Western Electric 何でも骨董団

銭は無いけど、大好きWestern Goods

Westrex 10 A Reproducer を完全に上回るSATIN M14L

2014-07-15 15:19:26 | Weblog
SATINのM14Lは中途半端な出力電圧2.5mVの為、正直プリにそのまま繋いで
みてその良さは見出せなかった。ところがWestrex 32750G MC昇圧トランスを通して聴くと
WE750Aが12”に口径がUP、高域もツイーターが付いたと思うほど大変身を遂げた。
もう感激の一言。WESTREX10Aの出番はもう無くなると思う。
世の中にもっと綺麗で繊細な美音を出すカートはあるが、この中低域の馬力を出せて
尚且つ繊細な高域の伸びを聴けるカートはそうないんではと考えています。
勿論、Westrex 32750G MC昇圧トランスの存在も忘れてはいけない。このトランスそのものが
とても強い浸透力を持っていてSATIN M14Lに完全に融合していると思う。
このトランスはリットンインダストりーが1953年にWESTREXを買収した後の
製品です。テープレコーダーのヘッドから音を拾い出して昇圧する用途に用いられていました
ので業務用です。
2014年11月3日
2個目のWestrex10Aを入手。
SATINがWestrexを上回ると言うより、両方共に大好き。
2015年2月7日
SATINのM14のデッドストック新品をヤフオクで落札。これで一生もつでしょう。

プリアンプ 2号機 WE420A/5755、WE396A構成 回路図

2014-07-05 18:26:11 | Weblog
回路図が見つかったので掲載します。こうしとけば定数を忘れずにすみます。
前にも書きましたがイコライザーはSHURE M65のコピーです。
SHUREの真空管フォノイコライザーはダイナコ社が設計したものです。
有名なスタジオ用SE-1イコライザーのプリントサーキットにはダイナコの文字が
エッチングしてあります。なぜM65なのかと言うと、その音を聞いて
非常に音に張りが有って、音があふれ出る感じがSHUREのカートリッジに
とても良くあうのです。一体、この平凡に見えるNF型イコライザーに
なにがあるのか良く分からなかったのですが、5755、420Aで製作してみて
ようやく分かったのはK-K帰還のPFBの音です。カソード間に設けられた
100KΩが、絶妙な音の張りを与えているのです。実測で0.5dBぐらい
ですから、ゲインを上げる目的ではないことは明白です。
音に張りが出てくるだけでなく、分解能も向上している感じがします。
M65が製作された当時はM3、M7などのカンチレバーは太い、どちらかと言えば
若干鈍い音をなんとかしたいとSHUREは考えていたんではないかと。
そこでPFBが採用されたと思っています。それとNF回路の時定数ですが
抵抗値を上げてキャパシター値を下げてマイカ型が使えるように考えられています。
明らかに高域の切れと分解能を意識した設計だと思います。
このイコライザーをWEの抵抗とWEのディップマイカコンで再現しました。



不定期開催プリ用フラットアンプ段 のWE396A互換球の音は?

2014-07-05 18:13:18 | Weblog
今回はTESLAの6CC42です。恐ろしくマイクロフォニックノイズが低い球です。
BENDIX6385もかないません。2C51,5670系のDNAを持ちながら
音はタイトで余分な音はしません。非常に見通しが良い音なんです。
一番の特徴は中~低域の音が他の2C51、5670系よりも明らかに厚いのが好ましいです。
しかも音はあくまでタイトです。大変気に入りました。