![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/21/cc05af900970f3a8cc3f5ecd6e3d1c4b.jpg)
塚本晋也は10年以上に渡って数百冊の医学参考文献、解剖図版の読破、
10ヶ月の解剖学者や医学生への取材、さらに2ヶ月の間、解剖実習の見学を行ったらしい。
究極の「即物」である人体(ご遺体)を描くにはそれほどの準備が必要だということだろうか。
対してその究極に位置する「魂」との対話を美しく、しかし時に現実さえ見失う程の
ある種病的(sickじゃなくてfreak)な思いと映像を持ってストーリーは展開して行く。
登場人物の涼子のモデルは明治2年、日本で初めて献体を申し出た美幾という遊女。
病気だった彼女は愛した青年医師に自分の解剖を申し出たと言う。
「ヴィタール」は「そこから」始まったような気がする。
「物質」だけになった人体を持ってなお医師と「触れ合える」行為である献体。
歪んでいるように見えて、その実美幾はあまりにも純粋だったんじゃないかと思う。
あまりにもその医師を愛してたんじゃないかと思う。
現実と記憶が交差し、涼子の魂と博史(浅野忠信)が触れ合う場所。
ロケ地は沖縄。ホントに楽園みたいな美しさだった。
そして「現実の世界」で博史を愛する郁美(KIKI)。
知的でクールなイメージなんだけど実は脆く弱い一面も持っていて、
「美しい思い出が相手なんじゃ勝てる訳ないだろ!」と泣き崩れるシーン、
彼女を愛せなかった博史が「ゴメン」と謝ると「ありがとう」と言うシーンなど
何かとても切なくて…良かった。一気に彼女のファンになってしまった。
今こんな文章を書いてはいるけど、とてもじゃないけどその本質、
監督が言いたかったことが理解出来たなんて思ってない。でも、
理解するんじゃなくて、感じる映画…でも良いんだと思う。
「いい におい」を感じられる。それが生きていることなんだと思う。
P.S 青山ブックセンターに撮影に使用された
「ご遺体」が展示されてました。まだあるんだろか?。
プログラム、1500円と通常の倍しますがそれだけの内容は十分あります。
シナリオ全部掲載されてるし(!)。
Now Listening : Just One Fix / Ministry
10ヶ月の解剖学者や医学生への取材、さらに2ヶ月の間、解剖実習の見学を行ったらしい。
究極の「即物」である人体(ご遺体)を描くにはそれほどの準備が必要だということだろうか。
対してその究極に位置する「魂」との対話を美しく、しかし時に現実さえ見失う程の
ある種病的(sickじゃなくてfreak)な思いと映像を持ってストーリーは展開して行く。
登場人物の涼子のモデルは明治2年、日本で初めて献体を申し出た美幾という遊女。
病気だった彼女は愛した青年医師に自分の解剖を申し出たと言う。
「ヴィタール」は「そこから」始まったような気がする。
「物質」だけになった人体を持ってなお医師と「触れ合える」行為である献体。
歪んでいるように見えて、その実美幾はあまりにも純粋だったんじゃないかと思う。
あまりにもその医師を愛してたんじゃないかと思う。
現実と記憶が交差し、涼子の魂と博史(浅野忠信)が触れ合う場所。
ロケ地は沖縄。ホントに楽園みたいな美しさだった。
そして「現実の世界」で博史を愛する郁美(KIKI)。
知的でクールなイメージなんだけど実は脆く弱い一面も持っていて、
「美しい思い出が相手なんじゃ勝てる訳ないだろ!」と泣き崩れるシーン、
彼女を愛せなかった博史が「ゴメン」と謝ると「ありがとう」と言うシーンなど
何かとても切なくて…良かった。一気に彼女のファンになってしまった。
今こんな文章を書いてはいるけど、とてもじゃないけどその本質、
監督が言いたかったことが理解出来たなんて思ってない。でも、
理解するんじゃなくて、感じる映画…でも良いんだと思う。
「いい におい」を感じられる。それが生きていることなんだと思う。
P.S 青山ブックセンターに撮影に使用された
「ご遺体」が展示されてました。まだあるんだろか?。
プログラム、1500円と通常の倍しますがそれだけの内容は十分あります。
シナリオ全部掲載されてるし(!)。
Now Listening : Just One Fix / Ministry
よさそうだなぁ。。。とっても。。。。みたい。。
けどあたしは本当に「解剖」など人体ものが苦手・・・・
映像とか、けっこうきつかったりしますか・・・・?泣
半分トラウマみたいなものなので、かなり見たいのにかなり足がすくんでおります。。ぅぅ
でも「死んでも人間の皮膚の下は見たくない!」って言うなら
やめた方が無難です(笑)細かい話しをすれば、多分
ご遺体からは血を抜いてるんで、
「ドバっ!」とか「グチャ!」は無いかな。
一瞬「あぁコレは腸ね…」って分かったけど…。
その辺だけ眼をつぶっていれば平気かなぁと。
でも決して「それ」に焦点を当ててる訳じゃなくて、
ストーリー上「必要不可欠なもの」として登場して来るってのは
言えると思うので。
「いい におい」は最後まで観れば…分かります☆
P.S 珍しくエンディングロールで誰も席を立たなかったのです。
Coccoの歌が流れているあいだ…。
それくらいなら大丈夫そう・・・CSIとかERとか並みでなければ大丈夫です。。。。(どちらも母がよくリビングで見ているため時々キモイ悪いものを見て泣きそうになります。。)
たのしみです★
んでもしハマったら塚本晋也の他の作品も
オススメです。
彼独自の「フェティシズム美学」が
堪能出来ます☆