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石油泥棒というぶっ飛んだ設定にハマるも、ラストのグダグダコメディがもったいなかった『パイプライン』

2022年02月09日 20時10分20秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:17/24
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【ジャンル】
犯罪映画
クライムアクション
コメディ

【原作・過去作、元になった出来事】
なし

【あらすじ】
盗油業界最高の穿孔技術者ピンドリ(ソ・イングク)。
彼は、数千億ウォンの石油を盗むための大計画をぶち上げた
大企業の後継者ゴヌ(イ・スヒョク)の提案を拒めず、
危険極まりない作戦に合流する。

そこには、プロ溶接工のチョプセ(ウム・ムンソク)、
地中を透視できるかのように把握しているナ課長(ユ・スンモク)、
怪力の人間掘削機ビッグショベル(テ・ハンホ)、
彼らを監視するカウンター(ぺ・ダビン)といった、
個性的なメンバーが集っていた。

しかし、異なる目的を持つ者たちが騙し騙されながら、
計画は予想外の方向にこじれ始める…。

【感想】
相変わらず設定が面白い韓国映画。
とはいえ、個人的にはちょっと期待外れだったかなー。
韓国映画はメチャクチャ面白いのとそうでないのとで、
だいぶ差が激しい気がする(笑)
(一方、邦画はそこまで差がつかずに平均的っていう印象がある)

◆"盗油"という発想の面白さ

本作の題材は、
石油を盗む"盗油"と呼ばれる特殊犯罪。
産油国でない日本では聞きなれない言葉だけど、
実際の韓国では社会問題になっているらしい。

これ、石油を運ぶトラックを強奪するとか、
そんなハイリスクな話ではない。
石油が通るパイプに穴を開け、
そこからホースなどで石油を抜き取ろうというものだ。
地中の構造を把握し、
穴を掘り、
手作りの特別なドリルでパイプに穴を開けていく、
専門知識やスキルが必要とされる高度な犯罪。

そんな盗油事情を真正面から描いたのは、
韓国映画の中でも初めてじゃないかな。
日本では起こり得ない犯罪自体に、
とても興味がわく内容ではあった。

◆シリアスなのかコメディなのかどっちつかず

犯罪映画ってことで、
ハラハラする展開やシリアスな雰囲気ももちろんある。
なのに、ちょいちょいコメディ要素が入ってきて、
それはそれで笑えるんだけど、
作品全体としてあんまり統一感がなかったかなー。
どうせなら、もっとコメディに振り切って欲しかった。
特に、ラストの乱闘シーンからはだいぶグダグダしてて、
せっかく作り上げてきたクライムアクション感が台無しに。

先に書いたように、
トラック強奪みたいな派手さがない分、
こういうコメディ要素で抑揚をつけたのかもしれない。
ただ、ミートスパゲティにタバスコ入れまくって、
ちょっと違う食べ物になってしまったっていうイメージ(笑)

◆そんなわけで

題材はよかったけど、
話のテイストがうまく合っていなかったので、
すごく惜しいなっていう印象の映画。
盗油という特殊犯罪がどんなものなのかを知るにはいいかもしれない。

 


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