アメリカ社会の闇のような映画だったな。。。
1992年のロサンゼルス暴動に巻き込まれていく家族の話。
ダニエル・クレイグとハル・ベリーは共演こそないものの、
共に『007』つながりだね。
俺はこのロサンゼルス暴動のことは知らなかったのだけど、
要は黒人差別が根底にある。
1つ目はロドニー・キング事件。
スピード違反で捕まった黒人のロドニー・キングが
白人警官から執拗な暴行を受けたというもの。
裁判沙汰になったけど白人警官らは無罪放免。
(後に裁判はやり直され、賠償金の支払いが命じられている)
2つ目はラターシャ・ハーリンズ射殺事件。
当時15歳の黒人少女ラターシャ・ハーリンズが万引きをしたと
韓国系アメリカ人の店主が勘違いし、
後ろから頭を撃ち抜いたというもの。
(しかもロドニー・キング事件から13日後のことだったらしい)
店主への判決は5年間の保護観察処分にボランティア活動400時間、罰金500ドルという
殺人罪としては軽いものだったそう。
これに怒りを爆発させた黒人たちが暴動を起こしたのが
ロサンゼルス暴動となるのだけど、
映画はこの2つの事件とは直接は関係なく、
そういった背景があり社会的にピリピリしている中で、
ハル・ベリー一家とその隣人のダニエル・クレイグが
暴動に巻き込まれていく流れ。
映画としてよりも、黒人への人種差別問題として非常に心苦しく、
またいろいろ考えさせられるものだった。
まさに『デトロイト』と似たような感じ。
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