《一期一話》金子敦 2023年01月19日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》金子敦レシートのとぐろ巻きたる年忘れ年末年始の買い出しの忙しさと活況を「レシートのとぐろ巻きたる」で言い表わしている金子さんの力量はさすがです。対比句として一茶の「ともかくもあなた任(まか)せのとしのくれ」が真っ先に浮かんで来ました。『シーグラス』所収。
《一期一話》植村通草(うえむら・あけび) 2023年01月18日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》植村通草(うえむら・あけび)もがり笛明日醒(さめ)ざれば寂光土(じやくこうど)もがり笛とは、冬の烈風が竹垣などで笛の様に音を出す事をいう。冬の季語。烈風の夜、もしこのまま眼醒めなかったら、あの世の寂光土にいるであろう。『微笑』所収。
《一期一話》西東三鬼 2023年01月17日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》西東三鬼(さいとう・さんき)水枕ガバリと寒い海がある高熱にうなされていた作者には、水枕の「ガバリ」が寒い海の波音に聴こえた。それはまるで目の前によこたわる「死の海」から聴こえてくる様な…『旗』所収。
台所三羽烏 2023年01月16日 | 〈我が家のARCHIVES〉 我が家の「台所三羽烏」です。家人が台所の扉を開けると必ず飛び込んで来て、回りをウロウロ。そして最終目的地『冷蔵庫』の前で「何かくれ運動」を展開します。左から「ちまき」、「七福」、「葵」ちゃんの面々です🤗
《一期一話》金田美穂 2023年01月16日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》金田美穂ちゃんちゃんこ褒められぬ程似合ひたるちゃんちゃんこを着てみたら、余りにも似合っているのに我ながら噴き出してしまった。『家族写真』所収。
《一期一話》松本英一 2023年01月15日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》松本英一年ながく生きて身につく寂しさは吾のみのもの妻さへ知らじ老いの寂しさは誰にも分かりはしない、例え妻であっても。人生最後の難問です。
《一期一話》黛まどか 2023年01月14日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》黛まどか息白く真赤な嘘を吐(つ)きにけり真っ赤な嘘をこだわりなくつけるのが現代風というものなんでしょうか⁈『花ごろも』所収。
《一期一話》高浜虚子 2023年01月13日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》高浜虚子ばばばかと書かれし壁の干菜(ほしな)かなばあちゃんの馬鹿と孫の落書きがある土壁。書いたのは祖母にきつく叱られた孫であろうか。こういう落書きされる祖父母はいま何処?今は優しいじ〜じ、ば〜ばが全盛…。
《一期一話》藤原俊成 2023年01月12日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》藤原俊成住みわびて身を隠すべき山里にあまりくまなき夜半(よは)の月かな俗世に住むのが嫌になって、山里に庵を結んでみたが、かえって月にくまなく照らされ、身の隠しようがありません。『千載和歌集』所収。
犬輪を重ねました‼️ 2023年01月11日 | 〈我が家のARCHIVES〉 「犬輪」を重ねました‼️我が家の最長老トイプーの「団十郎」君(右)です❣️左は我が家に来たばかりの頃の団ちゃんです。今年の夏で満17歳を迎えます。我が家の歴史と共に歩んでくれた年老いた団ちゃん、いつまでも大事にしたい家族の一人です🤗昔の面影あるかな〜⁉️
《一期一話》木俣修 2023年01月11日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》木俣修母に来る男を描(か)けるつづり方まよひまよひしはてに落しつ戦後混乱日本ではあり得たこと。戦争未亡人の母を訪れる男の様を描いた作文。その出来が余りにも良過ぎた為、迷いに迷い賞の選考から落とした。何かやるせなくなる一首です。
《一期一話》奥坂まや 2023年01月10日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》奥坂まや身のうちに鮟鱇がいる口あけて釣るされてよだれを垂らしている鮟鱇は哀れで滑稽で無力な姿だが、その哀れな鮟鱇を作者は自分の身の中に見ている様に思われます。『列柱』所収。
《一期一話》横井也有(よこい・やゆう) 2023年01月08日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》横井也有(よこい・やゆう)親の名に傘貸してやる時雨(しぐれ)かな時ならぬ雨に身を縮めている子供。傘を貸そうとして念の為親の名を訊ねると、これが良く知っている人。にこにこしながら傘を貸してやる。ほんわか市井の一情景。『蟻づか』所収。
《一期一話》藤井幸子 2023年01月07日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》藤井幸子(ふじい・さちこ)食べる時だけ静かなる幼(をさな)らが夕陽に浄(きよ)き耳をそろへて普段は片時も眼を離せない活発な幼子が食事中は食事に集中し大人しい。それを見守る母の姿が眼に浮かんできます。
《迷犬三文オペラ》 2023年01月06日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《迷犬三文オペラ》息子双六が義理有って母「ちまき」の側をいっ時離れることに。ママは行かせまいとして「双六」を押さえ込んでいます。双六は「止めてくれるなおっかさん背中(せな)のいちょうが泣いている、男双六どこへ行く」と訳わかんないこと言って母の側を離れてしまいましたとさ😫おしまい、おしまい🙇♂️