ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

The Special View 幻のカッセットアルバム 

2019-06-29 21:21:00 | 音楽
ツインギターの4人編成で活動していた頃、あえてカセットのMTRで録音して自宅でミックスしたアルバム。
「トリカゴ」

サイケデリックロック、アシッドフォーク、ジャーマンロックの影響下で、歌心のあるスルメイカ(噛めば噛むほどアジが出る)なギターを聞かせることと、日本語の歌詞の歌にこだわっているので、周りのほかのバンドにはまず似たようなものはなかった。

90年代というとメジャーなところで、何の影響も関係もないが、YELLOW MONKEY、ブランキージェットシティ、ミッシェルガンエレファント、海外だとニルバーナあたりが浮かぶか。
オルタナシーンでは、ソニックユース、ダイナソージュニア、ペイブメントあたりが気になる存在ではあった。






90年代にカセットのみでリリースされたアルバム「トリカゴ」の中の一曲目。
ファズを一曲のなかで、何回踏んだことか。もはや踏むタイミングが投げやり。
アルバム冒頭は、ヴェルベットのI’M WAITING FOR THE MANみたいなミニマルなロックンロールにしたいということで、作ったような気がする。











カセットのアルバムより、テニスコーツの運営するマジキックからアナログシングルのA面としてカットされた。

当時、ゆらゆら帝国等が所属していたcaptain tripからリリースされたvega popの1stアルバムにも収録されている迷い子のような迷曲。

vegaの方は、中村宗一郎氏のピースミュージックで録ったが、よりローファイでよりエグい演奏となっている。
余談であるが、ヴェガポップでは、1弦を張らない5本の弦だけでギターを弾いていた。ムスタングのフロントピックアップで中音域の色艶を主張するという試みだった。
しかし、三人もギターリストのいるバンドで
1弦が張ってあるかどうかなど気付く人などいるわけもなく、何の伝説にもなっていない。

曲によっては、ギターのピックアップのスイッチをフェイズのセッティングにしたりもした。
レコーディングの時に中村氏が、沖縄の三線みたいな音だねとニヤニヤしてたが、「五線だよ」とは言わなかった。


当時は、テレビジョンのトムバーラインのギターのルーツを常に探っていた。
クイックシルバーのジョンシポリナ、グレートフルデッドのジェリーガルシア、フェアポートコンベンションのリチャードトンプソン、、、
そして、ある時たどり着いたディックデイル。
ジョニーサンダースがパイプラインをライブの一曲目でよくやっているのを知って、ミザルーのカバーをビューでも何度かライブでやった。その後、ちょっとしたサーフバンドブームが来たのでやらなくなったが。








かつて、若手だったこともあった。
モダンミュージックの生悦住さんに「スペシャルビューは若手で一番のバンドだ!」とライブ会場で言われて、寿命が30年は延びた。自分が音楽をやっていても良いんだと思った。
なんの目的も目標もなく、ただ音楽をやっていたが、やっぱり認められることは嬉しい。やめなくてよかった。感謝である。

93年、23歳という若さでドラッグで死亡したリバーフェニックス君の奇妙な生い立ちが気になっていて、できた曲。
リヴァー・フェニックスを覚えていますか…?























ザ・スペシャル・ビュー THE SPECIAL VIEW ライブ!!

日程:2019年7月7日(日)
場所:大久保ひかりのうま
時間:open 18:30 start 19:00
料金:1800円+D






フーベル、ブラジルのおうち

2019-06-11 21:31:02 | ブラジル



先日、喘息による肺炎で死にかけました(嘘)



命に別状はなかったけど、救急外来へ行って半日かけて検査した結果、


「入院してください」
と、宣告された、、、





聞けば、喘息の点滴を一日三回するため(だけ)と言うので、三食昼寝付きの優雅な生活は誠にもって魅力的だったけれど、、、

涙を飲んでお断りした。





肺炎の抗生物質と1ヶ月分の喘息の薬をもらって、自宅で療養することに。

最初の3日位は薬のせいか身体が軽く眠気もないので、梅雨の前の草刈りやグランドカバーのためのクローバーの種蒔きなどやっちゃったりしたが、その後急にダルくなって安静にするようになった。

こんなとき、心地好く、しかも何度聞いても飽きないグッドミュージックが、
ルーベル。

と思っていたら、読み、間違い

フーベルだった。





ブラジルの王子様と言えば、まず

カエターノ(殆どのアルバム持ってます)








そして、スケベ度も高い

マルセロカメロ(犯罪的モテ男)









それらに、続いて登場し、大人気上昇中なのが、貴公子フーベル!

Rubel - Partilhar | Sofar Rio de Janeiro

後半の間奏で、見事に観客全員の心を鷲掴み!







バンドやろうぜ、の時代から

音楽は独りでやれる時代、に完全に移行したのだと思う。






N.Y.在住の色男、ガブリエルモンターノなどは、全ての楽器を自作自演してる。
2017年発のアルバム『Jardín』去年良く聞いたものだ。
何かと、一年遅れで聞くというのは情報が入るのが遅いのと、無料でしか中々音源を得られない経済的事情あり。

Gabriel Garzón-Montano - Sour Mango // Jardín








さて、
frank ocesnの「Blonde」に影響されて出来たアルバムと言われているけど、歌い方もサウンドもマルセロカメロの影響がかなり大きい。
とにかく歴史的な名盤。2018年発売の「カーザス」

Rubel - Mantra ft. Emicida




音楽各誌がこぞって褒めるその年のベストアルバムって、まず聞いても退屈に思ってしまうのが常だったけど、フーベル様だけは特別だった。

ゾンビーチャングもそうだけど、時代は作詞作曲だけでなく、トラックメイキングもその才能に含まれる所まで来ているのだな。
大きなカウンターなんかはもはやないけど、まだまだ面白い音楽って次々に出てくるんで、音楽聞くのだけはやめられない。

















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