今回はもろ、告知です。
13日に、新宿LiveWireという会場で、個人イベントを行わせていただきます。
【ご案内】
neoneoというサイトで連載している、http://webneo.org/
「ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー」のイベント版。
アナログの時代にあった、各地の実況や著名人の肉声などの廃盤レコードを“聴くドキュメンタリー”と捉え、中古店の奥からコツコツ集めておりまして。
今回、その一部をみなさんの前でご披露いたします。
昔はよくあったレコードコンサート、今でも時たまある蓄音機レコードを聴く会の、言ってみれば〈音楽じゃない版〉。
昭和40~50年代に育った人にはむず痒い感じで懐かしく、配信世代にはアナログディスクそのものが珍しく。
どなたにも、きっと面白がっていただける!と思っております。
事前予約をお願いするシステムで恐縮ですが、当日予定のない方、ぜひ!
おいでください。お待ちしております。
予約はこちらから→http://boutreview.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=978004&csid=0&sort=n
【アプローチについて】
なんつうか、もろにサブカルチャーに属する感じなのですが。
自分としては、微妙に違うと思っているのですね。
取り上げるレコードの予定を以下、ざっと挙げますと。
★小林旭と美空ひばりの挙式前対談
★長島茂雄引退セレモニー
★王貞治ホームラン756号実況
★横井庄一さん日本帰還ドキュメント
★沖縄海洋博
★あさま山荘中継音声
★1964年の東京オリンピック開会式
★アポロ11号、月からのメッセージ
★漫談師時代のウディ・アレンのステージ
★アントニオ猪木×モハメド・アリ戦の記者会見と試合実況
★梵鐘、飛行機、ランボルギーニ・カウンタックなどの音
★サトウハチロー、小津安二郎の肉声……などなど
この通り、埃を被った中から掘り出した廃盤アナログではありつつ、中身は当時の王道、話題の人・事象ばかり。
サブでもアンダーグラウンドでもありません。
メジャーだったけれど、いや、メジャーだったゆえに古びてしまった、CD化の意味は無いと判断されたレコード。
僕はどうも、こういうアプローチが好きなのです。本でも映画でも、大ヒットしたからかえって今は誰も見ない、読まない、そういうものに関心が向き、情が湧いちゃうところがある。
デビュー時はエルヴィス・プレスリーとレーベルメイトのアイドルで、『刑事コロンボ』にゲストの犯人役で出演する(しかもそのエピソード「白鳥の歌」はシリーズ屈指の完成度)ほどの人気を誇り、晩年はリック・ルービンがプロデュースし、クエンティン・タランティーノがベスト盤に関わるオルタナカントリーの王となったジョニー・キャッシュ。
彼は、以下のような発言を残しています。
「俺は昔から同じことをやっている。いつの間にか、ラジオに俺の曲がかからなくなった。同じ頃から、カルトと呼ばれるようになった。オルタナカントリーというのは今では、ラジオにかからないカントリーのことなのさ」(意訳込)
ややニヒルなユーモアですが、今回、僕が提示したい精神と通じているのではないかと。
昔はメジャーだからわざわざレコードになり、今は「この箱100円」の段ボール箱のなかで眠る廃盤アナログを、一種のオルタネイティヴなソフトとして甦らせてみたい。そこには最初から珍盤、奇盤だったディスクとはまた違う迫力が宿っているのではないか、と思うのです。
【告知文転載】
以下、内容です。ゲストも異色で、豪華です!お目通しの上、ご検討ください。
「ワカキコースケのレコード墓場~みんなで聴こう!昭和のドキュメンタリー~」
廃盤アナログレコードの「その他」ジャンルからドキュメンタリーを掘り起こしてジワジワ話題の、neoneo web連載コラム『DIG!聴くメンタリー』が初のイベント化です! 13日の金曜日に、昭和の歴史的瞬間の音源、あの偉人の声etc.がレコード墓場から甦る!
[出演]ワカキコースケ(若木康輔/ライター)
[ゲスト]岡映里(作家『境界の町で』) 清水浩之(短篇映画研究家・映画祭コーディネーター)
[日時] 2015年2月13日(金) 開場・19:00 開始・19:30 (約2時間を予定)
各地の風物、事件の実況録音や歴史的人物の談話、インタビュー。そんな貴重な音源が、昭和の時代はレコードになって売られていた。時は流れ、今は中古レコード屋や古道具屋の片隅、「すべて100円」の箱のなかでひっそりと眠る日々……。
しかし、ドキュメンタリーはここにもある、と不意に気付いてしまった「フリーライター最強の不発弾」ワカキコースケの手によって、レコード墓場からお宝なブツたちが次々と掘り返された!
ドキュメンタリーカルチャーマガジン「neoneo」のwebサイトhttp://webneo.org/で2013年の春に連載がスタートして以来、ジワジワと注目を集めている『ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー』が、ついにイベントになります。
聞きごたえたっぷり、しかしCDでの復刻はまず難しい、朽ちる運命にあるアナログたちを、前のめりのトークでは知る人ぞ知るワカキコースケが、しっかり気合を入れて供養します。
ゲストは、“一人称ノンフィクション”『境界の町で』で鮮烈デビューを飾り、ダカーポ「今年最高の本2014」第11位にランキングされた作家・岡映里。そして短篇映画研究家、映画祭コーディネーターと複数の顔を持つドキュメンタリー界の怪人・清水浩之。
「音楽じゃない」レコードを聴く会に、ニッチでディープな3人の墓掘りトークの合わせ技。
前例が無いため、成功イメージが掴めません! でも間違いなく面白いことだけは前提。13日の金曜日、ぜひ、ご参列ください。
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