「フィリピン 2013年4月18日(木曜日)
国際稲研究所、塩水に耐性を持つ品種開発[農水] (NNA.ASIAより引用)
ラグナ州ロスバニョスに本部を置く国際稲研究所(IRRI)はこのほど、塩分を含んだ海岸沿いの土壌でも育つイネの実証実験に成功したと発表した。4~5年以内の実用化が見込まれている。
同研究所の主席科学者であるクシロド・ジェナ博士は今回の実験の成功を受け、「沿岸部に住む農家の米作が可能になる」との見方を示した。
同博士によると、沿岸部の農地では海水が浸透して米作が不可能となり、周辺の農家は収入源を失っているという。
IRRIによると、実証実験は1990年代に開始。イネ品種には「IR―56」と南アジアやミャンマーに分布し、塩水に耐性のある「オリザ・コアルクタタ(Oryza coarctata)」を使用した。
ジェナ博士は、今回の成功に至るまで実験は失敗続きだったと説明。3万4,000回におよぶ交配を繰り返した末に、塩水に耐性のある1品種を開発したとしている。
(引用終わり)」
「3万4,000回に及ぶ」失敗を繰り返して「塩分を含んだ海岸沿いの土壌でも育つ」稲を開発したとは、凄いですね。
実用化まで4、5年とのことですので、期待しましょう。
農業は国の基本です。この部門の人々が貧困に喘ぎ、衛生面でも劣悪な環境での生活を余儀なくされていますので、なんとか農業従事者の生活向上につながると良いのですが、、、。
ところで、フィリピンのお米は日本人からすると、どうも美味しいとは言い難い物がありますが、これはどのような品種になるのでしょうかねぇ。
まあ、とにかく、向こう20年くらいで日本の人口を抜くであろうと思われるフィリピンでは食料確保は重要な課題です。
なんといいますか、フィリピン独自の技術で開花したというところで、朗報ですね。