せろふえ

チェロと笛(リコーダー)を楽しむおじさん

忠実な羊飼い 2番 ハ長調 シェドヴィーユ 、ニコラ(Nicolas Chédeville, 1705-1782)

2018年08月31日 | リコーダー
 昔ランパルの演奏で「バロック音楽の楽しみ」のテーマ曲だったので、それが耳について離れない。最初の楽章だけしか聴いたことないだろうけれど、他もなかなか良い。Preludio Adagio , Allegro Assai , sarabanda Adagio , Allegro の4楽章。2楽章はアレグロアッサイだが、僕の感じる曲調は速いメヌエット(ということはパスピエ?)だなあ。4楽章のほうは十六分音符が吹けるテンポを考えると普通のアレグロだが、曲はもっと速く吹けと言っていると思う。

フォーレ 夢のあとに Op.7-1

2018年08月27日 | チェロ


 チェロを弾いていると、この曲のことを聞かれることもとても多い。「知ってます?」「ええ、すごーーく印象的な良いメロディーですよねえ。でも難しいんですよ。ぼくにはとても弾けません。」この曲の冒頭も(短調だが)例のソドレミなのだ。
 人前ではとても弾けないが、ぼくが自分で練習することを楽しむことができるようになったのはチェロを初めて20年以上経ってからだ。
 チェロ名曲31選 藤沢俊樹編に入っている。大人のスタンダード for Cello 正富 一成 (監修 石黒 豪)にも入っていが、オクターブ上がる所は上げず編曲してある。


忠実な羊飼い シェドヴィーユ 1番

2018年08月26日 | リコーダー
 1番ハ長調 を吹いてみた。なかなか良い、楽しめた。Moderato , Allegro Tempo di gavotta,Affettuoso,Allegro,Giga Allegroの5楽章。2楽章がフラット二つで、なんだよヴィヴィルディゆずりのいい加減さかと思ったらそうじゃなくてハ短調なのだった。4楽章は途中から出てくる十六分音符が吹けるテンポで。でもある程度速くないとおもしろくない。2018/06/23


シューベルト アルペジョーネソナタ

2018年08月25日 | チェロ
 チェロを弾くというとアルペジョーネソナタを知っているかとよく聞かれる。もちろん知ってるけど、弾けませんよ。
 今はネットで検索すると、楽器としてのアルペジョーネのサイト(日本語)もあるし、画像が見える。「チェロの本」(E.カウリング 三木敬之 訳 シンフォニア)に載っているアルペジョーネの写真は間違って隣のと入れ替わっているようだ。30年以上前だろうか、シューベルトのアルペジョーネソナタが発掘されたのか、はやっていてやたらに耳にした。たいていはチェロでの演奏だったけれど、ヴィオラや、フルートの演奏も聴いたことがある。シュトルクというドイツのチェロ奏者が アルペジョーネで演奏した録音も現れたが、評判が芳しくなかったのをよく憶えている。(アルヒーフ、ネットで検索すると廃盤らしい)そのシュトルクを当時所属していた大学オケで、呼んで、ハイドンのチェロ協奏曲を共演(っていうか、伴奏ね)したのだ。チェロはなかなか良かったのだが、アルペジョーネは当然持ってきてなかった。
 ほとんどすべてのアマチュアチェリストにとって、アルペジョーネソナタ(シューベルト)はレパートリーじゃあないと思う。楽譜はベーレンライターの青い安いのが店に置いてあるので、見たことはあるかもしれないが。楽譜を見ると、いきなり、というか、ずっとト音記号だ。オクターブ下げたって、高すぎるし、やたらに密集したコードを弾くように書いてある。。アルペジョーネは6弦もあって、下からEAdgheとギターと同じ調弦が普通らしい。そうか、ギターと同じように、オクターブ高く記譜してあるのか。どちらにしたって、上にe線があるのだ、かなう(?)はずがない。
 鈴木秀美は5弦のチェロピッコロを使い、下の2本をEAにして(と言うことは上3本はdae)にして、弾いているらしい。AとEは特に3楽章で開放弦が何度も使われていて、効果的なのだと思う。(その後聴いた。3楽章の開放弦は特にCDで、ビンビンミシミシ(?)言っていて、面白かった。それにしても、開放弦の扱い。最初のaからもちろん開放弦なのだが、次の音に行く前に下の弦の共鳴を止める。この、共鳴をとめる動作がしょっちゅう行われるのだ。もうひとつは、弓の扱い。プロにはあたりまえだろうけれど、弾く場所の繊細なコントロール。指板の短い楽器の、広い駒と指板の間を幅広く押したり引いたり、移動している。ほぼ必ずアップボウは弓を向こうに直角に近く角度を変えて、ダウンよりたくさんの毛で弾いている。できない。できないけど、意識して練習しなければ、できるようになるはずがないよなあ。)
 5弦を買うこともないだろうし、やっぱり、僕には無縁、聞くだけの曲だ。

バッハ 無伴奏フルートパルティータイ短調→ハ短調 Solo pour la Flutetraversiere par J.S.Bach

2018年08月24日 | リコーダー
 バッハの無伴奏フルートパルティータは、短三度上げて普通にリコーダーで吹ける。(技術さえ許せば(^^;))。イ短調がハ短調になるのでとても難しい。esを含むクロスフィンガリングのこんぐらがってしまうところがたくさんある。
 楽譜はベーレンライターの青いのが、どこでも手にはいるし安いし、いちばん良い。短三度上げる練習にもなる。吉沢実の「踊りのアルバム」(音楽之友社)には短三度あげた、ハ短調版が納められている。(この楽譜、Allemande 17小節目の最後のラにフラットが落ちているが、もう絶版らしく、こんなことを書いてもしょうがない)

 パルティータと呼ばれるが、バッハは「Solo」と書いているらしい。確かに変なアルマンド(前打音がないし、いったいどこで息継ぎすりゃーいいんだ。)だし、ジーグがない。なんとなく、変な、たとえば古いタイプの組曲かと、漠然と思っていたが、そうではない、「おそらくほかの楽器のための物を編曲したものらしい、憶測だが、ジーグはバッハが編曲不能と考えて(多声部で書かれていた?)、ないのだろう」と言うのを読んで、なるほど、と感心した。「Solo」と書いてるのもうなずける。放棄されたジーグを見たい。
 バッハは楽曲形式には明確なイメージがあるらしく、パルティータと組曲(suit)も明確に区別している。舞曲形式もそうで、テンポディガボットなんてのはバッハのガボットの範疇からはずれているのだろう。このアルマンドは確かにアルマンドなんだろうなあ。だから、この曲はジーグがない四つの楽章で、緩急緩急の協会ソナタなのだ、と言う意見も読んだが、バッハがそんないい加減なことはしないと思う。



バッハ、カール・フィリップ・エマニュエル トリオソナタ ニ短調

2018年08月22日 | チェロ

  むかーし、古い音楽は昔の楽器で演奏したほうが良いという主張が実践され始めた頃、ブリュッヘンよりも前くらいに、フランツ・フェスターFl ヤープ・シュレーダーVn ヴェロニカ・ハンペGmb アンネッケ・ウィッテンポッシュCmbがバッハの音楽の捧げもののトリオソナタと、この、エマニュエルバッハのトリオソナタを録音していて、音楽の捧げもののほうは、服部幸三さんがたびたび取り上げていた。その響きがすばらしくて、それでバロック音楽や古楽に目覚めたのだ。
 LPの裏はなんなのだろう?と思っていたのをニフティで教えてもらったのがこの曲で、NHKのバロック音楽の楽しみにリクエストはがきを出して、読んでもらった。(!)裏がかからなかったのはどうやらLPに大きな傷があったかららしい、傷がありますと言いながらかけてくれた。いまもそのエアチェックはiTunesに入れてある。
 曲はなんとJFCの安い楽譜が出ている。何度かやったことがあるが、本当に美しいメロディーで、演奏してくれた人たちはみんな気に入ってくれるのだ。すばらしい。低音がまたとても易しい!初心者向き。この曲は上のメロディーのからみを聴く曲なのだ。

無伴奏チェロ組曲 バッハ

2018年08月21日 | チェロ
バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
無伴奏チェロ組曲
 無伴奏の楽譜はベーレンライター原典版が日本語版で出ている(青い表紙のやつ)ので、これがスタンダードになっているようだ。しかしなんとこれは旧バッハ全集にもとづいている物なのだそうだ。
 その後見つけたのは、同じベーレンライターから出てものですが、すごい。この曲の原典である、4つの筆写譜のファクシミリ、作曲されて150年だかたった後に初めて出た出版譜のファクシミリ、それぞれの比較が書いてある楽譜、英語の解説、とこれだけついていて5700円で出ている。安い!。早速購入してうれしく眺めている。手にはいるなら、チェリストはアマチュアだろうとこれを買うべきだ。
  さらに、鈴木秀美の「無伴奏チェロ組曲」も、チェリストは必ず買うべきだ。品切れになっていたが、Kindle版になって出たそうだ。


チェロのレパートリー

バッハ 管弦楽組曲第2番 BWV1067 をリコーダーで

2018年08月18日 | リコーダー
バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
管弦楽組曲第2番 BWV1067
  言わずと知れた、フルートと弦楽(と通奏低音)のための「序曲」(というのはフランス風序曲から始まるフランス風の組曲と言う意味)で、序曲のあとはロンドー、サラバンド、ブーレー1,2、ポロネーズ、メヌエット、バディネリーと続く。有名曲で、言わずもがなだなあ。
 フルートはもちろんトラベルソだから、3度上げるとすべてリコーダーで吹ける。全音からリコーダーと通奏低音(鍵盤とガンバ)のために編曲した形で出ている。(こちら)
 名曲で、難しいがとても楽しい。序曲は長くて体力が持たない。ブーレーはなぜ1と2の間で譜めくりがあるんだ?けしからん。ポロネーズとバディネリーは難しいが、超絶技巧ではないし、ともかく名曲。

バッハ チェンバロ協奏曲 第6番 へ長調 BWV 1057

2018年08月17日 | リコーダー
バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
チェンバロ協奏曲 第6番 へ長調 BWV 1057
 これはもうまったくの老人の自慢話だけれど、僕はブランデンブルク協奏曲4番の編曲である、チェンバロ(と2本のリコーダーの)協奏曲(ヘ長調 )をやったことがある。やったことがある、というのはもちろんアマチュアだがバロックオーケストラで、ちゃんとチェンバロと、少額の入場料を取る数百人の聴衆の前でだ。えっへん。
 リコーダー2の方だったから、最初からいきなりこの難しいパッセージで、これはブランデンブルクのト長調とどっちが難しいんだろう、たいして変わらないかな。
 その時の指揮者が、どんどん遅くなる、と言って、設定速度が練習のたびに速くなっていってまいった。後から考えれば、遅くなるのは設定速度でも、ソロでもオーケストラのせいでもなく、指揮が悪かったんだと思う。しゃくるような、つまりオーケストラを先導する指揮でなく、オーケストラに後追いするものだったのだ。だいたい速すぎるテンポを設定すれば、だんだん遅くなるに決まってるじゃないか。でもリコーダー2だったし、音楽は指揮者のものだ、と思い、まあどうにか吹けるギリギリのテンポだったので何も言わなかった。どうにかなってホッとした。





ベルトの広告に萌えてしまったバロックチェロ奏者

2018年08月16日 | チェロ





  無理やり送られてきて邪魔な広告だが、昨日だったか送られてきたベルトの広告に萌えてしまった。買おうかな。
 これに反応する擦弦奏者はそれこそオタクと言って良いだろう。ボクの弓はピンで留めるタイプなのだが、このベルトと同じタイプのものもある。こんなこと書いてもしょうがないのだが。

サン=サーンス Saint-saens アレグロアパッショナート

2018年08月14日 | チェロ
 市民オーケストラの、ちゃんと習ってる初級〜中級が今習ってるんですよォ、と言うのが、この曲。IMSLPで調べたら、ちゃんとあるのだ、ほんとにすごい。ちなみにIMSLPの現在進行中のプロジェクトはオーケストラ曲のパート譜だとさ、まったくなんて言う時代なんだろう。
 さっそく印刷してちょっと弾いてみた。最高音はa線の1オクターブと5度上のeで、まあそれほど難しいパッセージではないので、中級者?には何とか弾けるのかな?僕が初見で遊んで、少なくとも自分では楽しめるのだから、易しいというか、手頃な練習曲なのかも知れない。プロがこぞって録音するほどの曲ではないらしい。でも上のeはも、曲全体としても、初心者にはしんどいものがあるよねえ。
 最初の指定のボウイングがおもしろいなあと思った。作曲家自身の指定かどうかわからないけれど、難しいがなるほどと思わせる。つまり2小節目の二つめのアクセントのついた音を弓の元で弾こうとすると、その前の音を自然に素早くアップで長い距離を動かすことになるので、軽いアクセント気味になる。弓順で2小節目の頭もダウンダウンと弾いても良さそうだが、それでは全体に重く、cisに不要なアクセントがつきやすいのだ。

バッハ、ヨハン・ゼバスチャン オルガンのためのトリオソナタ 第6番 BWV530

2018年08月13日 | リコーダー

バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)

オルガンのためのトリオソナタ 第6番 BWV530
 Vivace,Lento,Allegroの3楽章。 2楽章がすごい。冒頭はシチリアーノとしか思えないが、もう、すぐにすごい装飾で、グニャグニャだ。すばらしく美しい。こういう装飾が考えられたらすごいなあ。もっともバッハ自身、教会のオルガンで、「わけのわからない装飾を入れて」なんとかかんとか、教会のえらいヒトに怒られている。あんまり理解されていなかったかもしれないなあ。僕に限らず現代ではみんなバッハが好きで、美しく感じると思うのだが、別に音楽的に進歩したというわけではなく、純朴さ、純粋さを失ってしまっただけかもしれない、などと思ってしまう。


バッハ オルガンのためのトリオソナタ BWV525-530 の編曲

2018年08月12日 | リコーダー
バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)

オルガンのためのトリオソナタ BWV525-530 の編曲
 バッハのオルガンソロのためのトリオソナタは、いろいろに編曲されていて、ホリガー(Ob)らのCDもあるし、僕自身はもうずいぶん昔、有田正広、鈴木秀美らの演奏を生で聴いた。
 リコーダーと鍵盤楽器のための編曲も様々あるようだ。僕は楽譜は4番のみ、ベーレンライターの8077という番号の、リコーダーと鍵盤楽器用のものを持っている。ホ短調をイ短調に移調してある。
 エオリアンコンソートのリコーダー、フルート、通奏低音のための編曲もある。こちらにはMIDIもあるのでカラオケまでできる。
 エオリアンコンソートのMIDI、ベーレンライターの楽譜でカラオケ。1楽章も3楽章も速すぎる!3楽章なんて50%でもいいくらい。MIDIは速度も変えられるのですばらしい。すごく楽しめた。

カンタータ106番「神の時こそ いと良き時」バッハ

2018年08月11日 | リコーダー
 カンタータ106番は、少なくともリコーダー吹きにはとても有名な、とてもきれいな曲だ。リコーダー2本とヴィオラダガンバ2本と通奏低音と歌という簡素な編成で、バッハのごく若いときの作曲、葬儀の音楽だそうだ。
 左の写真はIMSLPのスコアを加工したものだが、見てわかるようにスコアはフラット二つで書いてあるが、リコーダーは本来、左上のように2度上でフラット一つで書いてある。当時オルガンや弦楽器はコーアトーンと呼ばれるおそらくa=465くらいのピッチで、管楽器はカンマートーンと呼ばれるa=415くらいのピッチだったらしく、移調楽器のように扱われているのだ。
 だから、スコアや、どこかでもリコーダー用にカンタータの中から抜き出した楽譜を見ることがあるのだが、吹く気がしない。リコーダー2本で楽しむなら、フラット一つのヘ長調で吹きたい。
 フラット二つのスコアの2度下のリコーダー用がフラット一つというのも面白いところで、どうもフラットは一つ少なく書く習慣があり、スコアは本当はフラット3つの変ホ長調のはずだ。ドリア旋方のなごりだと思うのだが、よくわからない。
 CDはアーノンクールーレオンハルトの全集の一部と、BCJのを持っている。二つを聞き比べるとどうもアーノンクールの方はフラット二つのスコアで演奏しているように聞こえる。フラットの音がクロスフィンガリングのくすんだ音なのだ。BCJのほうはすっきりした音で、ライナーノートにも明言してあるが、ちゃんとコーアトーンとカンマートーンの混合で演奏しているようだ。


次女の卒業式の思い出