●次元俳句0300・真昼間(時間)01・徳田秋声01・2016-10-09(日)
○「虫なんど鳴くや伽藍の真昼間」(徳田秋声01)
○季語(虫・秋) 「むしなんどなくやがらんのまつぴるま」(「名句鑑賞辞典(角川書店2000)」より引用)【→次元俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえお・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:広大な伽藍配置と虫の音。ア音の音調の響きのなか、句に大きさを感じます。しかも、真昼間だというのです。
●徳田秋声(とくだしゅうせい)(1871~1943)
○好きな一句「轟々と霧の中行く列車かな」(『俳諧新潮』1903)02
○季語(霧・秋) 「ごうごうときりのなかゆくれっしゃかな」(引用同上)
【Profile】:石川県出身。明治・大正・昭和時代の小説家。尾崎紅葉の門で作家活動を開始した。日露戦争後、『足跡』『黴』等の作品が注目され、自然主義文学の代表作家となる。『仮装人物』『縮図』は晩年の傑作で、自然主義文学の到達点を示した。
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