ウォーキングの「グループわらじ」活動紹介

主に宮城県内で、楽しく歩いて自然に親しむをテーマに、毎月一回徒歩定例会を実施中。2023年1月で583回を数えました。

グループわらじ 第598回徒歩定例会「杜の都の彫刻巡りPartⅠ」その2

2024-04-24 23:41:55 | グループわらじ徒歩定例会

定例会を報告します。今回14の彫刻を回りましたが、その後半の6作品です。

グループわらじ 第598回徒歩定例会「杜の都の彫刻巡りPartⅠ」その2

2024年4月14日(日) 晴れ/曇り 参加者33名

仙台市営地下鉄東西線薬師堂駅から若林区役所、榴岡公園、定禅寺通りまで前回報告しました。今回は、その次の西公園から太白区役所のゴール(地下鉄南北線長町南駅)までを報告します。

定禅寺通りから西公園に移ると、蒸気機関車C60の一号機と昨年再塗装されたこけし塔に出ます。広瀬川寄りを南下して、最初の彫刻が雨宮敬子「杜に聴く」、先ほどの勾当台公園の「時の広場」と同じ円形花壇の脇の「織姫」も雨宮さんの作品でした。

だんだんと参加者がのってきて、ポーズを取って写真を撮り合ったり盛り上がって来ました。この脇には常盤木学園発祥の地との石碑もあり、興味津々。

広瀬通を歩道橋で渡ると、屋台が出てお花見の最中。その脇に朝倉響子「ふたり」があります。これは同じ作品が札幌の芸術の森の野外美術館にあるそうです。

少し戻る様にして、中ノ瀬橋を渡り、地下鉄東西線国際センター駅への散歩道に入ります。駅前には荒川静香さんと羽生結弦さんのモニュメントがあります。これらを過ぎて、フランシスコ・スニガの「三世代」です。祖母と母子の3世代の感じ(量感や質感)が見事に表現されています。

横断歩道を渡って、新装なった市立博物館へ行きます。その前にあるのが、藤原吉志子「逓ー昨日・今日・明日ー」です。「明日に向かって人類の記録、地球の記録が配達される」博物館を表しているそうです。

博物館脇の茶室と伊達政宗胸像は、これも新装なった追廻公園の緑彩館に移されました。その緑彩館の前で昼食です。

さあ、昼食が済んだら今日の歩きの本番の登りです。標高差は100mちょっとですが、歩くイメージとしては大変。まず大橋を渡って、大手町を過ぎ花壇から評定河原橋を渡り、伊達家の霊廟のある経ヶ峰へ登ります。ここは観光客がいっぱいいる地域。でも経ヶ峰を下ると静かな住宅地です。その向山から八木山への裏道、ここが一番苦しい。雪が積もったらどうするんだと言いながら、住宅街の道を登ります。旧電子高で現城南高校のグランドまで来たら一段落。八木山神社前を過ぎると半分を過ぎたイメージ。八木山の尾根の中で一番長い「長嶺」の尾根筋を歩きます。近くに向山高校、向山小学、愛宕中学と向山こども園や東北大の寮のある文教地区を過ぎて行きます。大年寺山は仙台放送のTV塔を過ぎて野草園の入り口。なかは春の野草の宝庫。彫刻広場で山本正道「風の音」を見ながら鳥の声を聞いて大休憩。今日は風が弱く彫刻の穴を抜ける風の音は聞こえませんでした。抽象作品ですが木の中に溶け込む形だと思います。

さてまた入口に戻って、ここからは下るのみ。茂ケ崎の団地の中を下ります。三女高改め三桜高校の角で国道286号に出ます。あとは太白区役所へ一直線。建物の西側に建畠覚造「Waving Figure(波貌)」があるが工事の塀の中(一応見える様に配慮されていた)でした。4年前のコロナの時期に下見した時の写真を出します。

彫刻のあるまちづくり事業の24作品の中で、抽象作品は6作品。その中の一つになります。波打ったステンレスの作品は無機質である意味で発展を示している様でもあります。今回はここで解散となりました。

これで、3回かけて24の彫刻を巡る事ができました。葛岡から泉中央まで距離のある北部をどう回るか、1回で南の中田と東の園芸センターの2作品しか回れなかった行事の企画、そして今回の中心部の12作品と太白区の2作品をどう組合わせるか等々、悩みの多かった担当者のご苦労に感謝致します。

仙台市内には113もの彫刻が設置されているそうです。お気に入りの作品を求めて歩いて見てはいかがでしょうか?皆様、お試しあれ!!  (TK)


グループわらじ 第598回徒歩定例会「杜の都の彫刻巡りPartⅠ」その1

2024-04-19 00:00:00 | グループわらじ徒歩定例会

この日曜日の定例会を報告します。今回14の彫刻を見ましたがその前半の8作品になります。

「彫刻のあるまちづくり事業」は昭和52年に市制88周年を記念して始められました。一期、二期全24作品で事業は終了しましたが、同時進行で設置された野外彫刻は100作品にも及び仙台の景観を引き立てています。当グループでは過去に24作品を一通り歩いていますが、2021年から3回に分けて再計画しました。2回目、3回目は2022年に実施しましたが、1回目が(前月の高子同様)延び延びになっており、やっと今回実施できました。

グループわらじ 第598回徒歩定例会「杜の都の彫刻巡りPartⅠ」

2024年4月14日(日) 晴れ/曇り 参加者33名

今回仙台市地下鉄南北線薬師堂駅集合、33人集まってコース説明・準備体操など

まずは新しい薬師高砂堀通りを通って、若林区役所前の手塚登久夫「梟の森<月に吠える>」です。耳が付いているのでミミズクですね。その大きな頭に近所の子供さんか、クローバーの頭飾りが載せられていました。彫刻が愛されています。

ここから薬師堂に戻ります。仁王門の茅葺のふき替えが終わってきれいになりました。この辺のコースは前回12月の古木名木の行事と重なっています。

真直ぐ北上し、楽天モバイルパークを回って榴岡公園へ向かいます。まずジョージ・ツタカワ「杜のうた」、噴水です。冬期間は水が出ませんが、その時でも彫刻作品として見られるように工夫されているようです。

次が池田宗弘「旅人(羊飼い)」、私が仙台の彫刻で一番好きな像です。私が過去に訪れた中国の西部や中央アジア、そしてモデルとなったスペインの牧畜地帯の雰囲気が良く表現されています。真鍮を溶接して作られています。

そしてお花見の人々を横目に、この後は新装なった二十人町の通りをひたすら西進します。昔のX橋の所の橋は「宮城野橋」と呼ぶそうです。

勾当台公園に着きました。一色邦彦「季の杜に」男女が現在、過去、未来をそれぞれ感じている所の者を表現したそうです。間もなく取り壊される市役所をバックに写してみました。

向かいの市役所前に渡って円形花壇にあるのが、吾妻兼治郎「時の広場-Piazza del Tempo-」三角形の作品が時を刻む針として表現された抽象作品です。誰しも下をくぐり抜けたくなります。すると時計が回転を始めるような錯覚に陥ります。輸送時には梱包含め約7トンの重量があったそうです。以上で5つ回りました。

次は仙台の芸術文化の中心でしょうか、定禅寺通りを歩きます。彫刻は中央分離帯にあるのですが、交差点で中央分離帯から中央分離帯に直接渡れるところは少なく、いちいち車道を3回、それも信号が青になるのを待って渡って向かい側に着く所も多く、人数が多いだけに時間もかかりました。

まずは、けやき並木に囲まれ、周辺環境に調和した、仙台を代表する景観としても有名になった、エミリオ・グレコ作の「夏の思い出」です。この彫刻の前で観光客が同じポーズを取る姿は仙台の定番の写真です。ここから3点イタリアの作家が続きます。

次はジャコモ・マンズーの「オデュッセウス」

一番西側がヴェナンツォ・クロチェッティの「水浴の女」、3つの作品の中で一番大きいです。今回は具象作品が多く見ていても分かりやすい感じがします。(後半へ続く)

彫刻の解説は、仙台市発行の「杜の都の彫刻めぐり」(平成18年改訂版)によりました。ありがとうございました。また写真は今回の2024年4月撮影の他に、2020年12月と2024年3月の下見時に撮影したものを加えています。   (TK)


2024年日程追加 あぶQウォーク「8/6 伊達・桃の里コース」参加

2024-04-12 10:39:36 | 旅行

あぶQウォークの2024年日程が出ましたので、リンクを載せます。ウォーキングとローカル線振興を兼ねた本企画に、当グループわらじは賛同しております!

あぶQウォーク2024【チラシ】.pdf (abukyu.co.jp)

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今回は夏休み・番外編です。

日曜日に阿武隈急行のあぶQウォークに参加しました。

前日に今年日本で初めて40度を越した福島県伊達市で開催。

午前中の6キロ程度のウォークでしたので、危険はありません。

楽しく歩いて、フリー切符を活かして福島駅前でお茶して帰って来ました。

https://youtu.be/oHQQj6LlpeE

あぶQウォークの年間計画は下記よりご覧ください。(TK)

あぶQウォーク2023 | 阿武隈急行株式会社 (abukyu.co.jp)

 


グループわらじ 第597回徒歩定例会「高子沼ウォーク」長歌版

2024-04-09 00:00:00 | 日記

※今回は先月歩いた行事感歩文の長歌版です。

グループわらじ 第597回徒歩定例会「高子沼ウォーク」

2024年3月24日(日) 曇り 参加者30名

高子長歌

弥生のうららかな日に、例会で高子を訪ねた。心地よき歩きに戯れて古への歌を詠む。


春ちかし 伊達の高子に ともがらと 訪ねて歩く 二十境

龍脊巌に 古樵丘 めぐりて立てば 四方の原

をかしき峰の をちこちに 偲ぶその人 熊阪の 

詠みし漢詩の めでたきを おくるる我が身の 口惜しき

下りてゆけば 道の途の 茂みの中より 鶯の 

初音も聞こゆ うましこの国

みなもとを辿れば伊達は高子なり 鶯も愛づうましこの国


(Y.D)

 


グループわらじ 第597回徒歩定例会「高子沼ウォーク」

2024-04-03 00:00:00 | グループわらじ徒歩定例会

※高子二十境は2015年に歩いた後、2020年以降何回か企画しましたが、コロナ禍や阿武急の地震の被害でその度に中止になりました。今回これを企画し直しやっと実施できました。9年前の様子はBlog思い出版として先日UP致しましたのでご参考までにご覧下さい。

グループわらじ 第597回徒歩定例会「高子沼ウォーク」

2024年3月24日(日) 曇り 参加者30名

 今回仙台方向からの参加では東北本線で槻木駅まで行って阿武隈急行へ乗り換えます。阿武隈急行は梁川駅から仙台駅まで直通を朝夕一往復ずつ運転しています。朝の戻り便(仙台駅発7:53、AB900系の新造車)に乗ると、槻木駅での乗り換えが省略でき便利です。3月は65歳以上の500円乗り放題のシニア切符でお得です。

梁川駅で福島行きに乗り換えて、目的の高子駅で降りる。高子駅北側は福島市のベッドタウンとして開発中。駅前でミーティングと準備体操の後、出発。

まずは今日の地図。左(西)側の高子駅発着で左回りに回り、二十境の内12か所を回ります。名所に番号を付けました。

 そしてWikipediaより「高子二十境」

江戸時代中期に陸奥国伊達郡の漢文学者・熊坂覇陵が中華人民共和国陝西省西安市にある「輞川二十景」に倣って地元の20か所の景観地を選び、それぞれの地に名前を付けて漢詩を読んだことから始まる。熊坂覇陵、台州、磐谷など熊坂三代親子や画家の谷文晁の絵が残る名景地。境内に高子沼がある。

 ⑥「辺照原(へんしょうげん)」での説明が分かりやすいので写真を出します。高子二十境の標柱は熊坂覇陵が選んだ主な景勝地や地名のある字(あざ)内の眺めの良い所に設置されています。江戸で出版された「二十境図」が評判を呼び観光地となったそうです。

 歩き出してまずは高子沼脇の高台にある①「不羈拗(ふきおう)」、吾妻小富士が見える。(2月の下見時、手前左の蔦と送電柱の間)

熊坂覇陵(一代目)の詩が立つ

次に下って②「高子陂(こうしひ)」、脇の高子沼には伊達家の秘宝の埋蔵伝説があるとか。

ここも覇陵の詩

次いで③「白鷺峰(はくろほう)」へピストン。上りがきつい、この後しばらく山道を登る。ご褒美の高子沼と半田山。(2月下見時の写真)

こちらも覇陵の詩

高子沼へ戻ってトイレを済ませ、葡萄畑の間を抜けて、④「走馬嶺(そうまれい)」へ上る。この辺りは駅から見える向かい側の山の稜線にあたる。

こちらは熊坂盤谷(三代目)の詩

次いで、⑤「愚公谷(ぐこうこく)」。梅が咲いていて桃源郷の趣き。

熊坂台州(二代目)の詩

そのまま⑥「返照原(へんしょうげん)」へ歩く。この辺は広葉樹が多くどんぐりがたくさん落ちていて気持ちがの良い。この山道の脇には山繭があり、我々には珍しいので見出し画像としました。

台州の詩

⑦「採芝崖(さいしがい)」は危険な崖の上り下りがあるので省略して、雑木林の中の蔵王が見える所で昼食としました。次いで⑧「玉兎巌(ぎょくとがん)」。祠があります。

盤谷の詩

鉄の階段を下り、道を渡って⑨「龍脊巌(りゅうせきがん)」、不忘山側から見る蔵王の山が美しい。

盤谷かな?

上保原駅でトイレ休憩。新設の東北中央道をくぐって、淡島神社の脇から⑩「白雲洞(はくうんどう)」に上る。奇岩があってなかなか雰囲気がある場所です。

台州の詩

白雲洞から山道を少し行った先に⑪「古樵丘(こしょうきゅう)」があります。覇陵の詩

古樵丘から山道を下り、9年前には無かったニュータウンを横断。そこには、伊達氏発祥の地、高子岡城跡に亀岡八幡宮がある。説明的なものと今風な二つの看板が。

神社の裏は⑫「丹露盤(たんろばん)」という名勝地。こちらも奇岩が映える。以前に頂いた説明には「高子二十境を漢詩に詠った熊阪覇陵(字は原文)は、伊達氏発祥の地・高子岡の頂上の聳え立つ奇岩の景観を「丹露盤」と名づけた。朝露が寒気に触れて滴り落ちて来る岩盤である。眼下には信達の桃源郷が広がり、仙境を想わせる。」とあった。その景色と標柱。丹露盤はその崖を下から見上げるのも良さそうだ。

盤谷の詩

丹露盤からまた山道を下ると、熊坂家の墓地が。

ブドウ畑や阿武急の線路を越えて、三度めの高子沼のほとりへ。その後高子駅へ戻って今日の歩行を終える。13キロ程の行程に満足。お疲れさまでした! 

 仙台から梁川での乗り換えだけで簡単に行けるのに、あまり知られておらず、短い距離を歩くだけで、日本離れした景色をいくつも見る事ができます。箱庭を歩いている感じです。二十境全部は無理としても大半を一日で見て廻る事ができます。皆様も是非歩いて見て下さい。その時、槻木~福島の阿武隈急行とか、桑折JCT~相馬の東北中央道と言ったルートを利用すると更に楽しいです!そうそう「山の箱庭」である霊山(りょうぜん)も近いです。

 もう一つ、阿武隈急行は、2023年中止した「あぶQウォーク」を再開するそうです。2024年4月から10月まで、6回計画されております。私の経験から結構楽しいウォークだと思いますので、阿武隈急行のホームページでご確認頂いて、スケジュールが合いましたら是非ご参加ください。 (TK)