●次元俳句0111・未来(時間)03・吉屋信子・2013-01-06
○「初暦知らぬ月日の美しく」(吉屋信子01)
○季語(初暦・新年)
【鑑賞】:新年ではじめてその年の暦を使うことを「初暦」といいます。新しい暦にはまだ知らない未来の月日が満ちています。その来るべき月日への期待に満ちた気持ちが「美しい」という表現になりました。
○吉屋信子(よしやのぶこ)(1896~1973)
○代表句「金塊のごとくバタあり冷蔵庫」02
○季語(冷蔵庫・夏)
【Profile】:新潟県生まれ。小説家。県立栃木女学校卒。1919年、「地の果まで」が「大阪朝日新聞」の長編小説に一等当選してデビュー。「良人の貞操」「安宅家の人々」などを発表。女流文学賞・菊池寛賞受賞。俳句は戦時中に小説を禁じられてから親しみ、→石田波郷の「鶴」に投句。のち→高浜虚子に師事して「ホトトギス」に投句。
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吉屋信子掲載句
03一房に秤かたむく葡萄かな(葡萄・仲秋)〈特集・傾く俳句〉2017/9/8
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