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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

ギャングに憧れた少年がやがてギャングになり、犯罪の限りを尽くす伝記映画『グッドフェローズ』

2021年11月13日 18時34分45秒 | 映画


【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:7/18
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【要素】
伝記映画
ヒューマンドラマ
ギャング
犯罪

【元になった出来事や原作・過去作など】
・人物(ギャングスター)
 ヘンリー・ヒル(1943~2012)

・ノンフィクション
 ニコラス・ピレッジ"Wiseguy: Life in a Mafia Family"(1985)

【あらすじ】
1955年、ブルックリンの貧しい界隈に育ったヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)は、
ギャングの世界に憧れていた。
12才から地元のボス、
ポーリー(ポール・ソルヴィノ)の下で働き始めたヘンリーは、
やがてトラック強奪専門のジミー(ロバート・デ・ニーロ)、
強盗と殺しが得意なトミー(ジョー・ペシ)と共に、
闇煙草の密売、クレジットカード偽造、
違法賭博、ノミ行為、八百長試合の手配など、
あらゆる犯罪に手を染めていく―。

【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
1990年のアメリカ映画。

ヘンリー・ヒルという実在したギャングの半生を描いた伝記作品。
かつてギャングに憧れた少年が、
少しずつその世界に足を踏み入れていき、
立派なギャングに育っていく話。
犯罪映画ではあるけど、
アクションよりもドラマ寄り。
ヘンリーがどういう人生を歩んでいくのかっていう好奇心が掻き立てられて、
メチャクチャ面白かった。

見栄とメンツと金と欲望にまみれた、
一般人からしたら非日常の世界で、
それだけで興味がそそられる。
ストーリー自体は、
彼らの犯罪行為の羅列みたいなもんで、
淡々としている印象もあるけれど、
とにかくキャラクターがすごくよかった。
その中で、ヘンリー、ジミー、トミーの3人が
凄まじい印象を残してくれる。

ヘンリーは、ギャングに憧れてギャングになった経緯もあってか、
様々な犯罪行為に手を染めるものの、
そこまで悪人な感じはしなかった。
まあ、途中からシャブ中になって様子がおかしくなってたけど、
あくまでもギャングの中ではまともな方。
演じたレイ・リオッタがこのとき35歳なんだけど、、、
いやー、それであの雰囲気はすごいね。

ロバート・デ・ニーロ演じるジミーは、
もう圧倒的な存在感。
この頃のロバート・デ・ニーロってギャング役が目立つけど、
全身から放つ"やべぇやつ"感がハンパなくて。
最近は、茶目っ気のあるおじいちゃん役が多いけど、
当時のロバート・デ・ニーロの渋さは憧れる。

個人的に一番ヤバいなと思ったのが、
ジョー・ぺシ演じるトミー。
彼は身長158cmと小柄ながらも、
この映画の中において最も手のつけられない存在だった。
とにかくキレやすい。
気に入らないやつがいたら、
相手が誰であろうとおかまいなしにすぐに殺しちゃう。
罪のない一般人でさえも。
あのキレやすさと容赦のなさは、
絶対お近づきになりたくない(笑)

まあ、結局、
一番危険人物だったのはジミーなんだけどね。
自らを守るために、
平気で仲間を手にかけるから。

あと、この映画を観て思ったのは、
ギャングって本当に閉じたコミュニティだということ。
何をするにしてもいつもいっしょ。
犯罪はもちろんのこと、
プライベートのパーティーや旅行なども。
家族、ファミリーみたいなもんなんだよね。
その結束の強さが魅力でもあるんだけど、
息が詰まったときはどうするんだろうって思う。
ヘンリーの妻になったカレン(ロレイン・ブラッコ)は当初、
ギャングのママ友会に参加したとき、
あまりにも常識が違いすぎて気が狂いそうになってたから。
まあ、朱に交われば赤くなるではないけど、
結局彼女も染まっていったけどね。

それにしても、こういう映画を観て毎回思うのが、
タバコと酒の価値の高さ。
賄賂や差し入れにおいて、
現金もそうだけど、
必ずタバコと酒が出てくる。
そんなに欲しいものなのか。
僕だったらまったくうれしくないけど(笑)

日本のヤクザ映画も楽しめるけど、
海外のギャングやマフィアの方が、
より渋さや漢気が強く描かれていてかっこよく感じる。

ちなみに、サミュエル・L・ジャクソンやトビン・ベル(『ソウ』シリーズのジグソウ)が
チョイ役で出てるのもポイント(笑)
ヴィンセント・ギャロもエキストラで出ていたらしいけど、
発見できず。

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

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