《一期一話》高屋窓秋 2022年06月30日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》高屋窓秋(たかや・そうしゆう)頭の中で白い夏野となつてゐる客観写生・花鳥諷詠とはまた違う行き方の可能性を開いたとされる窓秋初期の代表作。新興俳句作家。『白い夏野』所収。
《我が家で微笑んだ花子さん》 2022年06月30日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《我が家で微笑んだ花子さん》〈観葉植物:食わず芋〉巨大化した観葉植物を直射日光から守る為家族総出で玄関先に移動❣️その時新しい「芽」とも「ツボミ」とも断定できないものが成長しているのを発見❣️芽か花か❓そのうち結果はわかるでしょう。
《一期一話》京極為兼 2022年06月29日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》京極為兼(きょうごく・ためかね)枝にもるあさひのかげのすくなきにすずしさふかき竹の奥かな為兼は鎌倉時代末期の代表的な歌人。夏の竹林の幽静境(ゆうせいきょう)を良く捉えています。『玉葉集』所収。
《一期一話》金子敦 2022年06月28日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》金子敦ハンカチが一部始終を知つてゐる嬉しい時、悲しい時、人は涙を流します。その「涙の友」としてハンカチは欠かせません。それぞれのハンカチはその持ち主のそばにあって、その人の人生を見つめきました。嬉びの涙、悲しみの涙すべて知ってハンカチは涙をそっとぬぐいとってくれるのです。第三句集『冬夕焼』所収。
《一期一話》中村三郎 2022年06月27日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》中村三郎(なかむら・さぶろう)篁(たかむら)の竹のなみたち奥ふかくほのかなる世はありにけるかも中村は牧水に師事し、1922年32歳で早逝。鎌倉末期歌人・京極為兼(きょうごく・ためかね)風の竹林の幽静境が感じられます。篁(たかむら)は竹の林のこと。
《一期一話》上田秋成 2022年06月26日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》上田秋成(うえだ・あきなり)夏河に光を見せて飛ぶ魚の音するかたに月はすみけり江戸後期の歌人、俳人。『雨月物語』で知られる小説家でもある。
《一期一話》前田夕暮 2022年06月25日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》前田夕暮(まえだ・ゆうぐれ)向日葵(ひまわり)は金の油を身にあびてゆらりと高し日のちひささよ「金の油を身にあびて」には、太陽さえ小さく見えるほどの盛んな花の命への讃歌が感じられます。『生くる日に』所収。
《一期一話》藤原定家 2022年06月24日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》藤原定家行きなやむ牛のあゆみにたつ塵(ちり)の風さへあつき夏の小車(おぐるま)炎天下、人は勿論牛まであえぎつつのろのろと歩んでいる。その足元から乾いた塵ぼこりが舞い立っている。真夏の情景の一コマ。『玉葉集』所収。
《一期一話》中村草田男 2022年06月23日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》中村草田男(なかむら・くさたお)万緑(ばんりょく)の中や吾子(あこ)の歯生(は)えそむる一面の緑の中で、生え始めた赤ん坊の歯の白さが自己主張得ている様に見えます。元来「万緑」は季語ではなかったが、草田男が「季語」として定着させた。