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Swallowtail

着物のこと。歌舞伎のこと。
私のもとにやってきた小さな命のこと。
新米ママが綴る日々の徒然☆

今日のキモノ

2010年05月16日 | きもの
今日は、きもの学校関連の式典でした。

式典が終わってから、ファッションショーがあったのですが、
一流のプロのモデルさんを間近で見て、本当に感動しました。

彼女たちは、とにかく頭がいい。
機転が利いて、とっさの判断が素晴らしい。

あと、横隔膜から上で立ってる感じです。
なんというか、ベタっと立ってなくて、フワっと立ってます。
頭のてっぺんから20cmくらい上に存在してるみたいな感じ。

踊るときの姿勢に似てるかな。
丹田、体の芯がしっかりしていて、意識は上にある、みたいな。


すごかったです。
美しいって素晴らしい!と思いました。


今日のキモノ。

長丁場を乗り切ったあとの写真でグダグダなんだけど...
そして、沖縄名残の日焼けはまだ抜けず、肌黒っ!
でも、日焼け肌にきものも結構イケるかも、と思いました。


きものは、いろんな種類の花が描かれているのだけど、
紫の鉄線が入ってるので、選びました。


表。




裏。


一越ちりめんの袷の着物、
今日みたいな陽気の日にはちと厳しかったです。
そろそろお単衣だそう。

今年の春は袷のきもので帯付きでのお出かけ、ほとんどしなかったな...
気温が上がっても、雨コート着ることが多かった。


今日はすごく疲れたのでもう寝ます~zzz


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手のしごと

2010年04月27日 | きもの
今日は着付けのお稽古日。

今日習ったのは、立て矢系の『飛蝶の舞』
振袖に合わせる帯結びです。





私が通う学校では、年間に数十種の創作帯結びを習います。

最初は基本形の文庫や立て矢を懸命に習って、練習して。
なんとか形にするのが精一杯です。

習い進んでいくうちに、基本形のバリエーションをいくつもいくつも習います。
正直、「この前習ったのと同じ...?」と一瞬思うことも。

それを繰り返している時期に、ふと、
「こんな微妙な差しかないものをいっぱい習ってどうするんだろう?」
という疑問が心に浮かんだことがありました。


人生ってほんとに不思議なもので、そういう疑問を持った時期に、
先生から「答え」になるような話を聞きました。


 「手を慣らすためにいろんな帯結びを練習するのよ。

  帯結びを練習するうちに、『きものの手』になってきて、

  きものも帯もきれいに着れるようになるんだから。

  だから、面倒くさいと思っちゃだめ。

  家で練習できなくても、一回一回のお稽古が、『きものの手』を作るのよ。」


はっと目が覚めました。

「この帯結びはできた」、「ここまで進んだ」というのは
目標じゃないんだ。


近道はないんだな。ちょっとずつちょっとずつ、進むしかない。
でも、もちろん、その道の間にご褒美があって、
きものを着るときの華やいだ気持ちや、
新しい帯結びが上手にできた!っていう達成感だったりする。
でもそれらは「ご褒美」

最終目標は、先生のいう、『きものの手』を作ること。
そして、きっと、
自分の手でも、なにかを作り出すことができる、
ということを学ぶこと。




きものを着るようになってから、手で作り出すものに
以前より強く魅力を感じるようになりました。

学校で、和裁や染色を勉強している人たちに囲まれているからかもしれません。
手づくりの仕事のクリエイティビティはすばらしい!
無の状態から、手のひらでお花を咲かせているようなものです



私は着付けしか習ってないけれど、着付けも手で作り出す仕事。


きものに手を通し、下前と上前を打ち合わせるとき、
ああ自分はきものを着てるんだな、と実感することがよくあります。
きものは手で着姿を作る。
洋服ときもの、どちらも同じ「着る」という動作。
一番違うのは自分で帯やきものを形作ることにあると思います。

洋服のおしゃれも大好きだけど、自分の手で「着ること」を作り出す喜びは
きものに勝ることはありません。

手で作り出すものについて書いた、画家バルテュスの夫人である
節子・クロソフスカ・ド・ローラさんの言葉に共感したので紹介します。



「手は、その主(ぬし)なる人の心の使者であり、

 手で作られたものは心の覚えなのです。

 印刷された文字と筆書の書、

 機械で切られた木と鉋(かんな)で削られた木、

 缶詰の食べ物と手料理、それぞれの違いは、

 人の心と直接のかかわりを持っているか否か、

 手のぬくもりのうちに生まれたか否かの違いです。

 手を通して作られたものの中には、

 生きているものがこめられているが故に温かいのです。」

「『和』をつくる美」より

※ヨコ書きでも読みやすくするために、
  適宜改行と( )内の読みを追加しました(Litty)



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春雀

2010年04月21日 | きもの
今日は着付けお稽古の日。

「春雀」という帯結びを習いました。



ふくら雀の変形帯結びです。
写真では見えづらいですが
たれは二重に取り、
羽も左右それぞれ二重に取って
蕾のように丸く形取ります。

これに飾り紐などを使って飾ってあげると
さらに可愛くなるのだけど、
帯も長くなければ出来ないし、
とにかく形付けるのに苦労しました。



今日は、同じクラスのTちゃんが最後のご挨拶に来ていました。
旦那様の海外赴任で、お稽古を辞めることになったのです。

同じクラスに入って、ちょうど一年。
とっても賢くて、面白くて、歌舞伎に詳しくて、
お稽古後にTちゃんとおしゃべりするのが楽しみでした。
中学生の頃から歌舞伎を見てたという大先輩で、
その知識は「歩く歌舞伎俳優名鑑」と呼ぶに値するもの。


そして...幸四郎さんのモノマネがうまい(笑)


Tちゃんは今日のBShi「歌舞伎座クライマックス」で
仮名手本忠臣蔵、見てたかしら?



去年11月歌舞伎座の仮名手本忠臣蔵を一緒に見に行って、
昼夜通しで見終えたときは、やたら達成感を感じたのを思い出しました。



今日テレビで放映したのは、
平成19年11月に歌舞伎座で上演された、九段目山科閑居。

幸四郎さんの加古川本蔵だったので、
ついついTちゃんのモノマネ思い出して。
幸四郎さん、すばらしい熱演なんですよ。
ぐぐぐっと力が入るような。
だけど、だけど、思わず吹き出しちゃうくらい...
激似でした。
似すぎてて、罪よ。

そんな楽しい思い出をどうもありがとう!
元気でね
倫敦、遊びに行くわ。


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着物の収納

2010年04月09日 | きもの
きもの&帯、私はクローゼット収納派です。

クローゼットの中に無印のプラケースを重ねて、
普段着のきものや帯を入れてます。 
無印のプラケースもサイズがいろいろあるんだけど、
こちらのタイプ→ 
深さもあって、3つ折りにしたきものがちょうど入る大きさです。


よそゆきのきものは、3つ折りにしたくないので、
たとう紙に入れて、クローゼット上部の棚に平置きしてます。


プラケース収納は、以前「七緒」で紹介されていたのを見てから実践してます。
現在の住環境、特にマンションでは、この方法が最適、とのこと。
理由は、マンションは気密性が高くて湿気がこもりやすいため。
反対に、たとう紙や、仕立て上がりの納品のときの箱に入れたままにしたりすると
湿気を呼び、カビたりすることが多いそう。

桐箪笥も、害虫を防ぐ効果があるからいいんだけど、
最近の住居では虫さんの被害もあまりないから、必須ではない、
と書いてありました。


だから、私のよそゆきの着物も、
ほんとはたとう紙での収納じゃないほうがいいんだよな~、
と分かってるんだけど、桐の収納箱を置くにもスペース的に限界があるし、
わりかし袖も通していて、カビも生えるほど放置してないから、
ま、とりあえずいいか...


と、思っていたのですが....


そうも言ってられなくなりました!

今日、引越し先の部屋のクローゼットをあけてみたら、
今までの部屋よりかなり奥行きが浅くて、びっくり!
いままでと同じ方法で収納できなくなりそうです。
特に、棚部分が小さくて、きものの平置きなんかはとてもできなそう。


直前まで入居している人がいたので、
クローゼット内を採寸することができなくて今日まで気づかなかった....

かなり本気で考えなきゃいけないな~、と思ってます。


ちょうど、最新号の「七緒」できもの収納について特集してるのを読みましたが、
販売や着付けなど、いわゆるきもの業界のかたの収納が紹介されていました。

やっぱりプロの方々は、違います。
作りつけでクローゼット内に桐箪笥風に引き出しつけちゃったり、
独立した衣裳部屋をお持ちだったり、
うらやましい(でもあんまり私には参考にならない)例が紹介されていました。


私のようなマンション住まいの方はそれぞれすごーく工夫されているようです。
最後の手段として、ベッド下収納のテクニックも紹介されていましたが、
さすがにこれは抵抗ある~


しばらく、自分に合ったきもの収納、模索してみようと思います。


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さくら

2010年03月30日 | きもの
私が通うきもの学校は、和裁の専門学校が出自です。


私はカルチャー部門の着付コースしか履修していませんが、
和裁や染色など、「きもの制作」を体系的に学んでいる学生さん達とも
着付けのお稽古が一緒で、いつも刺激をいただいています。


学生さん達はこの時期卒業となり、日曜日に卒業式がありました。


初めて社会にでるひと。
一回就職したけど、きものが好きで好きで、
仕事を辞めてこの世界に飛び込んだ人。

バックグラウンドはさまざまですが、
新しい生活への期待で、一様に顔が輝いて見え、
私も、新しい季節、また気を引き締めてがんばろう!
と思えました。

この日、改めて、学校のシステムって良いな!って感じました。
先生や一緒に学ぶ人々、いろんな人に会えるし、
節目節目にいろいろ気づくチャンスがある。

いまは、学ぶためのいろんな手段があります。
DVDだって、本だって、インターネットだって、
自分がその気になれば良い情報がいっぱい手に入る。

だけどやっぱり、「人」から学ぶのっていいな。
思うように行かないこともある。
だけどそれも含めて勉強なんだよね。



卒業式のあとは、クラス単位の発表会。
学生さん達は自分の作品発表や、
小袖時代の帯結びを手作りの葛布で結んだり、
バラエティに飛んでいて楽しめました。


私たちのクラスは「春爛漫」というテーマで
ファッションショーをしました。
生徒それぞれがモデルになって、きものや帯、帯周りの小物等で
春を演出します。


私は自分の手持ちの桜の小紋を着ました。
独身時代に母が見立ててくれたものです。

帯結びは、「桜陣太鼓」
形を取るのが難しい帯結びなのですが、
クラスの先輩がきれいに結んでくださいました。

私は背が高いので、ボリュームたっぷりに結びたいのだけど
帯があまり長くない(二重太鼓にちょうどくらい)ので
バランスを取るのに苦労されていた様子....ごめんなさい!

飾り紐&髪飾りもつけて





きものは自分で着ましたが、背中心あたりで半襟が
きものから見えちゃってますね...
反省反省。気をつけなければ!


舞台にあがってモデルをするのはやっぱり慣れないのですが、
季節を演出するのは、やっぱり着物の醍醐味。
なにより文化祭みたいで楽しかった!



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