○五感俳句0316・嗅覚065・吉沼等外01・2017-01-30(月)
○「雪に置く裸電球なま臭し」(『吉沼等外集』2004)(吉沼等外01)
○季語(雪・冬) 「ゆきにおくはだかでんきゅうなまぐさし」【→五感俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:消灯したばかりの熱い裸電球を雪上に置いたのだろうか。生臭い思いとともに雪が融けていく。
※これまでの「生臭い」句
「→魚くふて口なまぐさし昼の雪」(夏目成美)
「→生ぐさき闇までつまむ桜餅」(岸本マチ子)
「→大なゐの後の春泥生臭し」(永瀬十悟)
●吉沼等外(よしぬまとうがい)
○好きな一句「枝打の足が梯子を探しをる」02
○季語(枝打・冬) 「ゑだうちのあしがはしごをさがしをる」(→「ターボの薩摩ぶらり日記」より引用)
【Profile】:1919年、東京都出身。1976年「鷹」入会。→藤田湘子に師事。1984年第20回鷹俳句賞。1993年天城湯ケ島町により国士峠に句碑(「雲湧ける天城もおくやおとし角」)建立さる。
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