燕たちの憂鬱

ここ神宮の杜では、今宵も燕たちの溜息まじりの歓声がこだまする!

開星高監督辞任の隠れた理由

2010-03-26 09:05:00 | 徒然
今朝の朝刊スポーツ面によると、不適切発言問題の責任を取る形で、開星高野球部監督が辞任したそうだ。

彼が辞任せざるを得なかった直接の理由が、「21世紀枠に負けて末代までの恥」など問題発言にあったのは疑う余地がないが、その件については、マスコミ・世論が取り上げているので、ここでは、野球好きの自分らしく、まったく別の視点で捉えた、隠れたもう一つの理由について触れてみたい。

そもそも、なぜ開星が向陽に負けたのか?辞任した監督の悔しがりようをみれば容易に推測できるように、実力的には断然開星の方が上だったのに…。負けたりしなければ、問題発言することもなかったろうに。

最近高校野球にそれほど興味がなくなりほとんど試合を観ていない私だが、問題のその試合だけは、暇な祝日だったので、偶然実家で最初から最後まで観ていた。初回の向陽のピッチャーの投球内容を観て、あれ!っと思った。カウントを稼ぐ球が、ほとんどスライダーなのだ。甲子園に出て来るほどのピッチャーなら、そこそこのスピードのストレートを投げて来るのが普通でしょ。自分が監督なら、2回以降カウントを取りに来るスライダーに的を絞らせていたところ。ところが、開星の各バッターは最後の最後までストレートにタイミングを合わせてるように見受けられた。ストレートを投げて来ないピッチャーに対して、ストレートを待ってどうするの?外に沈むボール球のスライダーにやたら手を出しては空振りしてたもんなぁ。4回にデッドボールのランナーをミスで得点圏に進められ先取点を取られた時点で、負けパターンにハマったかもと思ったら案の定!という展開だった。秋の中国大会優勝・チーム打率3割台後半の強力打線ってことは、速いストレートを打ち返して自信を深めて臨んだ大会だったんだろうけど、その自信が裏目に出た形。もっと早い段階で、2ストライク目までのスライダーに狙いを定めとけば、そこそこヒットは打てたと思うし、少なくとも、相手バッテリーにスライダーが狙われてるという意識を持たせることはできたはず。そうしとけば、8回までゼロ行進なんてことにはなってなかったと思うのだが…。負け試合の敗因は、文字通り「末代までの恥」に値する、ベンチの無策というのが、私の見方である。

いやー、野球は強い方が必ず勝つとは限らない。そこが野球の魅力でも有るんだけど。

今日から開幕のプロ野球・セントラルリーグでも、そんな下克上を期待したいところ。

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