Dairy Japan 関東支局

デーリィジャパン関東支局です。関東や長野、山梨、新潟、静岡などを歩く中からトピックスをお届けしました。

意味を的確に伝えること

2005年10月31日 | Weblog
 茨城県の500頭搾乳の農場。海外研修生や従業員を雇用しています。このくらいの規模になると、スタッフの力量発揮が牧場の成績を左右するので、彼らに「一つ一つの仕事の意味を的確に理解してもらうこと」は、経営者の大事な仕事になります。

 たとえば、酪農界で当たり前のように使われる「TMR」も、初めて酪農場で働く人は、「エサ」にしか見えません。だから、TMRの概念や技術背景を知ってもらうことから始める必要があります。働く側も、仕事や作業の意味が分からないままでは、酪農への探究心もあまり湧いてこないでしょう。

 そこで同農場は、当社増刊号「酪農基本ワード130」を購入し、分からない言葉があったら、自分で調べられるように、事務所に置いていただきました。関連して言えば、今年8月に当支局らが埼玉県内で行なった現場セミナーでは、地域の酪農場スタッフさんに多数参加していただいたことが印象的でした。

 酪農場で働いている人に、自分の仕事や作業のもつ意味を、理解してもらうこと。「マニュアル作業」を超えてもらうこと。それにはコミュニケーションやコーチングは大事なポイントだなと思いながら、牧場を辞しました。

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