いつのまにか、多臓器不全

普通より元気なオッサンがいきなり多臓器不全!?生死の境をさまよった約2か月間の闘病と、その後。

7月25日(土) 退院前日

2009-10-22 22:48:58 | 退院へ
[すいかの記録]

 明日、退院である。もう滅多に来ることもないと思い、今日は院内を念入りに散歩する。くたびれてエレベータで病室に戻るとき、駆け込みでエレベータに乗ってきた若い医師がいた。
ふと見ると、救命でお世話になったA先生である。

「これは、どうも、その節はお世話になりました。明日、退院ですねん」
「お元気になられて良かったですね」
「おかげさまで、ありがとうございます」

エレベータはすぐに5階に到着する。
型どおりの挨拶で精一杯だった。

「じゃ、失礼します」

そう言えば今日のA先生は救命センターの水色の衣ではなく、普通の白衣であった。
また、5階より上に用事があるようだった。
A先生は今は救命の先生ではないのかもしれない。

 夕方、妻とともに救命センターの面会所に行く。時間外なので、中には入れない。
インターフォンで妻が

「ここでお世話になったすいかです。明日退院しますのでご挨拶に伺いました。」

と告げるとしばらくして一人の看護師さんが現れる。
我々は前もって用意していたお礼の手紙を渡し挨拶を済ませる。
こちらはヒマなので先生方や看護師さんにお会いしたかったが、そうも行かない。



[妻の記録]

今日はとても忙しかった。

土曜日だが、朝、ほとんどいつもの出勤時間と同じ時間に家を出て、もう一つの職場に。

昼前に終わり、そのまま駅へ直行し、夫の母の家にインターネットにつながらないという問題を解決するために向かう。
そのあと息子の高校で懇談があって先生と話をし、すぐに病院へ向かう。
今日は食事の時間までに救命の方にあいさつに行きたい。
明日は退院なのだから。

夫はそれに向けて手紙を書いていた。
どうせ救命の先生方は忙しいので、お会いできないだろうから、それでは気持ちを伝えずに帰ることになる。
そのための手紙だ。

先日、下書きを見せてもらったが、「助けてもらって本当にうれしい」とか「これからまた頑張れます」とか書いてなかったので、自分の気持ちを書くように勧める。
よい手紙になったと思う。コピーを取っていなかったのが残念だ。


夫とあいさつに行き、取り立ててすごい場面はなかったのだが、何かとてもさわやかな気分になった。

やはり、区切り、というものは重要だ。
救命センターへのあいさつで、日常へもどるための区切りができた。
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