看護師として働いていた女性が、27歳でがんの診断を受け、治療に専念することになった。その日々を撮影した記録が、この映画だ。いたってシンプルな成り立ちの映画である。シンプルななかに、いろいろと汲み取れるものがある。
『ケアを紡いで』2023年4月1日よりポレポレ東中野で公開監督 大宮浩一配給 東風https://care-tsumuide.com/
(Ⅰ)善き人の精神に触れられる映画主人公のゆず . . . 本文を読む
あきらかに魅力的。これが長編監督第一作という作り手には大器となる可能性がある。と、まずは言い切ってよい中国映画を試写で見せてもらった。
2000年の韓国映画『フランダ―スの犬』が、2003年になって『ほえる犬は噛まない』というタイトルで日本に入ってきたとき、当時アジア圏の映画で割とよく紹介されていたオフビートコメディの1本のようでいて、見ているうちに妙な貫禄を端々に感じるので落ち着かない気持ちに . . . 本文を読む
先日、ファッションに関心の高い人にちらしを見せると、「へえ、matohuのドキュメンタリーを今度やるんだ!」とすごい食いつきだった。えッ、そんなに注目度の高い人達なんだ……と初めて知って驚いたレベルの僕が、先に見るのは申し訳ない気もするが、matohuを主宰する2人と、matohuを主宰する2人の仕事ぶりを描いたドキュメンタリー映画は全てがイコールではないので、ご容赦ね . . . 本文を読む
大評判の『ケイコ 目を澄ませて』を見た。確かに、ほんとうによかった。まっとうな人が地道に働き、練習し、準備して、それでも負ける時は負けるんだけど、縄跳びは続ける。なんのために? だけが少しずつ変わっていく。そこだけを息を凝らしてじっくり撮っているような映画だった。
様々な投票で、軒並み上のほうなのはめでたい。僕は、自分からはあまりやる気になれないだけで、専門家がその年の重要作を選ぶこと自体は大切 . . . 本文を読む