多良川うちなぁ湧き水紀行

ラジオ沖縄で放送中の湧き水紀行(月~土 午後6時10分~15分)パーソナリティの放送日記

取材日記

2006年12月11日 | 沖縄本島周辺離島
本部町、運天港から船で20分少々。
中央に「タッチュー」と呼ばれる城山(ぐすくやま)がそびえたつ、伊江島に先日取材で行ってきた。

朝、9時の一便に乗船。船内の売店で購入したサンドイッチを朝食にしながら辺りを見まわすとたくさんの修学旅行生(小学生)の姿がみられた。みんな楽しそう。私の時は、名護や本部だったなぁ。と年齢がわかるようなそんなことを思いながら。。気がつくと目の前にあの「イージマ タッチュー」が迫っていた。本当にあっという間についてしまうんだ!!
いつも遠くに眺めているタッチューは、間近に見ると意外に岩っぽい。


お天気のぐづつく中、取材に協力して頂く玉元さんの自宅を目指して歩く。
島を歩くって、なんだか楽しい。
2,3度、目印になる場所を地元の方に訪ねながら、玉元さんのお宅に到着。
玉元さんの車で、「マーガ」に連れて行っていただく。

そこには老人会長の名嘉元さんも待っていてくださった。
早速、お二人にお話を伺い、その足で周囲の井戸も散策。
加えて昔の人が雨水を貯めて利用した文化財の「ミンカザントゥ」にも案内して頂く。島での水の大切さがわかる。最後に島の反対側の「ワジー」と呼ばれる水源に連れて行ってもらう。ここは以前、番組で紹介したカーで、現在も島の上水道の水源となる豊富な湧き水。でも、あの絶壁を登って昔は水くみをしていたという話を聞くと、昔の人が「命がけ」で水を汲んだ歴史が実感できる。

午前中の取材を終え、午後1時の船で本島に戻る予定を伝えると玉元さんは、自宅でお茶でも飲んでいくように勧めてくださりお言葉に甘えておじゃますると、な、なんと奥様のお手製のお昼ご飯までごちそうになってしまった。奥様の水くみの話もとても楽しくその場で予定外のインタビューも行った。

玉元さんのお宅には、成人したお孫さんがたくさんいらっしゃるそうで、お仏壇のある部屋には、成人式の記念写真がずらりと飾ってあった。
「どうせ、撮ってもしまっておくだけなら、こっちにもってきなさい!」といって遠くにいる孫たちに送ってもらっているのだそう。おいしいご飯に加えて、とても心が温かくなった。

島への一人旅は、もう10年ぶりくらいになるけれど、気軽に足を伸ばせる島旅もあらためていいものだ♪と感じた。旅の醍醐味はなんといっても人とのふれあい。今度は百合の咲く頃に、是非、プライベートで遊びに行きたい。

玉元さん、本当にありがとうございました

放送は12月18日から3週間を予定しています。