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Swallowtail

着物のこと。歌舞伎のこと。
私のもとにやってきた小さな命のこと。
新米ママが綴る日々の徒然☆

『ただの私』

2010年07月14日 | 日記
オノ・ヨーコさんの ただの私 (講談社文庫)
 という本を読みました。



先日読んだ 今あなたに知ってもらいたいこと
が良かったので、その印象がフレッシュなうちに、
続けてなにか読んでみたくて、図書館にふらっと立ち寄って手に取ったもの。

内容は、オノ・ヨーコさんによるウーマンリブに関するエッセイや発言をまとめた本です。
本書の編者である飯村隆彦氏が、彼女のアート活動に関する本を出版した際に、
フェミニストとしての側面が
アーティストとしての側面と同様に重要でありながらも
見落とされている、と感じたことから編集された本です。


初版は1986年発行。
男女雇用機会均等法の施行の翌年です。

実際には、1970年代に書かれたエッセイが多く、
当時の女性の社会の中での地位がどのようなものだったかを
実際に経験していない私には、かなりカゲキに聞こえる文章も。

通読した後、疲れました。
そりゃそうですよね。
巻頭エッセイの題名に「わが愛、わが闘争」とあるように、
当時の女性は「闘って」いたのだから。


そして...
彼女の活動拠点はN.Y.
人種差別、女性差別、ジョン・レノンの妻ということで浴びる羨望、そして嫉妬。
その中で「自分らしく」あることを追求しようとしていたのだから。
そんな時代、この本は、社会で、そして、家庭で、真の自分であることを模索していた
当時の女性の精神的な支えになったのでしょう。


読んでいる最中は、そういったタイムギャップを忘れてしまった私ですが、
巻末、同社から発行されている他の著者による
本の紹介ページに目がとまりました。

以下、タイトルだけ紹介すると....

 「女性の生き方を考えるベスト・エッセイ」
  ・24歳の心もよう
  ・女29歳は生き方微妙どき
  ・出ようかニッポン、女31歳
  ・女四十代からの生き方にはコツがある
  ・女五十才からの生き方...云々

どんだけ大変だったん?ってちょっとビックリしちゃったんだけど、
一瞬後、クスって笑わせてもらいました。
なんだか、いたずらっぽいオノ・ヨーコさんの笑顔が見えるようでした。
「オンナは大変なのよ!」ってウィンクしてそう。

そして、現在でも本屋さんに行けば、同じようなタイトルの本を
目にします。
女性達はいつでも、「今が崖っぷち!」と感じながら、
「どうやって生きるか」を模索してます。
24年たった今でも!



本文中、オノ・ヨーコさんらしくチャーミングで、
気に入った箇所があったので紹介します。


人間は皆宇宙とつながっている、とした上で、
次のように続きます。

(未曾有のスピリチュアルブーム、と言われている現在なら
テレビでもこうゆうこと言う人いるけど、
1970年代にはかなりブットンでたでしょう!)


「『宇宙とつながってるだけならいいけど、
 社会とつながってるから、それで苦労するんだよ』、
 
 人間っていうのは、みんな本当に可哀そうで、可愛いものだと思う。
 男も可愛い、女も可愛い。

 どんなに苦労して、したいだけのことをしても、
 明日死んじゃうんだから、あっけないものだと思う。
 そしてお互いに愛し合ったりして苦しんでる。

 -どんなにつらくても、そのために社会から中傷されようとも
  自分のしたいことをする勇気を、いつまでも失わないようにしてください-

 それがジョンに対する今の私のメッセージだ」




自分を大事にしながら、表現したいことを表現して生きていくためには、
いかに社会をうまく渡っていくか?っていうのはあまり必要ない。

難しいけど、社会と自分をいかにセパレーションしていくか?
社会とつながっていながらも、「個」としての自分を忘れない、
組織やグループに所属していても、それが自分の全てではない、
と考えること、が自由になる秘訣だ、
というメッセージのように感じました。



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「鳥が来る」

2010年07月10日 | 日記
実家に遊びに来ています。

梅雨の晴れ間、夏の日差し。
夏休み気分で楽しんでます。


最近は雨が続き、やっと晴れたと思うと真夏のような気温で、
両親の庭いじりもなかなか進まぬようで、
庭というよりも、むしろ森のように茂ってきています。
お客様がいらしたらきっとびっくりするでしょうが、
私はこの「森」の様相、わりかし気に入っています。


「庭」といえば、なにかしら統一感があるものなのかもしれませんが、
実家の庭はもっと自由な感じです。


父の好みで、侘助、萩、紫式部、水引草など。
千利休が言う「花は野にあるよう」に
茶花として花器に「収まる」この花たちも、
自分のその行く末を知ってか知らずか、
「今のうちだ!」といわんばかりに、
自由に気ままに太陽と水を求めて育っているようで、
見ていると嬉しくなります。

それから、私達が子供の頃にカブトムシ採りに夢中になったクヌギの木から、
母の好みでオリーブやレモン、マルメロの木、ハーブたち。

それらがみんな一緒くたになって「生きて」いるようです。



私の両親は、このささやかな「森」に、
野鳥のための手製のバードフィーダー(餌台)を設置しています。


野鳥たちが来てくれるのは、冬ばかり。
メジロやヒヨドリが来てくれるようになると、冬の到来を感じます。
そして、春の訪れとともに、訪れる鳥が減ってきます。
虫が地上に出てきて、鳥たちも自分で餌をとることができるので、
人間のお世話にならなくて良いからでしょう。


今日も、来訪者がなく所在なげに佇む餌台を見て、
「夏だなあ~」とつぶやいた私に、

「そりゃそうだ。『鳥が来る』は冬の季語だぞ」
と父。



ああ、参った。


私が日本人の美意識に心打たれるのは、こんなことを知ったとき。

無知な私は、そのたびに、決まって目からウロコのうえに、
雷に打たれたような衝撃をうけてしまいます。

生活が自然に寄り添っていること。
そして詠み人が捕らえた瞬間から、
その人の気持ちを「想像」できる豊かな感性。

1つの言葉を引き金として、
季節の情景を思い浮かべる遊びを作り出した創造性は
素晴らしいものがあると思います。



いまの世の中、「想像」力を駆使する余地がないように思います。


最近のTV番組なんかはその最たるもので、
例えば、面白いこと言った人がいれば、そのセリフにあわせて
画面下にキャプションが出る。
まるで「ココ、笑いどころですよ!」って決められているかのようです。


それは例えば、「シンデレラ」と聞いて頭に浮かぶのは、
みんな決まってディズニーのシンデレラの顔、っていう
ちょっとつまらない現実のよう。


良いんだけどね!
ディズニーもすごいと思うんだけど!


でも、100歩譲ってシンデレラの顔はディズニーでも、
かぼちゃの馬車がどんな風に動くのかくらいは、
自分の想像で決めさせてもらう余地があったっていい。

私は、全部決められているビデオよりも、
自分の想像の思うままに決められる部分のある絵本の方がいいなあ~、
と改めて思いました。




そんな感じで、冬の季語から派生した思考がまとまりが付かぬまま
広がっていった真夏日の午後でありました。



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全て世はこともなし

2010年07月05日 | 日記
土曜日に行われた着付けの修了試験、無事終わりました。

2つの課題のうち、ひとつはあまり形がうまくとれなくて...
練習ではうまくいってたのに!と口惜しがっていたら、
「それを実力と言う」
という旦那の冷静なツッコミ。


たしかに、やるだけのことやった!もうおしまい!


そうそう、それにやること山積みなんだわ。

学校に研究成果のノートを提出しなければならないし、
火曜日(明日)に、国家検定の特例講習もあるし、
振り返ってばかりいられない!と気持ちを引き締めました。


で、日曜日は勉強をしばし忘れ、の~んびり。
ゆる~く過ごしました。


昼間は、大好きなみんくる(都バス)に乗って、
新大久保のコリアンタウンに出かけ、
おいしいもの食べたり(キムパブ、ホットク等、屋体スナック系を堪能)
韓流スターグッズのお店を覗いたり(その混みようにびっくり)...

濃い顔の旦那さん(サッカー日本代表の長谷部似と言われまんざらでもないらしい)は、
チラシ配りのおにーさんに韓国語で話しかけられるなど、
面白い出来事がいっぱいあって大変面白おかしく過ごしました。



帰宅してからは、ベランダで栽培しているバジルが元気よく育ってくれているので、
夕ご飯にガパオ(バジルご飯)を作りました。


バジルはどんどん育ってくれるので、モリモリ食べてますが、
一夜でグングン育つそのすごい生命力に毎朝感動しています。



収穫!収穫!



こんなに取ってもまだフサフサですよ~。
ツヤツヤでおいしそうでしょ?


バジルの葉は、掌でパチン!と潰してから料理すると香りが立って、
料理段階からもうテンション


ひき肉に、みじん切りにしたパプリカ、オイスターソース、ナンプラー。
ガパオにはちょっと固めに炊き上げたご飯が合いますよ~。
目玉焼きも添えて...




いただきま~す


かなりおいしいのができました。
「うまいね」
「うん、うまい」
「お店で出せるね」
「うん、出せる」
....その後は無言で平らげました!


平和で、なんのことはない日曜日。
健康で、よくしゃべり、よく笑い、お庭の葉っぱを摘んで食べて。


全て世はこともなし。


穏やかな日々に感謝です。



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来年の大河ドラマ

2010年06月30日 | 日記
ワールドカップ日本-パラグアイ戦見ながら更新。

後半も佳境に入り、興奮した旦那はなぜかスクワットしながら檄を飛ばしてます。

「落ち着け落ち着け、オレが落ち着け」とか言ってます。
ワケわからん。


さて、昨日、来年のNHK大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」の出演者が発表されましたね~。

詳しくはこちら(NHKのサイト)→

出演者が、上野樹里、大竹しのぶ、鈴木砂羽...
実力派揃いで、私の好きな女優さんが沢山出演するのがわかって、
今から見よう!って決めてます。

以下、NHKのサイトからコピペします。
------------------------------

【概要】
信長の妹・お市の方の三女にして、徳川二代将軍・秀忠の正室、三代将軍・家光の生母「江(ごう)」の生涯を描きます。

【出席者】
上野樹里(江 役)
宮沢りえ(茶々/淀 役)
水川あさみ(初 役)
鈴木保奈美(市 役)
鈴木砂羽(京極龍子/松の丸殿 役)
大竹しのぶ(おね/北政所 役)

------------------------------

宮沢りえさん、ますます女優として素晴らしい活動されてますよね。
美しさも極まってきた感があります。
私の中では、ちょっと「だめんずうぉ~か~」入っているような印象があるのですが、
女優さんとしての才能、クリエイティビティはそんなものに邪魔されないのですね。
だめなオトコつかんでも成功してる女優さんいっぱいいるし。樹木希林さんとか。


鈴木保奈美さんも10年ぶりに女優復帰するそうです。
久々に見ましたが....



キレイです...
43歳ですって!素晴らしい。
ほうれい線がかっこよく見える女性って稀有ですよ!



私は普段、大河ドラマを見ないのですが、2年前の「篤姫」は見てました。
着物や、髪の結い方の勉強になってよかったです。
ドラマのストーリーは...
宮尾登美子さんの原作を読んでいたので、期待してたのですが、
原作といっても、まったく別モノなんですね。

原作では、人間・篤姫の心の内面が描かれていてすごくよかったのですが、
ドラマではやっぱり「ヒーロー」として捉えられていて、がっかりしました。

特に維新後の篤姫の寂しさなんかはもうちょっと表現しても良いのでは?と思ったり。

そして、篤姫のヒロイズムと対比するように、男性は情けな~く描かれていたのも
なんだかつまらない。

と思ってたら、その「篤姫」の脚本家さんが、「江」の脚本を担当するんですね。
う~ん....

ま、いっか。


是非、楽しませてください♪
女優さんたちの小袖姿も楽しみにしています。



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最近ハマっていること☆

2010年06月28日 | 日記
最近ハマっていること。

夜の散歩。
旦那が帰ってきてから、2人でいそいそと出かけます。


といっても、ウォーキングではなく....



猫ちゃんの観察です。


先週、旦那さんが
うちから1分くらいのところに、キュートなチビ野良ニャン×4匹と、
お母さん(黒猫)が住み着いている場所を発見してきたのです。
それから毎日、遊びに行ってます。

遊ぶといっても、警戒して寄ってこないので
見るだけなんだけど...
見てるだけで幸せです。


写真は、日曜日の夕方に見に行ったときのもの。




4匹いるチビたちもそれぞれ性格が違って
私達が覗き込むと一番に出てくる好奇心旺盛なニャンがいれば、
目をまんまるくして固まってるニャンもいて、
それぞれが可愛くて、たまらんです。


今日の観察も先ほど行って参りました。

今日は大きい植木鉢の中にチビにゃん二匹が
仲良く身を寄せて入っているのを見つけて、
可愛すぎて悶絶いたしました。

チビにゃん達、大きくなって独り立ちしていくまで、
しばらくは毎日楽しませてね♪



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