《一期一話》中村汀女 2023年04月30日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》中村汀女(なかむら・ていじよ)春山をいただくバスの馳(は)せて来し高浜虚子に直接師事し、虚子のニ女星野立子とともに「ホトトギス」でたちまち頭角を現した。『汀女句集』所収。
《一期一話》後鳥羽院 2023年04月29日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》後鳥羽院佐保姫(さほひめ)も暮れゆく春を惜しむらんわきて霞(かす)めるけふの空かな佐保姫は春の女神のこと。過ぎ去る春のとの別れを惜しむ一首。『後鳥羽院御集』所収。
《一期一話》赤尾兜子 2023年04月28日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》赤尾兜子(あかお・とうし)蚊帳に寝てまた睡蓮(すいれん)の閉(と)づる夢昭和30年代、前衛俳句の関西を代表する俳人だ。『稚年記』所収。
《一期一話》日野草城 2023年04月27日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》日野草城(ひの・そうじょう)ところてん煙の如(ごと)く沈み居(を)り大正11年(1922年)の夏の作。まだところてんを知らないという草城にそれを振る舞い、これを題に作句した中の一句。「煙の如く」とはまさに言い得て妙。
《一期一話》森川許六 2023年04月26日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》森川許六(もりかわ・きょりく)卯の花に蘆毛(あしげ)の馬の夜明哉「蘆毛」とは白い毛に黒や濃褐色の差し毛が入った馬のこと。五月初め江戸を立ち、地元彦根に帰った時の作と言われている。許六は長年近江彦根井伊家の家臣であった。『炭俵』所収。
《一期一話》種田山頭火 2023年04月25日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》種田山頭火生えて伸びて咲いてゐる幸福山頭火の句は理屈で味わうのではなく、個々の方が個々の想いと個々の感じ方で味わって頂ければと思います。彼は出家し、漂泊の思いにかられ、食を乞い、野宿して山野を流浪し、そして死んだ、これが彼の全てです。『山行水行』所収。
《一期一話》賀茂真淵 2023年04月24日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》賀茂真淵(かものまぶち)大魚(おほな)釣る相模の海の夕なぎに乱れて出(い)づる海士小舟(あまおぶね)かも鮪や鰹を釣るため、夕凪の相模の海に小舟が入り乱れている情景。江戸中期最大の国学者『賀茂翁家集』所収。
《一期一話》賀茂真淵 2023年04月24日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》賀茂真淵(かものまぶち)大魚(おほな)釣る相模の海の夕なぎに乱れて出(い)づる海士小舟(あまおぶね)かも鮪や鰹を釣るため、夕凪の相模の海に小舟が入り乱れている情景。江戸中期最大の国学者『賀茂翁家集』所収。
《一期一話》室積徂春(むろづみ・そしゅん) 2023年04月23日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》室積徂春(むろづみ・そしゅん)三社まつり山王まつりともに雨せっかく山車(だし)や御神輿を飾ったのに、江戸っ子の舌打ちが聞こえてきそうです。
《一期一話》石橋辰之助 2023年04月22日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》石橋辰之助霧ふかき積石(ケルン)に触るるさびしさよ山岳俳句の開拓者という名声を得るが、40歳の若さで没する。『山行』所収。
《一期一話》窪田空穂 2023年04月21日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》窪田空穂(くぼた・うつぼ)雲海のはたてに浮かぶ焼岳(やけだけ)の細き煙(けぶり)を空にしあがる1922年烏帽子岳(えぼしだけ)から槍ヶ岳まで北アルプスを縦走したおりの連作句の一首。『鏡葉・かがみば』所収。
義父の命日 2023年04月20日 | 〈我が家のARCHIVES〉 去る18日は義父の命日。歩いて3分にある我が家の菩提寺『上総国分寺』さんにお参りにいってきました。一言いわせていただけるなら、お墓は居住地に近いが何より❣️罰当たりな心根がひんしゅくをかいそうなお墓参りでした😣
《一期一話》河東碧梧桐(かわひがし・へきごとう) 2023年04月20日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》河東碧梧桐(かわひがし・へきごとう)五月雨や鴉(からす)草ふむ水の中五月雨は梅雨期によく降る長雨をいう。降りしきる雨の中、水びたしの草を踏む鴉の姿がまるで南画の様に詠まれています。『新俳句』所収。
端午の節句 2023年04月19日 | 〈我が家のARCHIVES〉 そろそろ端午の節句❣️我が家もソロ〜リソロ〜リと金太郎仕様に🤗先ずは「歌麻呂」描く『山姥と金太郎』仕様でいってみますか。正確には何ていう題の絵なんですかね⁉️
《一期一話》石井露月 2023年04月19日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》石井露月(いしい・ろげつ)短夜(みじかよ)や既(すで)に根づきし物の苗(なへ)明治6年秋田生まれの俳人。秋田いちえんに大きな足跡を残す。「短夜」は夏の夜をいう季語。子規門の古参俳人として広く名を知られた。『露月句集』所収。