●三色絵俳句0231・轟轟と・透次0245・2015-06-20(土)
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○「轟轟と暗渠の奔る皐月かな」(→透次0245)
季語(皐月・夏) 「ごうごうとあんきょのはしるさつきかな」
【作句メモ】:三色絵俳画集「陰の月道」の「皐月」。梅雨の重い雨が鋪道の下を揺るがすように走ります。「皐月」の俳画には「漆黒」の和色をあしらいました。
●三色絵俳句0230・階段に・透次0244・2015-06-10(水)
○「階段に滝なす雨や長明忌」(→透次0244)
季語(長明忌・夏) 「かいだんにたきなすあめやちょうめいき」
【作句メモ】:今日は鎌倉時代の随筆家で『方丈記』の作者、鴨長明(1155~1216)の忌日(8日とも)であります。激しく降る雨が階段を滝のように流れ落ちています。
●三色絵俳句0229・六月や・透次0243・2015-06-06(土)
○「六月や舌にぴりりと煙草の葉」(→透次0243)
季語(六月・夏) 「ろくがつやしたにぴりりとたばこのは」
【作句メモ】:煙草は身体に害を及ぼす嗜好品です。すでに完全にやめてから何年も経ちますが、自分がやらないからといって文化まで否定するつもりはありません。
●三色絵俳句0228・鉛筆の・透次0242・2015-05-30(土)
○「鉛筆の尻の嚙み痕五月尽」(→透次0242)
季語(五月尽・夏) 「えんぴつのしりのかみあとごがつじん」
【作句メモ】:古い鉛筆です。その尻に付いた嚙み痕。中間テストの問題の解答が解らなかったのでしょうか。嚙み痕の理由は不明です。
●三色絵俳句0227・突き出した・透次0241・2015-05-23(土)
○「突き出した唇が迎へに行く冷酒」(→透次0241)
季語(冷酒・夏) 「つきだしたくちがむかへにゆくれいしゅ」
【作句メモ】:日本映画で初めてキスシーンが登場する「はたちの青春」が封切られた(1946年)ことに由来するキスの日。しかし色っぽい唇ではありません。一滴たりとももったいないという呑み助の唇です。
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