ウォーキングの「グループわらじ」活動紹介

主に宮城県内で、楽しく歩いて自然に親しむをテーマに、毎月一回徒歩定例会を実施中。2023年1月で583回を数えました。

大雪

2024-02-24 11:19:14 | 日記

大雪

 明治以降、日本人は日々の暮らしの中で慣れ親しんで来た陰暦を、惜しげもなく切り捨て、これが世界の暦と太陽暦を採用してしまった。それでも節分、雨水、啓蟄などの二十四節気は今の暮らしの中で使われつづけ、季節の巡りを言葉の上からも感じる事が出来るのは嬉しい。

 この冬は異常なまでの暖冬である。ここまで春が早まると、桜の開花はいつ頃になるのかと、気にも掛かって来る。「世の中にたえて桜のなかりせば・・・」と古人が詠んだが、昔も今も春は何かと心落ち着かないものだ。そんな日本人の心模様は、煩わしいのではなく、むしろ楽しみの一つでもあるだろう。あちこちの桜の名所に想いを馳せ、暦を眺めたりする。もうこんな時季になったのかと思うだけで、心も体も高揚して来るものだ。

 そんな気持ちに、冷水を浴びせるような2月21日の大雪。どんなに時代が進んでも、人の力の及ばないのが天候だ。誰の責任でもないので、諦めるしかない。個人旅行ならそれで事はすむか、団体旅行の場合はそう簡単ではない。当会の定例会が25日に予定されている。行先は唐桑のオルレコースである。下見の時は汗ばむ程の陽気だったが、その時に幸運を使い切ってしまったのだろうか。

 どんな例会になるだろう、次回の報告としたい。

  折りなくて残った雪を掃き落とす早いめぐりに天は急げと

  年ごとに早まる春に冬の神 何の負けるか降らす大雪     (YD)

 <高子二十境、白雲洞の雪景色>

 <高子二十境 走馬嶺からの下り>

 今回はYDさんに随筆をお願いしました。大雪と言えば、2020年12月の高子二十境巡りの下見を思い出します。その時の写真を使ってみました。見出し画像は古樵丘・氷の葡萄です。さて、2月25日の唐桑オルレはいかに?来週ご報告いたします。 なお、高子二十境は来月の3月24日に歩きます。興味のある方のご連絡をお待ちいたしております。(TK)


グループわらじ 第593回徒歩定例会 「みちのく潮風トレイル」

2024-02-14 00:00:00 | グループわらじ徒歩定例会

今回は11月の宿泊行事の報告を投稿します。

グループわらじ第593回徒歩定例会 みちのく潮風トレイル

2023年11月11~12日(土~日)曇りのち小雨 10.9km 参加者20名

当グループわらじではみちのく潮風トレイル(MCT)が北から開通するたびに、年に一度、宿泊行事を仕立てて歩いて来ました。最初は2014年9月に八戸蕪島から種差天然芝生地と赤石大明神から種市海浜公園までの計12.5キロでした。

第6回MCTとして、2019年に大槌~釜石の主要部20キロを歩いた所で新型コロナ期間に入ってしまいました。

その他、相馬~亘理付近や歌津~田束山などを歩きました。また、潮風トレイルができる前ですが仙台空港~中野栄を2011年2月、震災の直前!に歩いておりました。

今回3年越しの再開にあたって、過去の行事の中で特に印象の深かった(北山崎~)手掘りトンネル~机浜番屋の部分と、残っていた三王岩~田老~栃内浜~樫内浜の部分を歩く事にしました。特に三陸道が全線開通して到達時間が大幅短縮されている事から、MCTのハイライトの一つ北山崎付近を狙いました。(今回のウォーキングの方向は北から南、SOBOです)

11月11日 三陸道は三滝堂と道の駅三陸で休憩して、田野畑南から一般道へ。島越(しまのこし)、田野畑など海岸線の道路も見て頂きたいと言う意味を込めました。北山崎の景色を見ながら、ビジターセンターなどで昼食の後、

少し戻ってバス道から「秘密のルート」(自然大学の傍です)を使って直ぐにMCTに出ました。落葉の積もる地道を潮の音をバックにカサコソと音を立てて20人で楽しく歩きました。手掘りトンネル直前では、やはり脇の海岸線(下は別の日、見えるトンネルは北山浜と漁港を結ぶ)は通れずに、ゴム梯子を使う事になり、ある意味楽しみました。

   岩ばしご下れば荒磯その先に暗き手掘りのトンネルの穴

   灯り手に闇の中行くそろそろとタイムトンネル縄文の世へ

次の写真は、梯子を下ると見える1号トンネルの様子と1号トンネル出口から見える2号トンネルの入り口。そして1号トンネルの出口を振り返る。

   磯よりの見上げる岩肌たどる道けわしき登りに身構えし皆

その後、短歌にある急な道を登って海食崖の上に出て、さらに机浜番屋まで歩きました。番屋への下りでは、こんな高い所まで来たかと思う所に津波到達高の表示がありました。

11月の夕暮れは早く、宿のくろさき荘に戻っても付近を歩く時間はありませんでした。(写真は下見時)

 大食堂での夕食後、幹事部屋に十数人が集まり、しばし飲みながら歓談。こんな事も久しぶりでした。

12日 部屋から朝日を臨むことができました。アンモ浦展望台に行かれた方もいました。

   くろさき荘朝日の中の朝食に昨日の歩み朝のコーヒー

バスは大きく普代まで回ってから三陸道に入り、田老真崎海岸ICから田老に入って三王岩へ。天気が良く、たろう庵の下の展望台からは本州最東端、重茂(おもえ)半島の月山や魹ヶ崎(とどがさき) まで見えた。

   キラキラと朝日の海に黒ぐろと三王岩の雄々しき姿

歩行開始。三王岩や付近の津波石を見ながら田老の街へ向かい、津波の到達高の表示や、震災遺構 田老観光ホテルの前へ。ここの説明で、大地が動いて太平洋で海溝の下に潜り込む様子を実感した。(こちらは海溝に近いため沈降で、2024年元旦発生の能登半島地震と逆)

カフェすいかの脇を通って

田老の防波堤へ上って見学。X字型の鉄壁の防波堤と言われたが今回の津波に崩壊した。この防波堤があったから今の被害で済んだ、と考えたい。道の駅から再びバスに乗って田老トンネルの手前で下車し、旧道から再スタート。いったん林道を登って、佐賀部の展望台に寄って、

栃内浜へ向けて急な階段を下った。栃内浜は本当の手付かずの浜で、皆でゆっくりと宿のお握りの昼食とお茶を頂いた。

   かさかさと枯葉踏みしめ栃内の浜を目指して軽き足音

   人の手の穢れを知らぬ栃内の浜は千歳の波に洗われ

 午後は、南側の坂を樫内浜の集落へ向けて登る。最初は結構きついが、途中から道幅が広がり、(携帯の電波も届いて)開けた所に出る。と、思いがけない派手な建物、グループホームがあるらしい。予定より早く着いてしまい、雨が降り出したのにバスを少し待った。

 バスに乗り、田老の道の駅でトイレに寄り、山田の新設の道の駅、やまだおいすたへ。蠣のオイスターとかけているらしい。最後発の道の駅だけあって、生け簀とか唐揚げとか、いろいろと工夫がなされており、塩釜観光の運転手さんからもお勧めがあった。皆さんお土産を入手し、もう一か所三滝堂で休憩して、予定通りに仙台駅東口に帰還しました。

今回は久しぶりの宿泊行事でした。歩くコース的には多少物足りなさがあったかも知れませんが、再開一回目としては楽しめたかなと思っております。次はグループわらじとして未踏の部分を歩いて見たいものです。皆さん、お疲れさまでした。(今回、写真を文中に(サムネイルでなく)入れましたが、いかがでしょうか?)

是非毎月の行事にご参加ください。グループわらじの行事計画は下記のリンクからご覧ください。又お問合せはリンク先ページの一番下の「お問合せはこちらまで」、からお願いします。

2023年4月から2024年6月の第600回徒歩定例会までの行事計画 (biglobe.ne.jp)

2024年4月から2025年4月の50周年記念徒歩定例会までの行事計画 (biglobe.ne.jp)

(TK)


グループわらじ 第592回徒歩定例会 「権現森ハイキング」

2024-02-04 00:00:00 | グループわらじ徒歩定例会

グループわらじ第592回徒歩定例会 権現森ハイキング

2023年10月15日(日)雨 10.1km 参加者20名

9:30 陸前落合駅発 13:45 国見駅着

行事の報告が飛び飛びになっております。

最近の仙台近郊のハイキングコースとして、七ツ森、蕃山、戸神山に続いて、権現森を目指した。

グループわらじでは過去、1992年12月55名、1996年12月61名、2003年12月36名、そして今回で4回目。悪天候で参加者は少なかった。

雨天でエスケープできない山道を避けて、北環状線を歩く案もあった。しかし最終的な参加者の顔ぶれを見ると全然問題なく歩けそうだったので、ちょっと無理な決定の様な感じもしましたが、先月暑さで十分に歩けなかった事へのリベンジみたいな気持ちも働いて、一丁歩いて見ようか!みたいな感じで歩き始めた。

途中で地元のボランティアの皆さんが作られた見える山の説明板、通常は地図や写真に説明を付けたものが多いが、ここではその山が見える方向に一本ずつパイプ(筒)が設定されている。とてもユニークだ。(もちろん説明板もあります)

 

その山道は歩く幸せを感じる事ができる紅葉が始まった本当に気持ちの良い道だった。

オプションの山頂の東屋まで多くの方が登られ、雨で遠望が無くても歩けた幸せを感じた。

 

山を下りた活牛寺の、ボランティアが建てた屋根の下で全員が昼食をいただけた。

 

その後北環状線沿いのスーパーでのトイレ休憩を経て、滅多に行かない仏舎利塔に寄って、国見駅で解散となりました。

2023年4月から2024年6月の第600回徒歩定例会までの行事計画 (biglobe.ne.jp)

2024年4月から2025年4月の50周年記念徒歩定例会までの行事計画 (biglobe.ne.jp)

(TK)


グループわらじ 第595回徒歩定例会 「七ヶ浜探訪」

2024-02-01 17:04:34 | グループわらじ徒歩定例会

グループわらじ第595回徒歩定例会 七ヶ浜探訪

2024年1月28日(日)晴れ 16.9km 参加者27名

8:50 仙石線下馬駅発 15:20 仙石線多賀城駅着

先週の行事を報告します。

毎年1月と2月は雪の少ない海岸沿いを歩く事が多かったのです。それで今年は七ヶ浜を選びました。希望された方は海が賑わう夏のシーズンを考えていたかもしれませんが、冬の海沿いを歩くのも良いですよ。

さて、仙石線は下馬駅からスタート。ここは多賀城市なのですね。マンホールの蓋に書いてありました。多賀城高校の脇を通って、大木囲(だいぎがこい)貝塚に向かいます。古くから発掘された貝塚です。歴史資料館があり、今も発掘品の整理が行われており、面白い展示もあります。是非ご覧ください。

 

今回は七ヶ浜の「七つの浜」にこだわってみたいと思います。最初は東宮浜ですが寄らなかったので写真はありません。2つ目は、代ヶ崎浜です。これはもう松島四大観の多聞山があり、発電所もあって有名な所です。浜からの景色と見つけた表示を出します。

 

多聞山からの景色は馬放島と灯台のある地蔵島、その向こうに見えるのが松島海岸ですね。新しい発電所の入り口も。無粋な煙突が無くなって良かったです。

 

この後、吉田浜へ行くのですが、今回は君ヶ丘公園の方へ上りました。国際村で食事をしますので。

今回の下見の時ですが、代ヶ崎浜と吉田浜の境の田んぼで面白い風景を見ました。スマート農業の実践です。GPSを利用して自立型のトラクターがきれいに整備された圃場を耕していました。『明日の農業』と言う感じでした。(写真では見にくいですが、軽トラの荷台部分の上の奥の方のたんぼにトラクターが動いています)

トイレをお借りした君ヶ丘公園の傍に吉田浜の名のある看板を見つけました。(3つ目) その後、国際村の中の2階をお借りして食事しました。水のあるホールはアンフィシアターと言ってきれいです。もう一つの写真は2階から見た所で、お祭りが始まり、人がどんどん集まって来ました。

    

さて、坂を下って浜に出るとそこが花渕浜。(4つ目) 昔は外人浜と言ったみたいです。さて次が一番有名な菖蒲田浜です。(5つ目) 60年前の子供の頃、毎年父親の職場の共融会でバスが出て海水浴に来ていました。下見の時に皆で撮った写真を出します。おしゃれなレストランもできました。

  

さあ、後は帰り道です。菖蒲田浜を抜けると、6つ目の松ヶ浜。バス停だけ見つけました。そして7つ目の最後は湊浜ですが、入口のバス停を見逃したようです。写真はありません。

緩衝緑地を通って、貞山運河を渡り、砂押川沿いに自衛隊の前を通って、仙石線多賀城駅へ向かいます。駅前に多賀城創建1300年記念パブリックアート『印歌の痕 ~weave history』がありました。

 

補足:東北本線国府多賀城駅を出ますと、復元なった多賀城南門が見えますので、こちらも是非ご覧ください。また、宮城県には七ヶ宿町がありまして、その7つの宿場(一部はダムの下ですが)を巡るのも面白いです。下に年間行事計画へのリンクを追加します。 (TK) 

2023年4月から2024年6月の第600回徒歩定例会までの行事計画 (biglobe.ne.jp)

2024年4月から2025年4月の50周年記念徒歩定例会までの行事計画 (biglobe.ne.jp)