わたさん'S Club Discus

限りなく輝く水、その中を艶のあるディスカスがまるで浮いている様に見える光景が目標です。

Flexibacter columnar

2012-06-23 01:00:00 | ディスカス
アクアと家族をこよなく愛する皆様、こんばんは。

行き成り薬浴中の写真でスタートです。



以前ブログにも書きましたが、年始からヒレが切れてしまう症状に悩まされていました。

ことのはじめは原虫治療の為にフラジールを投与後から出た症状なので、てっきり薬焼けかと思っていました。一方で細菌感染症も疑ったのですが進行が遅い事。そして軽い症状が継続する事からそれを否定していました。



しかしながら流石に長すぎです。
未だに治らない。

そこでやはり、カラムナリス(Flexibacter columnaris)の細菌感染により発生する病気ではないかと結論づけられるかと思っています。マスターにも写真を見てもらい確認しました。

個体も追加していない一月に関わらず、また擦過傷も無い時期にそれでは何故?感染したか?の疑問が浮かびます。あくまでも私の想像ではありますが、多分感染症治療薬の魚病薬や抗原虫薬やグリーンエフゴールドのような抗菌薬、抗生剤などには発生する可能性の高い、いわゆる『菌交代現象』だと想定しています。簡単にしか判りませんが、フラジールにより何かの菌や原虫が殺菌された為、バランスが崩れて他の菌などが、今回でしたらカラムナリスが増強したのではと想像しています。



ただし、今回のフラジール投与では、LADYちゃんの狂ったような症状(以前ブログでVTR紹介)をおさめてくれたので、効果はあったのですが、副作用が出た事になります。まぁどの薬剤にも副作用はつきものだから^^;

因みに、カラムナリス:発病すると進行が早く、伝染性も強いため、注意が必要。
感染する部位により、尾腐れ病、ヒレ腐れ病、口腐れ病、エラ腐れ病などと呼ばれたりもする。発病の個所により尾腐れ病、ヒレ腐れ病、口腐れ病、エラ腐れ病、皮膚病などと呼ばれ、症状が1箇所に現れることが多い。初期では、カラムナリス菌が増殖している部分に黄白色の付着物が見える。 進行すると患部が広がり、組織が融解壊死し、最終的には死に至る。との事。

昔、やったな~(^^)細菌類はグラム染色によって細菌類は大きく2種類に大別されます。染色によって紫色に染まるものをグラム陽性、紫色に染まらず赤く見えるものをグラム陰性と言い、グラム陽性菌(英: Gram-positive bacteria)とグラム陰性菌に分けられます。一般的にバイオエースやPSBなどの有用菌はグラム陽性菌(例、乳酸菌、放線菌、濾過細菌群とかも、)が多く、悪玉菌はグラム陰性菌(例、大腸菌など)が多いです。(炭疽菌はグラム陽性なので逆もあるようです)一番嫌な病気の部類に入る穴あき病の原因菌とされているエロモナス菌はグラム陰性菌です。



その治療薬はエルバージュを選択しました。マスターは高温治療だけで十分との事でしたが、色々考えて調べて今回は、この選択をしました。この薬剤はグラム陰性菌に作用しますので、濾過細菌は一般的にグラム陽性菌との事から悪影響が少しでも少ない方がいいかなと。ただ抗菌スペクトルが不明なのでなんとも言いにくいのですが。また、廃水処理も日光(紫外線)に一日あてて、その後排水で良いので簡単なのも魅力。

因みにエラなどの治療で使うホルマリンを使う方、後処理難しいのでしょうね。垂れ流しせず法的に定められた処理してから排水していますよね。

ここで、よくネット上などで書かれているエルバージュ使用時の遮光について考えてみた。成分から考えて太陽光での分解については疑問はなかったのですが、水槽自体の蛍光灯の遮光に(新聞紙などで覆う等)疑問があったのでメーカーに問い合わせをしました。以下がその回答です。

正直、日本動物医薬品さんのサポートセンターの方の迅速な対応には驚きました。前日の23時30分に問い合わせメールを送ったのですが、翌日8時58分にには下記の回答が送られてきました。このようなメーカー初めてです(^^) ブラボー

『このたびは、弊社ホームページ御観覧、商品御買上げ頂き誠にありがとうございます。
お問い合わせのエルバージュ・エース使用時の遮光の件ですが、観賞魚医薬品全般に紫外線が、当たると分解されてしまいます。室外の太陽光(池など使用時)などは、特に注意する必要が有りますが、室内にての蛍光灯などは、差ほど問題無いと思われます。
ただ、水槽上部に観賞魚用蛍光灯を御使用の場合、蛍光灯(球により波長が異なる)為、必ずガラス蓋を御使用し無い場合は、薬浴中は、差し控えた方が、無難かと思います。今後とも弊社商品 よろしくお願い致します日本動物薬品 ㈱サポートセンター◯◯ 』

成る程。少なくとも部屋の蛍光灯点灯は大丈夫そうです。

それにこれ。『塩』。カラムナリス(Flexibacter columnaris)は塩分に弱いですからね。淡水魚の標準的な浸透圧は0.6%なので、塩を入れると浸透圧の差が縮まります。このことにより、体内の浸透圧調節も楽になり、身体への負担を減らし、自然治癒力を促進しているようです。

水量に対して0.5%濃度の塩も同時に投与が妥当なようなので、我がタンクはMAX240リットル。概ね200リットル位で稼働しているので、1kgの塩を投入。

以上から導き出した治療計画は規定量の最小量エルバージュ1g/100ℓ

Day1『32℃高温治療+24時間薬浴+約0.5%塩浴』
Day2 水換え200%実施『32℃高温治療+約0.5%塩浴』
Day3-7『32℃高温治療+約0.5%塩浴』


それと濾過細菌に多少は影響が出ているかと思うので、餌はタンパク質と脂肪を控えめに赤虫のみ通常の半分程度。ただタンクメイトのシクリには厳しい環境。

コメント (2)
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