みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

お気に入り

2011-07-26 18:51:01 | 日記
拙僧お気に入りの打ち合わせ場所は 新宿高島屋13階にあるツバメグリルのテラス。

真冬と真夏の昼間以外は とても快適。

今日は湿度があってムシムシっとするが、時折吹いてくるそよ風が とても心地よいです。

都内中至る所にグルメスポットが出来た今は 特段ツバメグリルのハンブルクステーキが美味しいという事はない。

しかし、新宿都心を眺めながら、そよ風に吹かれて打ち合わせしたり、ハンバーグを食べるのは格別だ。ましてやビールの好きな人なら最高だろうな。

おっ!打ち合わせる人が来られたなう。

また

「大鹿村騒動記」熱中症

2011-07-26 12:40:56 | 日記
大鹿村騒動記のプロデューサーに 「感動しましたっ!面白がったですっ(*⌒▽⌒*)」とメールをしたら返信を頂いた。

感動的な内容なので一部紹介させて頂きます。
「~阪本監督共々、私達『大鹿村騒動記』に携わった者達は、本当に心にぽっかりと空いた原田芳雄という役者の穴を埋められぬまま、通夜と葬儀・告別式をたんたんと儀式として進めていました。

その中で、芳雄さんが多くのスクリーンの中で、そして語りの中で、こよなく愛したバーボンとブルースの中で、「遊ぶ」人間を、そして 人生とよく「遊ぶ」という行為を伝えてくれていたおかげで、
通夜も葬儀・告別式も、そんな芳雄さんの遊び仲間が、ややもすると儀式になりかねない葬儀を、原田芳雄という役者の千秋楽に変えていました。

今後とも、映画に対するものの見方や考え方を 作り手のメッセージとして、みんなの僧さんなりの言葉で、是非とも伝え続けて頂ければ 私たち映画屋の支えとなります。~」

拙僧はアイテムやコンテンツが変化し続けの熱中症であるが、原田芳雄さんや監督さん、そしてプロデューサーさんは映画人として 一つに集中して、生ききる熱中人である。
「一所懸命」であり、「一生懸命」である。

一つ場所で天職を全うする!素晴らしい!と心底思う。
そんな熱中人たちが作った「大鹿村騒動記」。また観に行こう

熱中症!!

2011-07-26 12:00:20 | 日記
拙僧のライフスタイルは「住職」(ジュウショク)と言うよりは「自由職」(じゆうしょく)に近い。
「ゆ」が小さい方じゃなく大きい方である。

で、性質は温厚でも陰気でもなく「熱中症」である。

「おくりびと」を観て 感動したときは アカデミーを受賞するまでに何回も観た。

観るだけではなく、里人を何十人も映画館にお連れした。

今は原田芳雄さんと「大鹿村騒動記」に熱中している。

だから 拙僧は熱中症である。何かにつけて没頭するか、集中するかしている。気づいたら。

気づかぬうちになっている身体の熱中症は本人にダメージがあるが、拙僧の熱中症は周りの人々が暑苦しくて タマランだろう。

暑苦しくてスミマセン m(_ _)m


「大鹿村騒動記」と「hangover」

2011-07-26 09:00:02 | 日記
一昨日は大暑だったけど 東京は涼しかった。その後暑さが戻ったとはいえ、苦しい程ではない。

この前、原田芳雄さんの遺作名作の「大鹿村騒動記」を映画館で観て 日曜日はハリウッド映画「hangover」を観た。
どちらもドタバタコメディで 可笑しくて面白い。最近の映画では群を抜いて良かったな。

「hangover」は四人の中年男が独身生活に年貢を納めるハリウッド流ドタバタコメディ。「hangover」は二日酔いの意味で、映画は結婚式前に独身生活最後のバカ騒ぎをして羽目を外しまくるもの。
旅の恥はかきすてとばかりに旅の恥のかき捨て場、Las Vegasでムチャクチャをする。

アメリカ人の陽気さと馬鹿さ加減極まるストーリー。深みも味わいもなんにも無い。しかし、そう思わせておいてエンディング近くで人間性の成長を描いたりしている。

先ずは馬鹿騒ぎを笑い飛ばして頂いて、みたいな展開はハリウッドスタイルの王道だ。

それに比べて「大鹿村騒動記」は最初から最後まで どの場面を切り取っても人間性が溢れている。

いちいち登場人物同士の掛け合いが可笑しい。

で、非常に叙情的で美しい。

片や砂漠の中の歓楽シティ。片や長野の山間の緑豊かで瑞々しい。

共通しているのは人生の可笑しさと馬鹿さ加減を笑い飛ばしてるところと 見終わったあとの清々しさだ。
ハリウッドはカラッとしていて、Las Vegas特有の真っ青な空の様な爽やかさ。
大鹿村のは山あいを吹きぬける風のように 美しい爽やかさだった。

大鹿村騒動記では人が山奥に定着することから始まる、濃密な人間模様から醸し出される可笑しさを描き、hangoverでは赤の他人とのすれ違いから巻き起こるドタバタを笑いにしている。
この2作品を立て続けにみると、アメリカは大陸で、日本は風光明媚な島国なんだなとつくづく思う。

新たな街を作っては捨てて来たアメリカ文化。島国故に 土着・固定化せざるを得なかった日本。

同じコメディと言う切り口でも コレほど対比が鮮明な2作品はありません。
是非、「大鹿村騒動記」と「hangover」を立て続けに 鑑賞なさる事、オススメします

※hangoverは公開中のhangover2ではなく、DVDで出てるhangover1が良いです。