ゆきのさよならの日

今日ありのまま起こったことを話しますよ。
真剣に早朝、お気に入りの山のてっぺんに音収録に来たらね、
てっぺんだけまさかの雪景色だったのさ。

歩こうとしたんだけど、雪解けで雨粒や雪塊が降るわ降るわ足は滑るわで、滑落したり機材壊したら危ないから危険と判断して、雪のない別のところを収録してたのさ。

そして帰り際に山を見たら、雪が全部なくなってた。

そう、今日は雪が山からさよならする日だったんだ。

なんてこった。一番奇跡に近い場所で、奇跡を逃しちまった。きっと雪たちは人知れず消えるのがよかったんだ。そう思うことにする。

春にだけ聴ける雪のさよならパーティの音楽（雪解けの水と雪が木から大量に降り注ぐ音）だけは、しっかり収録させてもらったぜっ♪

あ、ついでにカモシカさんに会いました。

慌てず騒がずのっそのっそとご退場。なんか凄みがあった気がする。

くさわけ・くさかぜ・ひびき・こころ

　今回は、嬉しさ報告です。

　私の職業とバイト先は、知っている人は知っているのですが、
　先日、私の作った草音・風音を、良く評価してくださっているプレイヤーの感想が載っていました。

　　

ファミ通 No.1478(17’/4/13号) にて

　これ、とてつもなく嬉しかったです。
　自分の作った音がきちっと届いて、プレイヤーの感動につなげられたということが、ものすごく嬉しかったです。
　しばらく記事を眺め続けてしまいました。

　自分は今居る業界にまっすぐ来たわけではなく、だいぶ寄り道をしてきました。今もまだまだまだまだ未熟さを感じます。
　その中でこの音は、自分が、今まで生きてきた中で、自然の中で感じて、表現したい要素を見出して、大事なものだと思った音。
　架空の世界の中での「足りなさ」を見つけて、どこが溝になっているのかを見定めて、そこにはめるピースを、いろいろ言われながら作ったりいろんな役割の方に手伝っていただいたりして、
いつ消されるかわからない仕上げ期間の中、仕様変更や削減に合わせて何度も調整して、リリース・アップデートまで守り抜いた、
下手すれば誰も聴いていないんじゃないかと思われる（実際言われる）ような、死ぬほどこだわった音を、
きちんと聴いて下さって、感想をくださったということが、心の底から、嬉しかったです。

　これを書いている間、ちょっと泣きそうになりました。

　感想を投稿してくださったどこかのどなたか、そして、音の方をきっちり聴いてくださっている方々、
　　
　本当に、ありがとうございます！

　あと、こちらもものすごく嬉しいことに、
BAFTAのAudio部門で、「人喰いの大鷲トリコ」がWINNERとなりました。


　音に関わってくださった方々も、ゲーム開発に関わってくださった方々も、いままで教えてくださってきた方々も、
本当にありがとうございます！！


　これで一生がんばれる♪