俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●方法俳句029・負の発見02・菖蒲あや
○「春を待つ何も挿さざる壷円く」(菖蒲あや01)
季語(春を待つ・冬)
「負の発見」の代表的な短歌があります。→正岡子規の「瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり」です。病床の子規からは藤房が垂れている様子を「とどかない」ととらえました。「下から観る」「裏から観る」という把握です。掲句は「何も挿していない壺」の発見です。それは「円い壺」の発見を越えています。
○菖蒲あや(しょうぶあや)(1924~2005)
代表句「煉炭の灰ぶちまけて路地寒し」02
季語(練炭・冬)
東京都出身。1947年職場句会若樫会において俳句入門。→岸風三楼に師事。後「若葉」に拠り、→富安風生に師事。1953年「春嶺」創刊、同人参加。1956年第3回「若葉」賞受賞。1958年「若葉」同人。1967年句集「路地」により第7回俳人協会賞受賞。