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Western Electric KS-16611L1 MC Cartridge Step Up Transformer

2012-07-08 23:35:52 | Weblog
WE のKS-16611L1 MC昇圧トランス 新品元箱入りです。
管球王国に以下の試聴記があります。
自分で実際に聞いたことはありません。
確か37.5Ω、150Ω、600Ω:100kΩだと記憶しています。

ステレオサウンド管球王国46号 SPU Classic GE MK2 試聴記より
音楽鑑賞用として出色の中庸を得た大人のサウンド。帯域バランスも絶妙。
全体的にマットな印象で、大人のサウンドという感じですね。総じて落ち着いた佇まいの、音楽をじっくり聴かせるトランスだと思います。
細身の小さなトランスですが、音の質感が好ましく、クォリティもかなり高いですね。
しっとりとした音で音楽を聴かせてくれますね。帯域バランスも絶妙で、ほどよく抑制を効かせながらも高域は十分に伸びている感じがする。
いい梅塩なんですよ。突出したところや派手さはありませんが、玄人好みのする、なかなか素晴らしい音です。
このような小さなトランスから、これだけ見事な音が再現できるとは誰も予想できないでしょう。本当にたいしたものです。
「ロッシーニ」では、表現的な楽しさのみならず、人間の内省的な部分を垣間見せるような深い音楽表現が聴き取れますね。
「ロッシーニ」は繊細で、音色の調和も良く、演奏の場の空気にほのかな温かみが感じられ、穏やかとても好ましい鳴り方ですね。
人生経験の豊かな演奏者が弾いているような、まさにいぶし銀のような響きですよ。
「トッカータとフーガ」も、オルガンの低域部の重量感が、実感として伝わるようになりました。
オルガンの太いパイプを空気が振動して揺るがしている様子が目に見えるような低音が出てきましたね。いやぁ、見事でした。
「クリフォード・ブラウン」も、どっしりしたピラミッド型の帯域バランスですが、それでいて重苦しさがなく、軽快でノリのいい演奏です。
音が非常に近く、トランペットやドラムスが私目前で演奏しているような迫真の再現でした。しかも全然うるさくないんです。
高音がどうの、低音がどうのという次元を超越した、真の意味で中庸を得た大人のサウンドですね。
まさに音楽鑑賞用としては、出色のトランスだと思います。