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『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』

2017年08月15日 01時15分44秒 | 映画


「ダーク・ユニバース」第1弾。
まさか過去のホラー映画をまとめてユニバースにするとは恐れ入る。

もともとユニバーサルは、
ユニバーサル・モンスターズ(またはユニバーサル・ホラー)と言って、
1920年代から1950年代に、ドラキュラやフランケンシュタイン、
透明人間、狼男、半魚人などのホラー映画を作ったとのこと。
(原作の小説とかはまた別にあるけど)
なので、彼らはユニバーサルの資産といってもいいんだろう。

んで、今作を観るためにオリジナルである
1932年の『ミイラ再生』や『ハムナプトラ』シリーズも観た。
(1959年の『ミイラの幽霊』だけパッケージがなくて観れなかったけど)
もうね、今回のやつはオリジナルの原型とどめてなかったよ(笑)
そして『ハムナプトラ』のような『インディ・ジョーンズ』感もゼロ(笑)

オリジナルは、愛していた王女が病で亡くなり、
禁じられた呪法で生き返らせようとした恋人である神官が
王の逆鱗に触れ、生きたままミイラにされ、
時代を超えて王女の生まれ変わりと結ばれようとする
ラブストーリーな要素あったんだけどさ!

今作は、王位継承するはずだった王女が、
父親に男児が生まれたため、それが叶わぬことになり、
ムカついて一族を皆殺しにして、
自ら神になるために、恋人の体にセト神を憑依させようとするも、
その目論見がバレ、生きたままミイラにされ、
現代に甦り、再び世界を支配しようとする話。
ラブ感ゼロ!

映画としては、ド派手な映像とアクション満載のザ・ハリウッドな感じで、
あんまり世間の評価は高くないんだけど、個人的には好きだった。
これまでのように、ミイラたちが「襲ってくるから」逃げたり倒したりする
とかではなく、彼らを完全に邪悪なものとして捉え、
勧善懲悪の形で対峙しているのが大きな違いかと。

初めて観る人にとっては設定がわかりづらいかもだけど、
ラッセル・クロウが「ジキルとハイド」だったり、
研究所にドラキュラの頭蓋骨や半魚人の腕の標本があったり、
『ハムナプトラ』に出てきた“黄金の書”があったりと、
後のシリーズへの布石があって楽しめた(笑)
ただ映像が進化しているがゆえに、ミイラが怖かったけど。。。
動き早いし。。。
次作は『フランケンシュタイン』らしいので期待。

しかし80年経ってリブートしてお金になるなら、
今後新しい映画作るときの投資の回収期間も
100年とかあるんじゃないか(笑)ないか(笑)

日本も『桃太郎』とか『浦島太郎』で「おとぎ・ユニバース」作ればいいのに、
日本はあまり複数作品の合体は、特撮シリーズ以外ではしないよなあ。


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