Western Electric 何でも骨董団

銭は無いけど、大好きWestern Goods

Western Electric Miniture Tubes 電源 2

2005-05-05 18:58:25 | Weblog
この電源をバラックで組んだWE5755(420A)単段ステレオラインアンプと組み合わせてみました。ラインアンプ側の30Henry Chokeと20uF コンデンサーを通してWE5755
に電源を供給しています。
ラインアウトトランスTriad KS16611L1で送り出しています。
このトランスは本来Input Transなので1次側と2次側を逆さまにしています。
このトランスは電流は流せない為、WE5755は4uFのコンデンサーで直流をカットしクラーフ結合で用いています。出力側には500Ω抵抗を取り付けています。
本来の用途はマイクインプットと思われますがMC カートリッジ昇圧(12.8倍)用
に最適です。周波数特性も17Hzから20kHzまで-2dB以内と良好です。
簡単な回路ですが、自然な音色で音楽が楽しめました。
ちなみにラインアンプ画像の左上に取り付けてあるKS9942は、一般的にプッシュプル用
ですがWE396Aの単段ステレオラインで使えます。動作条件はB電圧DC150V、7mAで
30Hz~20kHz、±2dB以内と良好でしたが音質は甘みのあるなんともいえない
ものでした。2段増幅としてNFBを掛けると理想的になりそうですが試していません。
最後に今回の定電圧電源は心配していたNoiseは全く問題有りませんでしたが、
ラインアンプ側に30Henry Chokeが入っている事と、
ゲインが低い事(1.8倍)が大きい様です。
尚、WE5755単管では、トランス負荷が重荷になってしまい約0.48V出力
でクリップしてしまいます。直接プレート電流を流した時、3倍迄ゲインは上昇しますが
低域降下が増大してしまいました。
以前、20A電源を試作してNoiseだらけで大失敗した経験が有りますので
今回試作の定電圧電源は、まともな方ですが果たして本当に必要なものかは疑問です。
本人の自己満足だけでしょうね。
但し、一つだけ良い点は電源電圧がふらふらしないのは非常に良い事で、WE5755等
のMiniture Tubesの実作動特性等を測定するには正に打ってつけだと思いました。
悔やまれるのはD176176抵抗をオシャカにしてしまった事です。
この抵抗の中身は同じウエスタンのスケルトン抵抗145Aと全く同じ大きさのもの
が入っていました。




Western Electric Miniture Tubes 電源 1

2005-05-04 22:56:36 | Weblog
WEの定電圧電源20Aは有名ですが、今回はミニチュア版でプリアンプ等の
あまり電流を消費しないものに適したものを試作しましたのでご紹介します。
AC520V C.T.をWE412Aで整流し10Henry Choke Input、
20uFで約DC260Vを得ます。
制御管WE417A(5842)2本パラを通して、誤差差動増幅コントロール用にWE420A(5755)で出力電圧を制御する簡単な回路です。ここでWE417Aのばらつきをある程度調整出来る様に3ΩのCTS製KS5563L1 Potentiometerで平衡を保ちます。
定電圧の基の基準はWestern Electric 6140定電圧放電管です。
紫色のグローがあまり良く見えないのは残念でした。
特性は残念ながらあまり性能が良いとは言えませんが、とにかく製作出来たので自分の技量
ではこの程度でしょう。
電圧可変範囲は可変用Potentiometerにあまり高抵抗のものを使用出来なかった事から
DC186V~202Vで、190Vに調整しています。短時間での電圧変動は、0.5%
ぐらいですが、長周期では1%程度です。出力電圧の残留Noiseは3mV。
Noise主成分は50Hzですので、100Vラインから入り込んでいるようです。
製作中、誤配線により、12KΩのD176176抵抗を破損。おトイレに行っている
間の出来事でした。どなたか12KΩのD176176売っていただけないでしょうか。
差し詰め0.2A Power Supply Unitです。お粗末でした。
試作品ですが画像を参照下さい。