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空観方程式

「色」での重ね合わせによる相互作用で共感・共鳴が生じ、「空」としてのエネルギーで新たなる生命力の姿が実体化される。

私という「今」を変えられない限り幸せは訪れない。

2025年03月24日 | 記事のコメント
人間の脳の機能によれば
「今」が楽しくなければ、過去の優雅でリッチな生活もどこかに吹っ飛び、
逆に「今」が楽しければ、過去の苦痛は消し飛び幸福感で満たされるそうです。
確かに、登山でどんなに苦しい思いをしたとしても
頂上に達した「今」の達成感があれば 全てが幸福に包まれて
また登ってみようと思うものです。
従って、これを人生に置き換えてみれば、
避けることのできない「死」を受け入れない限り
幸福は得られないということになります。
最近接した記事に哲学者の言葉がありましたので紹介します。

「未来のことで悩み続ける魂(意識)ほど不幸な魂(意識)である」
とモンテーニュは言ったそうです。
将来確実に訪れる「死」を受け入れなければどんなに贅沢しようが
どんなに至福に浸ろうが「今」が幸福になれないからです。

「死」を受け入れるとは、
常に足りないものばかりを求め、不満を抱えているようでは不幸になってしまう。
「未来のことを心配するのでなく、今この瞬間をしっかりと生きることが
幸せへの道である」とモンテーニュはさらに言いいます。

私が意図できるものは「私自身」である。他人ではない
私という「今」を変えられない限り、
そしてまた、私が決めない限り幸せは訪れない。

日常の幸福と、「今」という自分に与えられた時間に感謝し満足して生きることで、
これこそ老人ホームを選ぶ前に必要な事であり、
かつ自分で選ぶことができるものです。
そこから「死」を受け入れることにつながってゆく。
幸せだと思えば幸せであり、不幸だと思えば不幸になる。
酒好きの人にとって大吟醸の一滴は至福の極みであるが、
酒の飲めない人や嫌いな人にとってはただの水滴となるように。