郎に、と襲名のニュースが続いたし、
先日オンエアされた芸能百花繚乱で松嶋屋の祖父&孫共演の連獅子を(遅ればせながら)見て
歌舞伎の伝承、次世代に繋げていくことの重さを改めて感じてたので、
スルーできないニュースでした。


香川照之さんの

「猿之助の名は140年続いてきた。2004年に息子が誕生。長男がいるのにその舟に僕が乗らないでいいのかと思うようになった。映像では香川照之を、父の残した世界を継ぐ使命を帯びた時は中車を名乗ります」

というコメント。

7歳になる長男政明さんの存在がなかったらこれは実現しなかったのかもしれないのですね。
これも運命。


歌舞伎は大衆芸能から始まって、何世代もの役者さんたちの努力で
素晴らしい芸術にまで高まって、素晴らしい芸を見せてくれるもの。

けど、芸だけ見れたらいいワケじゃないと(私は)思っていて。

もちろんいつでも良い芝居みれたら嬉しいけど、
小さいうちに初舞台踏んだ役者さんが、あれよあれよと大きくなり
最初は可愛らしかったのが良い役者さんに成長していくのを見るというのも
なんともいえない楽しみだと思うのです。


演るのも人間、見るのも人間。
ヒトに興味がないってウソでしょ。



そして長月....秀山祭!

2011年09月01日 | 歌舞伎
あーーーっというまに駆け抜けた8月。

今年の夏は浴衣に袖を通すことなく終わりました。

夏のはじめに旦那さんから、
「俺達浴衣、娘は甚平着せて、親子三人夏の装いででかけようよ」と提案がありました。

私の趣味に付き合ってくれてるだけかと思ってたけど、
旦那さんも浴衣着るのを楽しみにしててくれたんだ~、
とわかって、密かに嬉しかった私。

でもなんだかんだ予定が入ってしまい、実現せず。
暦のうえでの夏ってほんとうに短い!
今日から9月。浴衣を着ておでかけできないわ~


9月といえば、秀山祭。

去年の秀山祭は、しばらくの歌舞伎の見納めとして見に行きました。

妊娠中の大きなお腹での観劇、収まりが悪いかと思ってたけど、
据わってみると結構座席にぴったりフィットしてw
安定感があって見やすかった。
あれから激動の一年、早かった~!



今日、新橋演舞場では、秀山祭の初日を迎えました。
襲名披露公演とあって、独特の華やかな雰囲気に包まれてるのでしょうね~。

新・又五郎、新・歌昇襲名披露口上が見られる夜の部も魅力ですが、
私はなんといっても昼の部、寺子屋が見たいです。
吉右衛門さんの松王はもちろん!こんな記事を読んでしまうとなおさら...↓
<歌舞伎>「秀山祭大歌舞伎」 吉右衛門・松王vs源蔵・新又五郎  
(東京新聞)

播磨屋一門にとって大事な記念の一ヶ月...観劇を育児休暇中の私は見にいけないので
歌舞伎ブロガーさんたちのエントリーを楽しみにしております♪




2011平成中村座公演

2011年09月01日 | 歌舞伎

遅ればせ...なんですが、去年からずーっと気になっていた平成中村座の公演、
8月30日に制作発表がありました。
以前発表があったとおり、11月から来年5月までのロングラン公演になるそうです!
5月には三社祭もあるし...楽しそうですね~。


今回の公演でも、桜席&お大尽席が健在。

桜席には一度座ってみたいと常々思ってました。

舞台袖...というか、舞台の真上に位置しているので、
出番を待っている役者さんや舞台転換の様子など、
舞台裏が見れる面白さ。
できれば一回目は松席で芝居を楽しんで
二回目は桜席で舞台裏を....みたいな楽しみ方をしたいな~、と。

でも演目を選ぶお席ですよね~。

11月公演の演目も発表されてますが(下記)、
夜の部の桜席はツライかな。
『稲瀬川勢揃い』花道で決まって盛り上がっても桜席だけ置いてけぼり...になったりしたら悲しい。
昼の部は『大物浦』の、碇知盛&その後が見れて面白いかもですが。
『角力場』も濡髪が相撲場から登場してくるときなど、裏側が見れて楽しそう。


公演チラシには配役が発表されていないので、こちらも気になります!
あーでもないこーでもないと予想してると楽しいですが、
橋之助さんが大活躍の公演になるのでは?(特に昼の部)
そして、『角力場』の与五郎は七之助さん....これもカタい?


<昼の部>
一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
  角力場
二、お祭り(おまつり)
三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
  渡海屋
  大物浦
<夜の部>
一、猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)
二、伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)
  沼  津
三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
  浜松屋より勢揃いまで

<出  演>
 勘三郎
 仁左衛門
 橋之助
 彌十郎
 孝太郎
 勘太郎
 七之助



中村吉右衛門さん 人間国宝に

2011年07月16日 | 歌舞伎


中村吉右衛門さんが人間国宝に認定されたことが発表されました


人間国宝吉右衛門80歳で1カ月「勧進帳」(日テレNEWS24)


私が歌舞伎を好きになったきっかけは吉右衛門さんのお芝居を観たことですので
これほどうれしいことはありません

そして素晴らしいと思うのは↓

 一方、自身の芸を磨くことにも意欲的で、「これから先も修業、死ぬまで修業。舞台に対する意気込み、気構えは変わらない。これを認定していただいたから舞台が良くなるわけでもなく、我々の商売は、常に常に上を向いて歩いていかないと滞ってしまうもの。夢は80歳になった時に、25日間『勧進帳』の弁慶を務められたら」と高みを目指すことを誓った。
(上記記事より引用)

「夢」って聞いた人までワクワクさせる力があると思うのですが
そういった意味でコレは正しく「夢」!
80歳で弁慶!かっこいいですよね。
飛び六法ビシッと決めてほしいです。

13年後、吉右衛門さんの弁慶を見に行きたい!と、私にも夢がひとつ増えました。


記事にあるように、6月に胆管結石で入院していたそうです。
「石も痛みもとれました!」とありますがお体には気をつけて
今後も素晴らしい芝居をしていただきたいです。

次は9月の秀山祭!
観劇は育児休暇中の私ですが、おんぶひもで汗かきかき家事しながら
新橋演舞場へ思いを馳せます。