みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

阿弥陀堂 御影堂 極楽浄土の 光り

2011-11-16 16:00:14 | 日記
百人を超す列衆(記念法要内陣出勤僧)が集められた控え室。

控え室から一人一人の僧が呼び出され、阿弥陀堂へ出勤して行く。

まるで、一人一人が浄土に往生して行くようにも見える。

また、まるで一人一人が光りの国から 地球へ生まれていくかのごとくでもある。

阿弥陀さんの浄土から、仏様たちが阿弥陀さんの要請に応じて 菩薩となり、地球に還っていくさまでもあるのか

ラスベガスで観たセリーヌ・ディオン。腰を抜かし、号泣して、席から立てなくなったセリーヌ・ディオンのコンサートのテーマも同じだった。

誰もが意図と意志と意味を持って この地球に生まれて来たのだと…セリーヌもあなたもみんなも。

タイトルは「A NEW DAY」

この世に還っての 新しい日々。なのに、拙僧はなんと多くの日々を無為に過ごして来たことか……

そんな感慨と夢想に浸っていたが、控え室からは列衆僧は拙僧を残して どんどん阿弥陀堂へ移動する。

気づいたら みんな居なくなっている。

えっ!? 拙僧 百人列衆の最後なん!?

列衆の末席で云々と書いたけど、マジ末席やった。
つまり シンガリやね。

一旦阿弥陀堂で、本山総代衆や正規内陣出勤者と合流し、今度は記念法要が勤修される御影堂への移動となる。

「今度は末席からの入道となります」

げっ!? 法要本堂への入道は拙僧からなのかいっ!?
き、きんちょー す、する
さうさう(左右左右)と足を運ぶが、ぶっつけ本番なので 動きがギコチナイ。
カチコチカチコチ ギクシャクギクシャク

拙僧、傍目には堂々と見えるが、法要の特別な意味や今日の勤修が本年締めくくりだなと考えると

カチコチ ギクシャク

でも、ある種 新鮮ではある。先陣きって内陣出勤。

身に余る 先陣出勤。

宗祖さま 阿弥陀さま
南無

初めて内陣に 足を踏み入れる。

びびびと感動が背筋にはしる。堅く締められた内陣の畳は 踏み返しが心地良い。

式務(本山正式式事エキスパート)に従って 内陣奥まで入道した。

南無阿弥陀佛と発声・念仏してから一時間の記念法要はあっという間であった。
本山の内陣は遠目から見ても荘厳のかぎりであるが、間近で見る内陣は 浄土もかくあらんと思うばかりである。

感動に満ちた本山・内陣初出勤でありました。

導いて頂いたW先生や仲間の皆さん、ありがとうございました。

宗祖さま、阿弥陀さま
これから よりいっそう 念仏につとめ、はげみます。
「南無阿弥陀佛」



太鼓楼

2011-11-16 13:45:37 | 日記
4月に始まった大遠忌記念法要も 本年最後の勤修(法要行事式)も本日が最後である。

澄み切った青空に白い雲が流れていく。

限りなく寒からず、暑からずで絶好の参勤日和である。

内陣出勤は百名を超す列衆で埋め尽くされる。
拡張した本堂には3000人超の参拝者である。

ただ、限りなく寒からず、暑からずで ご参拝日和でもある。

3月の大震災や原発事故など 戦後最大のインパクトある年である。まだ1ヶ月あるが、転換点の年周りであった。

被災地を供養して周り、お念仏を手向けさせて頂いた。

万感の思いを込めて、列衆の末席として 大遠忌記念法要、本年最後の勤修に参列させて頂く。
届いているのは
南無阿弥陀佛

届けたいのも
南無阿弥陀佛

参列いたし ます。