ふえ吹き野うさぎ の ひとりごと

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帰省日記05年夏 - ⑦ (長文)

2005年08月28日 | Report
 僕には今年、夏休みの宿題や、課題のようなものは出されていません。だからと言って、他の皆さんは色々な形で勉強しているわけですから、遊んでばかりだとお馬鹿さんになってしまいそうな気もします。大学の方々にもよく言われました。

 というわけで、今日は勉強をしに行くため(?)、シンポジウムに参加しに行きました。

   シンポジウム「鳥を蘇らせる方法」(日本鳥類学会後援)

 大学の教授や、博物館などの方々の貴重なお話を聴くことができました。
 計5時間程のシンポジウムの中で、がんばってノートをとっていたところ、なんとルーズリーフ(裏表)4枚にもなりました。
以下は、その中のほんの一部です。



 ●例えば、A山のα種が絶滅しそうなのでB山のα種をA山に放すと言った行為は、この二つの山でα種の遺伝子構成が異なっているので、A山のα種を滅ぼしかねず、非常に危険である。
 ● アホウドリは、一旦絶滅したとされていたが、1951年に再発見。調査の結果、火山灰のせいで巣の地盤がもろく、繁殖成功率が少ないことが判明。島の安全な斜面に排水溝、草(芝)などの工事を行い、デコイ(繁殖期に模型や鳴き声で鳥を誘導)によりアホウドリを飛来させ、最終的にはコロニー成立。レッドデータにおいてレベル「絶滅種」から、現在レベル「絶滅危惧Ⅱ」にまで変更されている。
※危険度⇒「絶滅危惧ⅠA」>「絶滅危惧ⅠB」>「絶滅危惧Ⅱ」。
「絶滅種」は、既に絶滅したという意味。

 ● コウノトリは田園地帯に暮らす鳥で、周年動物食。条件が揃えば越冬地でも繁殖してしまう性質がある。日本のコウノトリは「野生絶滅種」。2005年9月に、「再導入」という方式で、コウノトリの野生復帰のための放鳥が行われる。放鳥後はモニタリングを行い、どのビオトープをよく使うか、どの地域を好むかなどを記録し、今後の取り組みに役立てていく。
 ● レッドデータは常に見直しを行い、ランクは常に上下されるべきである。これは、例えば単に生息個体数を見ただけで、その種の周りの環境のことを考えずに「もう安全」と判断されてしまう場合があるからである。 最終的には、「絶滅危惧種からの指定解除」を狙うべきである。
 ● 人と野生生物がお互いの分をわきまえてともに生きていくこと

 以上の文章は、ふえ吹き野うさぎがこのシンポジウムで書き込んだノートの一部を元に作成しました。シンポジウムはもちろんこの文章だけで済むようなものではありませんので、何か疑問が浮かんだ方は、是非皆さんの地域の図書館に足を運んでください。


日本で最後の「コウノトリ」の剥製



 やはり学者さんが集まったシンポジウム、参加者の方も大いに質問を投げかけていました。また、演説者同士での意見の衝突(?)のようなものもあり、(国会がバカの集まりに見えてしまうくらい)(←言い過ぎ)とてもまじめにわかりやすく議論されていました。

 今日はとても有意義な時間が過ごせました。
 そのあとは会場となった博物館の見学。博物館に来たのは数年ぶりなので、みるものすべてが新鮮に見えました

人間サイズの「キアゲハ」の一部

そしてこんな後悔「受験期に来ていればとても勉強になったのに・・・」



 みなさんも一度は、こういったシンポジウムに参加してみてはいかがでしょうか?
 そして受験生の皆さん、勉強に飽きてきたら、博物館や科学館に遊びに行くととても楽しいですよ♪




   それでは、長々とありがとうございました~



   あ、そうそう現在構想があって、作曲しています。
    完成したらそのうちお知らせしますね~♪
       それでは~♪


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