Westrex 10A Reproducer Cartridge Prototype Frequency Response

Ｔ氏がオーディオファブの古屋氏にメインテナンスを依頼した時に記録した周波数特性です。
高域は１０ｋＨｚあたりからロールオフしているもののすごく伸びているように聴こえます。

Westrex 10A Reproducer Cartridge Prototype

念願叶ってWestrex10Aのプロトタイプを入手しました。
以下は譲って頂いたＴ氏へのお礼のＥ－Ｍａｉｌです。

Ｔ様

本日は大変ありがとうございました。
お帰りになった後、アームの高さ調整をやり直し
より安定したトレースが出来るようになり、音も良くなりました。
更に欠落していた本体を留めている＃０　ＵＮＦ細めなべ子ネジ１本を私の手持ちから
転用したところ高域のピークを大分押さえられました。
このビスはどうも真鍮製で強度が不足して、高域にピークが
残ると推測しております。強度の高いステンレス製が売られて
いますのでそれに交換してみます。予測ですが大分良くなる
と考えております。今回、譲って頂いたものは
Ｃ．Ｃ．ディビィスの特許申請構造図そのものであることが分かりました。
従って量産前のプロトタイプの可能性が十分に高く十数個ぐらいしか製造されなかった
のではと思います。そのプロトタイプは密接な関係のあるお客様にモニター用に
配布されたのではと勝手に想像しています。
私の手持ちはその改良型とは言え単なる針カバー
を付け、ボデーの腹をすらないようにした構造になっただけだと思いますが、
音はやはり違いがあります。
お売りいただいた方が、全体的に音に厚みがあり特に中低域で馬力があります。
高域は先にも言いました通り若干ピークがあるように聴こえます。
出力電圧も若干高くなっているようでした。
今日はお越し頂き本当にありがとうございました。大切に使わせて頂きます。

ＨＴ