ザク、グフとくれば誰もが予想通りのドムです。
キット発売時に無塗装でパチパチ組んでから、実に久しぶりに作りましたが、これが結構デキが良いのですよ。
MGの発売順だと№20、1999年6月の発売ですから20世紀のキットなんですね(笑)
極初期のMGがメカニカルなスジ彫りで広い面をもたせていましたが、このドムくらいから面の微妙なRで単調にならないように設計されています。これは監修とリファインデザインを手掛けたカトキハジメさんの影響が大きいです。
現在ではあまり無いですが、このドムは発売時期を延期してまで設計を煮詰めただけあってか、デザインの完成度はとても高く、これ以降発売されるバンダイ製のドムは全部このMGドムが基本になっています。
流石にこの頃はABS樹脂製の関節はまだ採用されておらず、全てポリキャップ式の関節ですが、MGゲルググのように自重でバックドロップかましちゃうような脆弱さはなくポーズ付けの為にガシガシ動かしてもヘタレる予兆はありません。
ポリキャップ式でも、フレームをきちんと接着して更にポリキャップ自体の伸縮を抑える為にポリキャップの周りを瞬間接着剤で埋めてしまえば、ヘタレにくい関節にする事ができます。

製作はパーツ表面のヒケやパーティングライン、合わせ目等を丁寧に処理して、黒立ち上げのグラデーション塗装を施した最近の定番工作です。
流石に古いキットだけあって部品点数は少なめですが、一つ一つのパーツがでかくて表面処理にはとても時間が掛かりました
使用したカラーはガンダムカラーのHGUCトリプルドムセット用がとても良い色だったのでほぼそのまま使用、胸の目くらましビーム部はアクセントとしてビビットな青と白で塗ってみましたが、ちょっと浮いてしまいましたね…
いつもはあまりやらないのですが、関節部のグレーも造形がのっぺりしているのでグラデ塗装してみました。デカールは黒い三連星を意識してジャンクデカールから適当にチョイス。№25ということはガイア機ですかね??
なんか写真だとMGではなくてHGUCに見えますね

モノアイも最近の定番になっているプラプラさんのピンクレンズを使ってます。ドムの場合、4mmでいくか6㎜でいくか悩みましたが、ザクやグフと同じ4mmを使いました。頭部自体はザクとかとあまり大きさが変わりませんからね。

サイドからのシルエットもドムの特徴がとても良く再現されていると思います。
使用しているキットはリックドムではなく陸ドムなのでスカートは小さめですが、個人的にはリックドムの垂れ下がったスカートより陸ドムのデザインの方が好みです……って、スカート写ってないですね
MGドムは頭部、胸部、腹部、腰部が全て別パーツになっていて発売当初はとても感激したのを思い出します。
MGが出る前のドムといえば、顔まで含めて表裏2パーツ構成でしたからねぇ…

古いキットですがドムの最大の特徴である『スカート付き』の様子が良く再現されています。
この後発売されるリックドムとの差別化の為か、陸ドムでは背面のバーニアが小ぶりな物になっていますが、個人的には宇宙では脚部やスカート内のバーニアも推進用として使えるのに、陸上ではそれらは機体をフロートさせる為に使われると思うので、前に押し出すための推進力として背面のバーニアを大型化してみました。
う~ん、、、ちょっとやり過ぎたかな

忍者刀のようにナナメに背負ったヒートサーベルはアニメ設定では通常状態が黄色、発熱状態が水色になっていて、キットにも鮮やかな黄色の成型色で再現されていますが、今まで作ってきたザクやグフなどに合わせることもあって金属色にしてみました。黄色はいいアクセントになるんですが、やはりねぇ……

バーニア部をアップにしてみました。陸ドムの丸い基部を残して、その先にコトブキヤのモデリングサポートグッズのバーニアパーツを使いました。
最近の流行である金属製のバーニアと比べるとシャープさに掛けますが、コストは10分の1程度です(笑)
見えにくいかも知れませんが、中央にはプラプラさんの新製品アンテナシャフトでディテールアップしてみました。
塗装については今回はガンメタを使わずにガイアカラーのEXシルバーの上からクリアオレンジとクリアブルーを混色した焼き色でコートしてあります。

ドムといえばシャイアントバズというくらい有名な武器ですが、全体的にデキの良いこのキットで唯一残念なことに、ちょっとバズーカのボリュームが足りません
上級者であればプラパイプなどでボリュームアップしたいところですが、かなりの難作業になってしまうので今回はそのままです。接着して合わせ目消すだけでも大変ですからね。
色味についてはバーニアと同じようにクリアカラーで焼き色を強調してありますが、ミリタリー的リアルさとは縁遠いですね

どちからというと、車のマフラーやエキゾーストパイプをイメージにしてます。

肩関節の設計の古さと、ドムの分厚い胸板でバズーカの両手持ちは困難かと思いきや、何とか両手持ちも可能です。ドムのVer.2.0が発売されることがあれば、是非ジャイアントバスの大型化と肩関節の可動域のアップを実現してもらいたいです。

バズーカのスコープにはもうおなじみのプラプラさんの6㎜レンズを使用。色はブルーをチョイスしましたが、このブルーが極薄のライトブルーでとてもキレイです。

キットにはジャイアントバズの他に、0083スターダストメモリーに登場するドム・トローペンが携帯していたラテーゲンバズと90mmマシンガンがおまけとして付いていますが、モールドやエッジも甘く、個人的にはドムはジャイアントバズがあれば十分なので今回は作ってません。
代わりという訳ではありませんが、ザクVer.2.0のマシンガンを持たせてみました。初代MGザクのマシンガンはブリップ部が小さく、ドムに持たすことはできませんでしたが、手首が大型化したザクVer.2.0のマシンガンはそのまま持たすことが可能です。ちょっと嬉しい

なんちゃってジェットストリームアタック(笑)
せっかくガイア機として作ったので、有名なジェットストリームアタックのポーズを狙ってみましたが、HGUCのトリプルドムセットに付いていたようなグワっとひらいた力強い手の表情が取れないのでいまいち決まりません……
手前のHGUCのドムのような手首パーツが欲しいですね。

ドムで一番好きなポーズはバズーカを前に構えて、前傾姿勢でホバーリングしているポーズなのですが、かかとが二重関節になっていて前傾姿勢もバッチリ決まります。くどいようですが、ホント良いキットですね~

実生活では絶対やってはいけないローアングルです(笑)
スカートの中やラッパズボンの中にも合計9発のバーニアがあります。ここはキットのパーツそのまま製作していますが、塗装だけは背面と同様の金属ぽい仕上げです。チラっと見えると良いアクセントになるんですよね~

コトブキヤの基地風ベースを使って一枚。もうこれは男のロマンですね(笑)
更に盛り上げる為には小さいフィギュアも塗装して用意するべきなのですが、どうも苦手なのですよ……
鉄道模型用のフィギュアでも本気で用意しますかね。

ザクVer.2.0と比べるとボリューム差があるのは当たり前なのですが、一番すごいのは足首の大きさの差です。もう笑っちゃうくらいドムの足はデカイ(笑)
というわけで、久々の模型ネタになりましたがMGゲルググVer.2.0の発売までにあといくつ旧キットが作れるかな~って感じです。
なんとか、ゲルググとも因縁深いあの機体まではいきたいですね。
久しぶりに作ったドムは古いながらも本当に良いキットなので、作ったことない方にはオススメです。パーツ構成も複雑では無いし、結構安売りしているお店も多いですからね~。このドムも定価の半額で購入しました(笑)