ウォーキングの「グループわらじ」活動紹介

主に宮城県内で、楽しく歩いて自然に親しむをテーマに、毎月一回徒歩定例会を実施中。2023年1月で583回を数えました。

グループわらじ 第597回徒歩定例会「高子沼ウォーク」

2024-04-03 00:00:00 | グループわらじ徒歩定例会

※高子二十境は2015年に歩いた後、2020年以降何回か企画しましたが、コロナ禍や阿武急の地震の被害でその度に中止になりました。今回これを企画し直しやっと実施できました。9年前の様子はBlog思い出版として先日UP致しましたのでご参考までにご覧下さい。

グループわらじ 第597回徒歩定例会「高子沼ウォーク」

2024年3月24日(日) 曇り 参加者30名

 今回仙台方向からの参加では東北本線で槻木駅まで行って阿武隈急行へ乗り換えます。阿武隈急行は梁川駅から仙台駅まで直通を朝夕一往復ずつ運転しています。朝の戻り便(仙台駅発7:53、AB900系の新造車)に乗ると、槻木駅での乗り換えが省略でき便利です。3月は65歳以上の500円乗り放題のシニア切符でお得です。

梁川駅で福島行きに乗り換えて、目的の高子駅で降りる。高子駅北側は福島市のベッドタウンとして開発中。駅前でミーティングと準備体操の後、出発。

まずは今日の地図。左(西)側の高子駅発着で左回りに回り、二十境の内12か所を回ります。名所に番号を付けました。

 そしてWikipediaより「高子二十境」

江戸時代中期に陸奥国伊達郡の漢文学者・熊坂覇陵が中華人民共和国陝西省西安市にある「輞川二十景」に倣って地元の20か所の景観地を選び、それぞれの地に名前を付けて漢詩を読んだことから始まる。熊坂覇陵、台州、磐谷など熊坂三代親子や画家の谷文晁の絵が残る名景地。境内に高子沼がある。

 ⑥「辺照原(へんしょうげん)」での説明が分かりやすいので写真を出します。高子二十境の標柱は熊坂覇陵が選んだ主な景勝地や地名のある字(あざ)内の眺めの良い所に設置されています。江戸で出版された「二十境図」が評判を呼び観光地となったそうです。

 歩き出してまずは高子沼脇の高台にある①「不羈拗(ふきおう)」、吾妻小富士が見える。(2月の下見時、手前左の蔦と送電柱の間)

熊坂覇陵(一代目)の詩が立つ

次に下って②「高子陂(こうしひ)」、脇の高子沼には伊達家の秘宝の埋蔵伝説があるとか。

ここも覇陵の詩

次いで③「白鷺峰(はくろほう)」へピストン。上りがきつい、この後しばらく山道を登る。ご褒美の高子沼と半田山。(2月下見時の写真)

こちらも覇陵の詩

高子沼へ戻ってトイレを済ませ、葡萄畑の間を抜けて、④「走馬嶺(そうまれい)」へ上る。この辺りは駅から見える向かい側の山の稜線にあたる。

こちらは熊坂盤谷(三代目)の詩

次いで、⑤「愚公谷(ぐこうこく)」。梅が咲いていて桃源郷の趣き。

熊坂台州(二代目)の詩

そのまま⑥「返照原(へんしょうげん)」へ歩く。この辺は広葉樹が多くどんぐりがたくさん落ちていて気持ちがの良い。この山道の脇には山繭があり、我々には珍しいので見出し画像としました。

台州の詩

⑦「採芝崖(さいしがい)」は危険な崖の上り下りがあるので省略して、雑木林の中の蔵王が見える所で昼食としました。次いで⑧「玉兎巌(ぎょくとがん)」。祠があります。

盤谷の詩

鉄の階段を下り、道を渡って⑨「龍脊巌(りゅうせきがん)」、不忘山側から見る蔵王の山が美しい。

盤谷かな?

上保原駅でトイレ休憩。新設の東北中央道をくぐって、淡島神社の脇から⑩「白雲洞(はくうんどう)」に上る。奇岩があってなかなか雰囲気がある場所です。

台州の詩

白雲洞から山道を少し行った先に⑪「古樵丘(こしょうきゅう)」があります。覇陵の詩

古樵丘から山道を下り、9年前には無かったニュータウンを横断。そこには、伊達氏発祥の地、高子岡城跡に亀岡八幡宮がある。説明的なものと今風な二つの看板が。

神社の裏は⑫「丹露盤(たんろばん)」という名勝地。こちらも奇岩が映える。以前に頂いた説明には「高子二十境を漢詩に詠った熊阪覇陵(字は原文)は、伊達氏発祥の地・高子岡の頂上の聳え立つ奇岩の景観を「丹露盤」と名づけた。朝露が寒気に触れて滴り落ちて来る岩盤である。眼下には信達の桃源郷が広がり、仙境を想わせる。」とあった。その景色と標柱。丹露盤はその崖を下から見上げるのも良さそうだ。

盤谷の詩

丹露盤からまた山道を下ると、熊坂家の墓地が。

ブドウ畑や阿武急の線路を越えて、三度めの高子沼のほとりへ。その後高子駅へ戻って今日の歩行を終える。13キロ程の行程に満足。お疲れさまでした! 

 仙台から梁川での乗り換えだけで簡単に行けるのに、あまり知られておらず、短い距離を歩くだけで、日本離れした景色をいくつも見る事ができます。箱庭を歩いている感じです。二十境全部は無理としても大半を一日で見て廻る事ができます。皆様も是非歩いて見て下さい。その時、槻木~福島の阿武隈急行とか、桑折JCT~相馬の東北中央道と言ったルートを利用すると更に楽しいです!そうそう「山の箱庭」である霊山(りょうぜん)も近いです。

 もう一つ、阿武隈急行は、2023年中止した「あぶQウォーク」を再開するそうです。2024年4月から10月まで、6回計画されております。私の経験から結構楽しいウォークだと思いますので、阿武隈急行のホームページでご確認頂いて、スケジュールが合いましたら是非ご参加ください。 (TK) 



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