ウォーキングの「グループわらじ」活動紹介

主に宮城県内で、楽しく歩いて自然に親しむをテーマに、毎月一回徒歩定例会を実施中。2023年1月で583回を数えました。

グループわらじ 第578回徒歩定例会 松島海岸めぐり

2022-08-24 21:12:25 | グループわらじ徒歩定例会

松島海岸めぐり

2022年8月21日(日) 晴れ 11.5km 参加者24名

 今年もまた暑い夏だった。処暑もすぎて田を渡る風に秋の気配もあるが、今も日差しは照りつけ残暑は厳しい。そんな中、8月21日に徒歩例会があり松島海岸をめぐった。日本三景に数えられる景勝地に、既に歩き尽くされた感はあるが、今回はあまり訪ねる機会の少ない、仙石線・陸前富山駅から海岸沿いを松島海岸まで歩いた後、新富山を経て東北本線・松島駅までを歩いた。

 陸前富山駅の小さなホームに降り立ったのは我々だけだった。ここは松島四大観の一つ、富山観音への登り口であるが、今回は寄らず浜に向かった(見出し画像)。観光地とは無縁な寒村を辿るのも当会らしいコースで面白い。手樽海浜公園には小さなマルシェがあって、アイスクリームで体の火照りをしずめた。次の西の浜貝塚では、心地良い風が疲れを忘れさせてくれた。磯崎漁港で小休止。

 夏の作品を展示している文化観光交流館をお借りして昼食。

 その後、高城川を渡り、ホテルの崖下の海辺をゆく。波を蹴り若者たちが水上バイクで戯れている。ゆく夏を惜しんでいるのだろう。五大堂により、遊覧船発着所に着いた。コロナ禍で一時落ち込んでいた客足は、すっかり戻ったようだ。その賑わいの中、惜しげもなく肢体をあらわにした娘たちが来る。まばゆいばかりの姿に、私は思わずたじろいてしまった。(写真は7月下見時の五大堂と松島離宮)

 最後は新富山展望台に登った。松島湾が一望できる素晴らしい眺めだ。その昔、はるばるみちのくを訪ねた西行や芭蕉が、ここに立ったとの記録はないが、今来た道に目を転ずれば、二人の姿が目に映るようだった。

その後、東北本線・松島駅まで歩いた。(YD)


グループわらじ 第577回徒歩定例会報告 山形五堰ウォーク

2022-08-15 20:43:59 | グループわらじ徒歩定例会

山形五堰ウォーク

2022年7月24日(日) 晴れ 15.0km 参加者26名(会員25名、一般1名)

 山形市の五堰をめぐった。今年は厳しい暑さがつづき、山形は特に猛暑になる事で知られているので心配であったが、離脱者もなく歩き通せたのは良かった。昔、あちこちに流れていた小川や堀が、車社会と共に消えて行ったのは残念だが、山形市に今もこうして姿をとどめているのは、市民の強い思いがあっての事だろう。

 藩政時代、馬見ヶ崎川から取られた水は、市中を放射状に流れていたらしい。霞城のお堀にもその水は使われていた。始めに霞城を訪ねた。その堰を御殿堰と言う。最上義光の勇壮な騎馬像を見、再建された大手門をぬけ、メインストーリーの七日町に出る。そこには短い流れではあるが御殿堰が整備され、街に潤いを与えている。

 

 次に旧県庁である文翔館に向かった。大正時代のレンガ造りの堂々たる歴史的建造物である。街の中心地に建物と敷地をそのまま残し、新庁舎を少し離れた郊外に置いたのは、称賛される判断である。その文翔館裏手に流れているのが八ヶ郷堰である。一回りしてからその先の旧師範学校に行った。こちらは明治の建築で、これも取り壊さず使用保存されている。ここから馬見ヶ崎川に出る。河川敷には市の北西部に引かれた宮町堰が流れるが、日差しが強く下には降りず、並行する桜並木の道を上流に向かった。この先に笹堰の取水口があるが、そこまでは行かず、途中の親水公園で昼食とした。さほど広くはないが、自然の姿を活かした緑豊かな心地良い公園だ。

 食事後は今来た道を戻り、専称寺に向かった。この寺は最上義光の娘、駒姫の菩提寺である。豊臣秀次の側室に召され京に上ったが、謀反の嫌疑をかけられた秀次に連座して処刑された。わずか十五歳であった。辞世の歌

     罪をきる弥陀の剣にかかる身の

        なにか五つのさわりあるべき

門をくぐると笹堰が清らかに流れている。その先にある本堂は最上家の往時の権勢が偲ばれる壮大なたたずまいであった。

 

 その後は山形大を囲むように流れる堰を歩いた。手持ちの資料には梅花藻の花が見られるとあったが、残念ながら確認出来なかった。最後は堰ではなく、霞城の三の丸土塁に向かう。西日の照りつける大通りに、疲れもピークになる。土塁までは直ぐそこだったが、諏訪神社の木陰で汗をぬぐった。残っている土塁の長さは50m足らすだが、それでも駅前の一等地に残している事に感服した。今朝訪ねた本丸からはかなりの距離だ、どこまで広がっていたのだろう。市中にくまなく張り巡らされた五堰と霞城は、共に庶民の過酷な労役によって成ったものだ。城はまた人の手により取り壊されてしまったが、この五堰だけはこの先も末永く残し伝えてほしいものだ。そこから山形駅までは5分ばかり、予定していた電車にも間に合って今回の例会を終えた。 (YD)

 今回寄れなかったが、歩いた馬見ヶ崎川を少し下った所に日本一の芋煮鍋と河川敷があります。写真のみ載せておきます。また見出し画像は下見時の「嶋堰せせらぎ緑道」です。少し遠いので本番では歩けませんでした。(TK) 

 


グループわらじ 第576回徒歩定例会報告 蛤山と長老湖ウォーク

2022-08-12 11:57:30 | グループわらじ徒歩定例会

「蛤山と長老湖ウォーク」

2022年6月19日(日) 晴れ 参加者25名 (会員23名、一般2名)

コロナ禍により、久しくバスの利用を控えていたが、今は落ち着いているとの判断で、今回はバス利用の例会となった。行く先は七ヶ宿町の蛤山と長老湖。大型バスに一席一名の着座で出発した。まるで子どもに返った様なわくわくした気持ちになるのは、バス利用だからだろう。

仙台駅から宮城IC経由で村田ICを降りて遠刈田~不忘経由(みやぎ徒歩ホステリングで良く歩いたコースだ)で七ヶ宿町のやまびこキャンプ場(旧南蔵王青少年旅行村)に向った。現地からの参加者と合流して更に不忘平和記念公園に移動した。

目の前に不忘山の偉容が迫る。太平洋戦争終戦、東京大空襲の3月10日大雪の夜、米B29爆撃機3機が不忘山に墜落した。34名全員がこの地で命を落とした。皆20代前後の若い兵士ばかりだ。なぜ海を遠く隔てたこの地に、命を散らさなければならなかったのだろうか?

その日は東京大空襲の日だった。火の海と化した東京で、人は逃げまどい10万人以上が焼け死んだ。米兵ばかりでなく、戦いで命を奪われた、東京、広島、長崎、沖縄、そして全世界の御霊を悼み、不戦を誓う碑が建立された。国を守ると叫ぶ者により多くの命が犠牲となった。戦いとはそうしたものだ。終戦はそれから約5カ月後の8月15日だった何故3月10日以前に停められなかったのか。その意味で悲惨で壮絶な158日間に何の意味があったのだろうか。すべての御霊に誓う。いかなる戦いも決して致しません。

ここよりA班、B班に分かれての行動となる。A班はやまびこキャンプ場に戻って蛤山を目指す。B班はここから歩いて長老湖と七ヶ宿街道に向かう。私はA班を担当したので、ここからはその行動を記す。

蛤山登山口からは林道の緩やかな登りがつづく。森林伐採用の広い道を40分程歩いて、いよいよ階段の急な登りとなる。第56回国体の時に整備されたそうだ。階段を登りきると尾根にでる。この辺りからブナの大木が現れる。ほとんど手付かずの自然の姿が見事だ。何千年に渡って作り出されている光景は、決して人の手の及ぶものではない。は甘栗山の名称は買いを伏せている姿に似ている事に由来するらしい。ビークが三つある。最高点、山頂、三角点だ。山頂からの展望は得られないが、手前で視界が開ける所がある。今迄の疲れが吹き飛んだ。(山頂には祠と国体記念の記述があります)

 

山頂での昼食中に雲行きが怪しくなり、雷まで鳴り出した。食事もそこそこに下山を急いだ。幸い雨にはならずキャンプ場に戻れた。湿度が高く風もないでいた。一気に汗が噴き出す。滴る汗をぬぐっていると、地元担当者の奥さんから冷たい物の差し入れがあった。有難い息を吹き返した。程なくしてB班も到着した。こちらも緩やかではあったが、長い登りの七ヶ宿街道に疲れた様子だった。最後は元気に記念写真を撮り帰途に着いた。

小さなアクシデントはあったものの、皆様のご協力で無事例会を終えることが出来ました。有難うございました。 (YD)

長老湖、やまびこ吊り橋付近の案内図も添付します。

なお、今年の「第34回わらじで歩こう七ヶ宿」(七ヶ宿町観光協会主催)は8月28日(日)の開催です。


グループわらじ 第575回徒歩定例会報告 サイカチ沼散策

2022-08-10 13:31:03 | グループわらじ徒歩定例会

「サイカチ沼散策」

2022年5月22日(日) 雨 参加者30名 (会員28名、一般2名) 距離約5.2km

「担当」として一言。

雨天の中、愛子駅を出発し途中諏訪神社に立ち寄り、月山池駐車場に到着。雨が小降りになるのを期待して、歩行コースを変更しサイカチ沼駐車場まで歩きましたが、更に雨が強くなり、これ以降の歩行は無理と判断し今回は「中止」しました。

サイカチ沼は仙台市民が選んだ緑の風景「杜の都わがまち緑の名所100選」にも選ばれており四季折々の自然を楽しむことが出来ます。

道路の道幅は狭いですが、月山池、サイカチ沼にも駐車場があり気軽に来れますので是非散策してみてください。山の名前はありませんが案内板の写真を載せておきます。

以下は3月下見の画像(親の倉山山頂付近の地震によると思われる地割れと崖崩れ、注意してご通過ください!) 見出し画像「親の倉山」も3月です。

 

次は4月下見の際の画像(ショウジョウバカマ)です。

サイカチ沼は電車でも車でも行きやすい所ですので、機会を見つけて歩いてみましょう!


グループわらじ 第574回徒歩定例会 田尻・加護坊山と涌谷・城山の桜ウォーキング

2022-08-06 19:54:56 | グループわらじ徒歩定例会

「田尻・加護坊山と涌谷・城山の桜ウォーキング」

2022年4月17日(日)晴 参加者31名(会員26名 一般3名 部分参加2名)

東北本線に乗って小牛田駅でワンマン電車に乗り換え、田尻駅(大崎市)で降りる。Suicaが使えず、手続きに時間がかかった。駅前でミーティングの後、加護坊山へ向けて出発。駅から山頂までずっと約2時間、登りの一本調子となる。車の少ない道を選んだので、道端の大きくなったふきのとうと出会い、所々に桜が咲いて期待が高まる。山頂への車道と合流すると車は渋滞していた。山には2000本の桜が植えられているとの事。それらが全て満開!花に励まされて、223mの山頂へ向かう。山頂で約1時間の昼食タイム。北から焼石岳、栗駒山、鳴子の山々から、船形山、蔵王まで一望できる。北上山地や近くの旭山もはっきり見える。桜と景色を満喫した。


午後からは一路涌谷へ向けて下る。パークゴルフ場の脇を抜けて、谷あいを時折通る車をよけて歩く。急な下りに午前中の登りの大変さを想い出す。里に下りて、耕作の進む田んぼ沿いを歩く。江合川に近づくと満開の桜のトンネルだ。(見出し写真参照)
まもなく城山公園に到着。天守閣を模した歴史資料館があるが、3月の地震で閉鎖中で近寄ることもできない。しかし公園は桜が満開で人も大勢出ている。30分ほどの休憩の間に涌谷神社を訪ねた方も多かったようだ。


3時過ぎの列車を目指して、2時半に出発。10分前には到着した。現金しか使えない切符の自動販売機に30人が並ぶ。桜は満開、暑くも寒くもない陽気の天気で、皆さん満足した様子で、石巻線のワンマン列車に乗り、小牛田駅で東北本線に乗り換え帰途についた。
時間と体力が許せば、黄金山産金遺跡なども訪問してみたかった。

※3/27予定だった第573回高子二十境巡りは阿武隈急行電鉄運休の為、中止となりました。