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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
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俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●方法俳句029・負の発見02・菖蒲あや

2011-02-10 18:04:31 | 方法俳句

●方法俳句029・負の発見02・菖蒲あや


○「春を待つ何も挿さざる壷円く」(菖蒲あや01)

季語(春を待つ・冬)

「負の発見」の代表的な短歌があります。→正岡子規の「瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり」です。病床の子規からは藤房が垂れている様子を「とどかない」ととらえました。「下から観る」「裏から観る」という把握です。掲句は「何も挿していない壺」の発見です。それは「円い壺」の発見を越えています。

 

菖蒲あや(しょうぶあや)(1924~2005)

代表句「煉炭の灰ぶちまけて路地寒し」02

季語(練炭・冬)

東京都出身。1947年職場句会若樫会において俳句入門。岸風三楼に師事。後「若葉」に拠り、→富安風生に師事。1953年「春嶺」創刊、同人参加。1956年第3回「若葉」賞受賞。1958年「若葉」同人。1967年句集「路地」により第7回俳人協会賞受賞。

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