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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

特撮×スプラッター×コメディ×愛という最大級の混ぜるな危険を実現させた奇作『サイコ・ゴアマン』

2021年08月25日 21時49分53秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:73/174
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アクション
特撮
スプラッター
コメディ
家族愛

【あらすじ】
太古より庭に埋められていた銀河の破壊者<残虐宇宙人>。
少女ミミ(ニタ=ジョゼ・ハンナ)は偶然彼を掘り当て、
封印を解いてしまった。
すかさず容赦ない殺戮の限りを尽くす宇宙人だったが、
極悪な性格のミミに自身を操ることが可能な宝石を奪われていた。

かくして、無慈悲にして計り知れぬ力を誇る暗黒の覇者は、
サイコ・ゴアマンと名付けられ、
少女に大変な仕打ちを受けることとなる。

一方、残虐宇宙人の覚醒を察知した
ガイガックス星の正義の勢力<テンプル騎士団>は宇宙会議を開催、
最強怪人パンドラを地球に送り込むが――。

【感想】
これは、、、なんて言ったらいいんだろう(笑)
圧倒的な幕の内弁当。
でもよく見ると具はひとつみたいな。
詰め込みすぎてパンパンに膨れ上がった旅行かばん。
でも中身はおもちゃしか入っていないみたいな。
他人から見たらカオスにしか見えないこの状況。
しかし、それらは「監督の好きなモノ」
というひとつの信念で貫かれている。
オタクな人はそこに心地よさを感じるかもしれない。

とにかく、「意味がわからない」、「気が触れている」、
そんな表現がピッタリなのは間違いない。
全体的に日本の80年代~90年代の
特撮作品のような懐かしさとチープさ。
年齢的にそこに温かみを感じるんだ。

とはいえ、メインは死と破壊によって成り立っている残虐宇宙人。
首は飛ぶわ、
体は溶けるわ、
相手の体から骨を抜き取って剣を作るわで、
無駄にスプラッター。
洋画には時々あるよね、
こういうポップにグッチャグチャになるやつ。
「そうはならんだろ」っていう
ありえなさがもはやギャグなんだけど(笑)

気の強すぎる少女ミミと
残虐宇宙人のコントのような掛け合い。
なんか、日本のラノベやアニメでありそうな設定だよ。
萌えテイストの少女と破壊の限りを尽くす悪魔の組み合わせって。

こんな相反するような要素のオンパレードで、
わけのわからなさしか残らない。
でも、それをひとつにまとめて
オチまでつけちゃう監督の天才っぷりがすごいよ。
こういう「よくわからないけど、なんかすげー」って映画、好き。
好き嫌いは分かれそうだけど、
僕はツボりました。

数々の映画賞を受賞するような
美しいセリフやシーンで紡がれた映画もいいよ。
マーベルみたいに
人々を楽しませることに特化したエンタメ作品もいいよ。

でも、そういう"整った"ものばかりじゃなくてさ。
自分の好きなモノばかり詰め込んで、
栄養偏ったようなジャンキーな作品もおいしいよね。

『サイコ・ゴアマン』オフィシャルサイト

『サイコ・ゴアマン』オフィシャルサイト

 


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