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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

「わからないこと」による恐怖が増え、完全にホラー寄りになっていた『透明人間』

2020年07月10日 23時40分53秒 | 映画


『透明人間』

【基本情報】
 原題:The Invisible Man
製作年:2020年
製作国:アメリカ
⠀ 配給:東宝東和

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:19/86
⠀ ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 映像:★★★★☆
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 音楽:★★★★☆

【あらすじ】
富豪で天才科学者のエイドリアン(オリヴァー・ジャクソン=コーエン)の
妻セシリア(エリザベス・モス)は、夫のモラハラに耐えられず、
ある晩家をこっそり抜け出すことに成功。

友人宅に身を寄せるセシリアだったが、
ある日から奇妙な体験をするようになり、
「見えない何か」に悩まされることになる。

まわりは誰も取り合ってくれず、ストレスが日に日に増していく中で、
ついにセシリアが持っていた疑惑が確信へと変わる。

【感想】
これまでの『透明人間』とはまったく異なるアプローチで面白かった!
現代風のホラーをベースに、
過去作の中で一番納得しやすい科学技術を用いた“透明化”。

要素としては、『パラノーマル・アクティビティ』と『ターミネーター2』と
『メタルギアソリッド』が入ってるかな。

今作で特徴的なのは、主人公が透明人間本人ではないということと、
その正体がずっとわからないこと。

これまでは、しょっぱなから透明人間が出てきて正体が明確だったり、
実験の失敗や事故により透明化してしまうなど、
透明化に到るプロセスが明示されていたから、
「わからない恐怖」がなくて、サスペンスな色合いが強かった。

しかし、今作においては、透明人間という概念が途中まで存在せず(あくまでも“見えない何か”)、
それが誰なのかも確信がないという「わからない恐怖」がある分、
ホラーとしての性質が強く出ていたと思う。
「わからいことがこんなに怖いなんて」というのは、
この映画を観て改めて感じた。

なお、個人的にはホラーはまったくダメで(笑)
ちょっとでも怖いと顔のどこかに手を置いて、
すぐに目を隠せるようじゃないとダメなぐらいには怖がりなんだけど、
前半は一人で観に来たことを本当に後悔した。。。

「見えない何か」がいつどうやって来るのかがわからないから、
常に画面のどこかに怪しいところがないか探っちゃうんだよね。

特に、カメラが引きになったときとか
「絶対どこか動くだろう!」って疑惑の目しかなかった(笑)

この感覚、まさに『パラノーマル・アクティビティ』。
音楽も怖いし、急にドーン!って来るから、
危うく「ひゃっ!」って声出そうだったよ。
(いや、僕のホラーのハードルが極端に低いだけで、
 普通の人はそんなに怖くないのかもしれないけどw)

後半はパニックアクションで、精神病院を舞台に繰り広げられる攻防は、
完全に『ターミネーター2』。
セシリアがサラ・コナーにしか見えなかった。

『メタルギアソリッド』の要素は、、、
映画館で確かめてみてください(笑)

これは映画館で観た方がいい作品だし、
この夏ヒヤッとするにはちょうどいいと思う。

【その他】
ユニバーサルは1920年代から、
ミイラや透明人間などのモンスター映画を作っていて、
そのリブートを最近またやり始めたんだけど、
マーベルらしく「ダーク・ユニバース」という形で、
クロスオーバーさせる予定だった。

しかし、その第一弾となるトム・クルーズの
『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』が興行的に振るわなかったことから、
ユニバース化の企画はなくなり、
単体としての作品で作られることになったとか。

でも、個人的には『ザ・マミー』も『透明人間』も面白かったし、
いくらでもやりようはあるから、
ぜひ「ダーク・ユニバース」を復活させて欲しいw

映画『透明人間』公式サイト

緊張の連続で窒息寸前!すべての「透明人間」を凌駕する、至極のサイコ・サスペンス映画。絶賛上映中

映画『透明人間』公式サイト

 

ありがとう、そしてさようなら。『イップ・マン 完結』

2020年07月10日 02時00分03秒 | 映画


【基本情報】
 原題:葉問4:完結篇
 英題:Ip Man 4:The Finale
製作年:2019年
製作国:香港
⠀ 配給:ギャガ・プラス

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:1/85
⠀ ストーリー:★★★★★★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 映像:★★★★★★★★★★
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 音楽:★★★★★★★★★★

【あらすじ】
1964年、香港。
ケンカばかりする息子をアメリカに送ろうかと
サンフランシスコの学校の視察に行くイップ・マン(ドニー・イェン)。

そこで、学校に入るにはチャイナタウンにある
中華総会の会長ワン・ゾンホア(ユー・ウエ)から紹介状が必要と知る。

しかし、中華総会の掟である
「西洋人に中国武術を教えてはならない」という項目を、
イップ・マンの弟子であるブルース・リー(チャン・クォックワン)
が破っていることから仲違いしてしまう。

さらに、当時は今以上に人種差別や不平等が色濃く残っている時代で、
ワンの娘は学校で何かと絡まれる日々を送っており、
ついにケンカの最中に白人の女の子が怪我をしてしまう。

それに怒った彼女の両親は、
これを機にこれまで敵対視していた中華総会を壊滅させ、
アメリカから追い出そうと動くのであった。

時を同じくして、ブルース・リーの弟子である海軍のハートマン(ヴァネス・ウー)は
軍に中国武術の導入を進めようとするも、
白人至上主義の上官から怒りを買う日々で、
ここでも中国武術は排除の危機に。

異国の地で対立し合う白人と中国人、空手と中国武術。
イップ・マンは体に異変を抱えながらも、
仲間と未来のために再び戦いに身を投じて行く。

【感想】
現状、文句なしで今年1位。

実はこのシリーズずっとスルーしてきて、
この作品のために過去作全部観直したんだけど、
本当に面白いし、今回も完結編にふさわしかった。・゜・(ノД`)・゜・。

まず、開始後5分で必ず1アクションあるのがいいんだよ、毎回。
そこで一気に見入っちゃうから。

で、「ムキーーーッ!」って本当にムカつく敵がいて(そう思わせるのがうまいんだよね)、
そいつらをぶちのめすってわかりやすい展開がこの映画の魅力なんだけど、
その中でもバトルシーンの壮絶さは、あらゆる映画の中でも群を抜いてる。

やっぱり人間が己の身ひとつで拳を交えるのはね、
小さい頃から『週刊少年ジャンプ』を読んで
育ってきた身からしたらたまらないんだ。

あのスピード感あふれる拳の攻防戦を生でやるのがかっこよすぎて。・゜・(ノД`)・゜・。
本当に「シュバババババッ!」って音がするから、
漫画をそのまま実写化しているかのよう。

しかも、ドニー・イェンとかガチの武術家だからね。
そんな人がアクションするんだから動きのキレが違うし、
中国映画はカンフーアクションのノウハウが貯まりまくってるから、
どうやったらかっこよく見せられるか熟知してるわけじゃない。

そりゃあ、、、もう、、、どの映画も勝てませんよ(笑)

あと、観た人にしかわからない話だけど、
今回はメッチャ『2』に近い構図だったよね(ちなみに僕は『2』が一番好きです)。

最初は「イップ・マンとかいけすかねえなあ」って中国人同士で対立して、
ちょいと事件なり手合わせなりがあって仲良くなって、
彼らを見下す白人がいて、仲間がそいつらにやられて、
イップ・マンがリベンジを果たすっていう。

さらに、今回は海を渡った国での出会いの中で、
自分の子供との向き合い方や伝えるべきことなんかも考えていたから、
感動するところも多かった。

シリーズを通して思うのが、
イップ・マンってちょっと孫悟空みたいなところがあって、
ブルマが言ってたように
「確かに強いこともあるんだけど…
 どんなにとんでもないことが起きても必ず何とかしてくれそうな…
 そんな不思議な気持ちにさせてくれる人なの」
って言葉がピッタリ当てはまると思う。

彼は決してあきらめないし、人を見下さないし、人のミスをとがめないし、
むしろ戦うことをよしとしないし、でも大切な人は守るし、、、
そういうところが“何とかしてくれそうな”気持ちにさせる。

今、上司にしたい人1位だわ(笑)

映画『イップ・マン 完結』公式サイト

舞台は米国、教え子ブルース・リーとの再会、残される息子への思い― 最後の戦いに挑む詠春拳の達人イップ・マンの有終の美。10年に渡る“イップ・...

映画『イップ・マン 完結』公式サイト

 

ウチにもマジで来て欲しい『私の家政夫ナギサさん』:第1話

2020年07月08日 00時53分01秒 | ドラマ


このドラマ面白いな。

MRとして働く相原メイ(多部未華子)は、
人生を仕事に全振りしているから、
家の中の汚さが壊滅的で、
それを見かねた妹が家政夫さんの鴫野ナギサ(大森南朋)
を派遣するっていうストーリー。

主人公の仕事がMRってのも今までのドラマであったっけってぐらい珍しいけど、
将来の夢が「お母さんになること」なのに、
実の母親の期待を一身に背負って
キャリア重視の人生を歩んでいるというのも
大変な設定だなと思った。

でも、このドラマで一番目を引くのが、
ナギサさんの家事能力の高さなのよ。

家事代行サービスのPRドラマか何かですか?
ってぐらい徹底してやってくれるから、
僕もナギサさんに来てもらいたくなる。
すんごく人のよさそうなおじさんだし、
特にごはんがメッチャうまそう(笑)

原作マンガは読んでないけど、これは毎週観たいw

火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』|TBSテレビ

TBS 火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』公式サイトです。2020年7月スタート。毎週火曜よる10時〜放送。

TBSテレビ

 

そこらへんの若者より断然若いおばあちゃんたち『チア・アップ!』

2020年07月08日 00時33分55秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Poms
製作年:2019年
製作国:イギリス・アメリカ合作
⠀ 配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:21/84
⠀ ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 映像:★★★★☆
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 音楽:★★★★☆

【あらすじ】
余生をゆっくりと過ごすため、
シニアタウンに引っ越してきたマーサ(ダイアン・キートン)。

そこで、おせっかい焼きの隣人シェリル(ジャッキー・ウィーヴァー)に、
「昔、チアリーダーになりたかったの」とこぼしたところ、
「夢を叶えるのは今からでも遅くない」と焚き付けられ、
チアリーディング・クラブを結成することに。

ところが、オーディションに集まったのは
平均年齢72歳のチア未経験どころか腕も足も上がらない8人。

まわりからは絶対できっこないとバカにされながらも、
お互いを励まし合いながら練習に打ち込み、
ついにチアリーディング大会に出場することになる。

【感想】
個人的にはこういう話好きなので、けっこう楽しめた!
日本人には馴染みのあるストーリー展開だよ。
『ウォーターボーイズ』、『チア☆ダン』、『チア男子!!』とまったく同じ型なので、
そういうのが好きな人にはオススメできる。

主人公にやりたいことがあって、メンバー集めて、
敵対勢力みたいなのとバチバチやって、
中間発表で大失敗して、
それでも努力を続けて、ラストは大成功!みたいな。

主人公の目的と障害とそれを乗り越える過程がわかりやすいし、
スポーツ系でみんなで何かを成し遂げるっていう話は感動しやすいから好き。

それを今度はおばあちゃんたちがやるってんだから、
またマイナーチェンジしてきたなって思うんだけど、
洋画らしくテンポがいいのと、
ブラックジョークが豊富なのが笑えるww

シェリルが女子高生のチア部の女の子と口論になったときに
「選手に手コキしなくていいの?」とか「妊娠するがいい!」
とかって吐き捨てるように言うのマジで笑える(笑)

あれぐらいの歳になると1周2周して図太くなるからなのか、
余命幾ばくもない焦りがあるからなのかわからないけど、
おばあちゃんたちみんな、
まるで10代の少女のように好奇心旺盛になって、
心から楽しんでいる感じが素敵だなって思った。

まわりを観てても思うけど、おばあちゃんって元気だよね。
日本にも面白い写真撮ってる人とか、水泳の年齢別で記録出してる人とか、
アプリでゲーム作ってる人とかもいるし、
多分そこらへんの若者よりも柔軟な思考の持ち主で健康的なんじゃないか。

寿命はどんどん延びていくだろうから、
こういう高齢者を題材にした映画やドラマは今後も増えていきそう。

てか、ダイアン・キートンってもう74歳なんだな。
年齢を感じさせないスタイルのよさにびっくり。

映画「チア・アップ! 」

平均年齢72歳のチアリーディング・チームが起こした最高のキセキとは―?笑いと涙のハートフル・エンターテインメント!!/原題:POMS

映画「チア・アップ! 」

 

長澤まさみの極悪非道な母親っぷりが狂気そのものだった『MOTHER マザー』

2020年07月05日 00時01分58秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
⠀ 配給:スターサンズ、KADOKAWA

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:51/83
⠀ ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 映像:★★★☆☆
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 音楽:★★☆☆☆

【あらすじ】
シングルマザーの三隅秋子(長澤まさみ)は息子の周平(奥平太兼。幼少期は郡司翔)を連れて、
実家にお金を借りに行くも、過去の返済も滞っていたことから断られる。

金策のあてが外れ、昼間からゲームセンターで飲んだくれていたところ、
ホストの川田遼(阿部サダヲ)と出会って意気投合し、
そのまま秋子の自宅に流れ込むことに。

周平を残したまま1週間家を空けることもザラだった秋子は、
遼と結託して、世話になっていた市役所職員の
宇治田治(皆川猿時)から金をせびろうとするも、
誤って遼が刺してしまう。

逃げるようにラブホテルを転々とする中で、
秋子は遼の子供を身籠るが、
「堕ろせ!」と暴力を振るわれた挙句に出ていかれる。

時が経ち、16歳になった周平は母と妹の3人で路上生活をしていたところ、
児童相談所の高橋亜矢(夏帆)の助けで簡易宿泊所に泊まれるだけでなく、
フリースクールへも通えるようになった。

そこへ再び遼が現れるも、借金取りに追われており、またもや姿を消してしまう。
頼れる人が周平しかいない秋子はついに息子と共に戻れない道へ進もうとする。

【感想】
こんな長澤まさみ見たことない!
親がクズという設定は他の映画にもあるけれど、
それを長澤まさみが演じるというまさに彼女にとっての新境地である。

『世界の中心で、愛をさけぶ』の純粋で素朴だった廣瀬亜紀の姿はそこにはなく、
『コンフィデンスマンJP』の陽キャなダー子のカケラも感じない、
クズ・オブ・クズな闇落ちした母親。

このキャラクターの振り切りようは
『初恋』のベッキーに通ずるものを感じた。

全編を通じて、
長澤まさみの非情っぷりをまざまざと見せつけられるのだけど、
そのひどさは見るに堪え難く、
子供は放ったらかしな上に金を工面するときだけいいように使い、
さらに行く先々でいろんな男と関係を持ってしまう始末。

普通なら縁を切った方がお互いのためだと思うのだけど、
それでも彼女は息子を手放すことはなく、
息子もまた母親を憎むことはなかった。
歪んだ愛情。
共依存の関係性。

さらに、阿部サダヲもひどい。
自分のことしか考えておらず、
妻と子供に罵声を浴びせ、暴力を振るうクソ野郎。
コミカルなキャラクターのイメージが強いけれど、
あそこまで極悪非道な役もこなせる阿部サダヲの演技力は凄まじいものがある。

ただ、これは子を持つ親であるかどうかで感じ方はだいぶ異なるだろうな。
もし僕に子供がいたら、かなり精神やられるかもしれないけど、
そうではない今の状況を踏まえると、
他のダークな映画と比べたときに、
そこまで精神がえぐられる感じはしなかった。

2018年にやってた『愛しのアイリーン』や『孤狼の血』の方がもっと痛ましかったし、
同じ大森立嗣監督でも、2017年『光』や
2019年『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った』の方がより深く心に残った。

役者さんの持つイメージもあるんだろうけど、
暴力シーンが音だけで現場そのものを映さない箇所があったり、
濡れ場に関しても肉欲感が薄くてエロさがあまりなかったのがその要因かも。

ここまでやるなら、もう少しグチャミソしてもよかったかなーって気もする(笑)

映画『MOTHER マザー』|7.3(fri)

少年による祖父母殺害事件——すべてを狂わせる《この女》、聖母〔マリア〕か。怪物〔モンスター〕か。長澤まさみが、阿部サダヲ、大森立嗣監督と挑む...

映画『MOTHER マザー』|7.3(fri)

 

音楽だけじゃない!友達に恋愛に家族にと青春真っ盛りの『カセットテープ・ダイアリーズ』

2020年07月04日 23時32分27秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Blinded by the Light
製作年:2019年
製作国:イギリス
⠀ 配給:ポニーキャニオン

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:28/82
⠀ ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 映像:★★★☆☆
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 音楽:★★★★☆

【あらすじ】
舞台は1987年のイギリス。
パキスタンから家族と移住してきたジャベド(ヴィヴェイク・カルラ)は書くことが大好きで、
幼い頃から日記や詩を書き続けていた。

しかし、当時は人種差別が色濃く残り、
「パキ野郎は出て行け」と露骨な嫌がらせを受けることもしばしば。

もともとロック・ミュージックにハマっていたジャベドは、
ある日同級生からブルース・スプリングスティーンのカセットを貸してもらい、
その歌に衝撃を受ける。

まわりからの嫌がらせや、
頭の固い父親からの抑圧に鬱憤が溜まっていた彼にとって、
ブルースの歌は自分の心を代弁しているかのようだったからだ。

その影響で彼の書く詩にも変化が表れ、
徐々に人々から注目されるようになったものの、
父親からは「そんなバカなことをしているんじゃないと」認められず、
関係が悪化していってしまう。

【感想】
これはいい映画だった!
音楽に影響を受けて興奮しまくっちゃう若者の話だけど、
音楽と共に駆け抜ける10代の青春って感じが懐かしみある。

友達や恋人、家族と対立したり、夢と現実の間で葛藤したりしながらも、
大好きなことを突き詰めていく真っ直ぐな主人公の姿に感動必至。

そして、その人間ドラマを盛り上げるブルース・スプリングスティーンの歌がいいんだよ!
実は、普段洋楽を聴かない僕はブルース・スプリングスティーンのことを知らなかったんだけど、
劇中の様々なシーンで彼の歌が使われていて、
「こんなに多くのシーンに使えるほど幅広い歌があるのか」ってことにまず驚く。

さらに、彼の歌はメロディーが馴染みやすいからか、
洋楽を聴かない身でもスッと耳に入ってくるのが心地よかった。

また、歌詞が主人公のまわりにテキストとして浮かび上がってくる演出があるんだけど、
どこが彼にとって刺さるポイントなのかってのが視覚化されてるのもよかったなー。

ただ、どことなく尾崎豊っぽい歌詞なので、
「尾崎豊を聴いて青春時代を過ごした若者」って、
そのまま日本にもトレースできそうな印象はある(笑)

もちろん、洋画だからこそのドラマチックな展開があって、
ここまで感動できる作品に仕上がっているとは思うんだけど。

他に個人的に刺さったのは、主人公のジャベドの勇敢さ。
自分の好きなことを貫くために、父親に怒られても反論して、
自分の主張を押し通す強さがうらやましい。

16歳のときの自分だったら、
親に強く反対されたら何も言い返せずに、
黙って怒りを内に溜めちゃったと思うから。

そうやって、ひとりの歌手の歌と出会ったことで、
自分の好きなことが研ぎ澄まされて、
思い通りにならない環境の中でもがきながらも、
それを大事にしていくストーリー展開は見ごたえあるし、
自分のわがままだけでなく、
ちゃんと家族と向き合えるところなんかは素直に主人公を尊敬できる。

これ、実話らしいからね。
脚色もあるようだけど、いい人生エピソードだなと思った。

【その他】
劇中で聴いたブルース・スプリングスティーンの歌声に
なんか聴き覚えがあるなあと思って調べてみたら、、、やっぱり。
1985年の“We Are The World”に参加してた人だった。

彼のソロパート、すごくインパクトのある歌い方で、
中学生のときにPV観てからずっと耳から離れなかったんだけど、
まさにその人だったとはw

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ブルース・スプリングスティーンのロックに乗せて贈る青春音楽映画!1980年代後半のイギリス。パキスタン移民の少年がスプリングスティーンの音楽...

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おじいちゃんのギャップがかわいい『一度も撃ってません』

2020年07月04日 22時59分22秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
⠀ 配給:キノフィルムズ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:63/81
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★☆☆☆
    音楽:★★☆☆☆

【あらすじ】
怖い見た目に寡黙な性格。
御年74歳の市川進(石橋蓮司)は伝説のヒットマンとして
密かに殺しの依頼を受けていた。

しかし、その正体はただの売れない小説家。
理想のハードボイルド小説を書くために、
本物のヒットマンである今西(妻夫木聡)に仕事を頼み、
暗殺の様子を取材していた。

そんな中、妻には不倫を疑われ、
敵のヒットマンに命を狙われるという人生最大のピンチに陥る。

【感想】
ヒットマンが実は売れない小説家という設定は面白い。
コメディではあるけど、爆笑するような陽気なコメディというよりは、
クスッと笑えるシーンが散りばめられたコメディという感じで、
作中にもあったけど、バーで静かに飲むような雰囲気の映画。

まさに「ゆるめのハードボイルド」といった印象で、
石橋蓮司のややおっかなそうな見た目に反して、
くしゃみひとつで尿漏れしちゃうような
高齢者あるあるなシーンなんかは
そのギャップがかわいかったりする(笑)

石橋蓮司、岸部一徳、桃井かおりらが50年来の友人という設定で
バーで飲んで酔っ払ってる姿なんかは、
未来の自分もそんな感じになりそうなので微笑ましい(笑)

出ている役者がベテラン揃いの中、
佐藤浩一と寛一郎、柄本明と柄本佑という
親子共演が目立つのも感慨深いけど、
トヨエツと前田亜季が最後まで誰なのかわからなかったw

映画『一度も撃ってません』公式サイト

2020年4月全国公開ー昼は売れない小説家、夜は伝説のヒットマン!?石橋蓮司18年ぶりの主演×阪本順治監督ハードボイルドコメディ最新作。

ICHIDOMO

 

めずらしく韓国の一般家庭の事情を垣間見た『はちどり』

2020年07月04日 00時47分39秒 | 映画


【基本情報】
 原題:벌새
 英題:House of Hummingbird
製作年:2018年
製作国:韓国・アメリカ合作
⠀ 配給:アニモプロデュース

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:53/80
⠀ 感動😭:★★★☆☆
切ない🥺:★★★☆☆
⠀ 青春🌸:★★★☆☆

【ストーリー】
1994年、ソウル。
5人家族で集合団地に暮らす14歳のウニ(パク・ジフ)は、
学校に馴染めず、 別の学校に通う女友達と遊んだり、
男子学生やウニに想いを寄せる後輩女子とデートをしたりしていた。

両親は小さな餅屋を切り盛りし、
あまり子供たちにかまってやれないため、
兄は親からの期待の鬱憤をウニへの暴力で晴らし、
姉は毎晩のように恋人と遊び呆けており、
ウニ自身は孤独な思いを抱えていた。

ある日、ウニの通っていた漢文塾に
女性教師のヨンジ(キム・セビョク)がやってくる。
ウニは自分の話を聞いてくれる彼女に次第に心を開いていき、
唯一信頼できる大人だと思っていた。

そんなある人、ソンス大橋崩落事故が起こる。
家族が巻き込まれたかもしれないと不安になるウニだが、
ほどなくして彼女のもとにヨンジから一通の手紙と小包が届く。

【感想】
初TOHOシネマズ池袋での鑑賞。

めずらしい韓国映画だなと思った。
これまで、そんなに韓国映画をたくさん観てきたわけではないけれど、
大体アクションか恋愛モノで、
そのぶっとんだ設定や人間関係を楽しむことが多かった。

しかし、今作はまったく違う流れだ。
韓国の一般家庭の日常と、主人公の思春期で揺れ動きやすい心情を描いていて、
韓国映画というより日本映画に近い印象があった。

中二だからね、ちょっと悪さしたり、友達や異性との付き合いがうまくいかなかったり、
そんな中で親よりは若い年上の大人に心を開いたり、
どこにでもあるような光景が流れていくので、
自分の過去と重ね合わせて共感はしやすいと思う。
まさに、ティーンエイジャーの成長物語って感じ。

ただ、国は違うのに、あんまり日本と変わらないから、
韓国映画でよく感じるような“非日常”という点ではインパクトが弱いかも。

あと、どこかのサイトで
「男性が優位な社会で鬱屈した思いを抱える少女が〜」って書いてあったけど、
別にこの映画で“男性が優位な社会”ってのは感じなかったな。。。

いや、僕が男だから意識できなかったのだろうか。
確かに、父親が偉そうだったり、兄が暴力を振るっていたりってのはあったけど、
かといって女性陣がそれに屈しているわけでもなく、
家族喧嘩と捉えれば、特別に男性が優位ってわけでもない気がした。

映画『はちどり』公式サイト

世界各国の映画祭で50冠を超える受賞!本国でも異例の大ヒットとなった韓国映画がついに日本公開決定。誰にでも経験があるような、あの頃の思い。少...

映画『はちどり』公式サイト

 

古き良き時の流れを味わえる『ペイン・アンド・グローリー』

2020年07月03日 00時11分48秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Dolor y gloria
 英題:Pain and Glory
製作年:2019年
製作国:スペイン
⠀ 配給:キノフィルムズ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:53/79
牧歌的☺️:★★★☆☆
⠀ 感動😭:★★★☆☆
⠀ 哀愁😞:★★★☆☆

【ストーリー】
母を失った悲しみと脊椎の痛みから、生きがいを見出せなくなった
世界的映画監督のサルバドール・マロ(アントニオ・バンデラス)は、
心身共に疲れ、引退を余儀なくされていた。

そんな彼のもとに、32年前に作った映画『風味』の再上映依頼が届く。
それをきっかけに振り返る自分の人生と思わぬ再会。

そこで彼が思い出したこととは。

【感想】
古き良き時代の映画って雰囲気。
ドラマチックな展開は一切ないんだけど、
牧歌的な時の流れが妙に心地よかった。
(なお、この映画は一部ペドロ・アルモドバル監督の
自伝的な要素も含んでいるらしい)

サルバドールは原因不明(加齢による?)の体の痛みを
ヘロインで和らげる術を知ってしまい、
いい歳したおじさんなのにやや中毒っぽくなっていくところが、
孤独な老人の行く末感あって、ちょっと哀愁漂ってるんだよね。
「あー、これいつか自分もこうなりそうだなー」って(クスリはダメ絶対)。

でも、かつての恋人(男性)との再会を懐かしみ、
お互いに体を求めようとするところは、
そんな孤独を払拭してくれる温かみを感じた。

これ、若かったら確実にベッドインだったと思うけど、
サルバドールの「神の求める結果にしよう」みたいなセリフで、
熱いキスだけで別れるところは、すごく大人というか、
人としていいなと思えるシーンだった。
(まあ、相手には家族もいるし、お互い還暦ぐらいだから、
そこでヒャッハー!とパコパコし始めたら、
この映画の雰囲気台無しだけどw)

また、亡くなった母親との思い出のシーンは、
観ている人誰もが共感できるところがあるだろうし、
僕も自分の母親を思い浮かべながら観ていると涙が出てきたので、
涙もろい人はハンカチ必須。

"映画"がテーマになっているので、
『ニュー・シネマ・パラダイス』を彷彿とさせるところもあるけれど、
エピソードが複数あったから、
もう少し絞ってくれた方が個人的にはよかったかも。
全体的に、上の世代の人に好まれそうな作品だなと思った。

唯一謎だったのは、画家のにーちゃんが無駄にモザイクなしのすっぽんぽんだったこと。
監督本人が同性愛に目覚めたきっかけとかなのだろうか。
そんな描写はなかったけど。

あと、みんなオシャレ。
すんごくオシャレ。
あんな色の服、日本人じゃ着こなせない(笑)

映画「ペイン アンド グローリー」

それは、人生のはじまり 脚本・監督:ペドロ・アルモドバル アントニオ・バンデラス ペネロペ・クロス/原題:Dolor y Gloria

映画「ペイン アンド グローリー」

 

ブルース・リーにマイク・タイソンに、メッチャ豪華なフルコースだった『イップ・マン 継承』

2020年07月02日 01時20分13秒 | 映画


【基本情報】
 原題:葉問3
 英題:Ip Man 3
製作年:2015年
製作国:中国・香港合作
⠀ 配給:ギャガ・プラス

【個人的順位】
旧作のため今年のランキング対象外。
⠀ ⠀ ⠀ 興奮🤩:★★★★★
かっこいい✨:★★★★★
⠀ ⠀ ⠀ 感動😭:★★★☆☆

【ストーリー】
舞台は1959年の香港。
ある日、イップ・マン(ドニー・イェン)の次男が学校で友達と喧嘩騒ぎを起こすのだが、
その相手の子の父親がチョン・ティンチ(マックス・チャン)で、
彼もまた詠春拳の使い手だった。

チョン・ティンチは男手ひとつで息子を育てており、
車夫として働いているものの、自分の武館を開くために
闇試合に出て稼ぐこともしていた。

その闇試合の黒幕がアメリカから来たデベロッパーのフランク(マイク・タイソン)で、
彼はイップ・マンの子供も通う小学校の土地を手に入れるべく、
悪どいこともしていた。

紆余曲折を経て、フランクの件はカタがつくも、
今度は武漢を開いたチョン・ティンチの影響力が増し、
「どちらが正統な詠春拳か決着をつける」
とイップ・マンへ挑戦状を叩きつける。

しかし、イップ・マンには悲しい試練も待ち受けているのだった。

【感想】
再び新宿武蔵野館の旧作上映会にて。

今作はとにかくバトルが多いのが特徴だけれど、
相変わらずどれもものすごくかっこいい!
開始後5分で何かしらのアクションを入れて
一気に映画の中に引き込むのはこのシリーズの好きなところ。

さらに、今回は前回のラストに出てきたブルース・リーも
成長して再登場してるから余計にテンション上がるw
(演じているのはチャン・クォックワン。
 『少林サッカー』のゴールキーパー役の人です)

しかし、本当にイップ・マンの強さはチート並みに強く、
ひとりで何十人も相手にしちゃうシーンなんかはマジで痺れるね!

今回はもうひとりの詠春拳の使い手であるチョン・ティンチとも共闘するから、
まさに孫悟空とベジータのような構図で興奮して鳥肌立ったわ、、、!

そして、マイク・タイソンがいるのも熱い!
前作のボクサーと同じで筋骨隆々だから、
またもや詠春拳のダメージが通りづらい上に
相手の攻撃も強いから、
イップ・マンも苦戦してていい勝負になってた!

ラストのチョン・ティンチとの戦いも、
竹棒からの刀?からの拳と3連戦するのは圧巻だったなあ。
実際は1ヶ月ぐらい撮影したらしいけど。。。

でも、個人的に一番興奮したのは、エレベーター内で敵と戦うシーン。
あんな狭い中で、しかも妻を守りながら戦うとかチートすぎるでしょ。
妻に当たりそうな敵の拳を華麗に止めていくからね。
人間離れしすぎててまばたきすら忘れそうだったよ。

それだけ多くのバトルが展開されていく中で、
なんと妻にガンが見つかり、彼女との時間を大切にする
イップ・マンの姿が感動的なのも今作のポイント。

これまでどんな痛みにも耐え、
弱いところを一切見せなかった彼が流した涙がとても印象的だった。

とはいえ、少し詰め込みすぎたかなという印象もある。
詠春拳同士の戦いと、マイク・タイソンとの戦い、
どちらもラスボス感あるから、どっちかだけでもよかったかなーって(笑)

【その他】
今作は興行収入の水増し疑惑など、
何かとスキャンダルな話があったらしい。

また、マイク・タイソンの参加は当初脚本にはなく、
映画の宣伝になるからとプロデューサーが連れてきて監督を悩ませたらしい。

なんか、想像できるなw
「今新しい映画撮ってるから来なよ!」
→「あのマイク・タイソン連れてきたんだから、もちろんシーン追加できるよな?」
っていう。。。

おーこわw

映画「イップ・マン 継承」

4月22日(土)新宿武蔵野館他全国順次公開 監督:ウィルソン・イップ 音楽:川井憲次 出演:ドニー・イェン、マックス・チャン、リン・ホン、パ...

映画「イップ・マン 継承」オフィシャルサイト

 

子を産む選択をした両親を最大限に尊重したい『娘は戦場で生まれた』

2020年07月01日 22時34分59秒 | 映画


【基本情報】
 原題:For Sama
製作年:2019年
製作国:イギリス・シリア合作
⠀ 配給:トランスフォーマー

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:20/78
⠀ ⠀ 悲しい😢:★★★★★
⠀ ⠀ ⠀ 衝撃😳:★★★★★
社会的意義🤔:★★★★★
歴史的意義🧐:★★★★★

【ストーリー】
内戦が続くシリア。
ジャーナリストに憧れるワアド・アル=カデブはデモに参加し、
スマホで撮影しながら平和を願うが、内戦は激化の一途をたどる。

そんな中、ワアドは医師を目指すハムザと出会い、
共に非常な世界を生き抜いていく中で二人は夫婦となり、
やがて娘のサマを出産する。

その5年間におよぶドキュメンタリー映像。

【感想】
これは、、、辛い。。。
辛すぎる内容だった。。。

空爆され、瓦礫の山と化す街。
舞い上がる砂埃。
頭から血が吹き出す人々。
人力では考えられない曲がり方をした腕。
幼い息子の遺体に泣き崩れる母親。

CGでも特殊メイクでもない。
それらすべてが実際に起こった生の映像である。

内戦が激化している地域の現実をまざまざと見せつけられ、
精神的にかなりえぐられる内容だった。

何の罪もない民間人をよくこんなにできるなと、
同じ人間ながら複雑な気持ちになる。

しかし、そんな中で生まれたサマ。
彼女は本当に愛らしかった。
地獄のような日々に訪れた奇跡。
すべての癒しであり、何としてでも守るべき存在だと感じた。

そして、この映像はそんな彼女のために作られたもの。
両親の決断の軌跡を彼女に残すために。

ふと思ったのがこのような状況でよく産んだなと。
ワアドは二人目も産むんだけど、
いつ死ぬかわからない状況で避妊しないのかなと思った。
せっかく産んでも、亡くなる可能性も高いのに。

むしろ、いつ死ぬかわからないからこそ、子孫を残しておきたかったのかな。
(そこは作中では語られないのでわからない)

この映画を観ていると、国が違うとこうも変わるのかって
やるせない気持ちでいっぱいになるんだけど、
そのような状況にあっても人々は笑い、
歌を歌うのだから、そこが意外だよね。
常に絶望に打ちひしがれて暗い顔をしているわけではないんだと。

特に、子供たちの無邪気でキャッキャしている姿にどれだけ救われたか。
「子に過ぎたる宝なし」とはまさにこのこと。

他に衝撃的だったのが、とある女性の帝王切開のシーン。
妊娠中の女性が被弾して運ばれてきて、
子供を帝王切開して取り出すんだけど、
血が通ってなかったのか色が真っ白で、
「これは死産なのかな。。。」と思ったんだよ。

でも、医師が懸命に心臓マッサージしたり背中叩いたり、
あきらめずに治療を施していたら、途中で目がパチって開くんだよね。
そこから、肌の色にも血が通い出して泣き出してさ、、、
ここ普通に感動したよ。
しかも、これ実際の映像そのままだから、
奇跡って本当にあるんだなって思った。

【その他】
ワアドが使っていたビデオカメラ、我らがソニーでした。
現地の子供たちが遊んでいた切り絵、『ワンピース』でした。
さすがです。

映画「娘は戦場で生まれた」公式サイト|2020年2月29日(土)全国順次ロードショー

いまだ解決をみない未曾有の戦地シリア。死と隣り合わせの中で、母はカメラを回し続ける。いま全世界に伝えたい緊迫のドキュメンタリー! 映画「娘は...

映画「娘は戦場で生まれた」公式サイト