せろふえ

チェロと笛(リコーダー)を楽しむおじさん

無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調→ニ短調 BWV1001 からアダージョ(3)

2018年11月29日 | リコーダー
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調→ニ短調 BWV1001 からアダージョ 続き

 6小節目、3拍目のシ(リコーダー版)のナチュラルも4拍目のソのシャープもすぐ忘れてしまうので、鉛筆で書き込んである。バッハの自筆を見てみると、おもしろい!
 当時、臨時記号は1つの音符のみ有効だから、当然ナチュラルは不要だし、シャープは書いてあるので、演奏者は要らぬ神経を使わずに済む。面白いのはこの小節の最初の音(ヴァイオリンで es )で、前の小節と同じ音だから、当然、フラットは書いてないのだ。

バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調→ニ短調 BWV1001 からアダージョ (リコーダーで)(2)

2018年11月28日 | リコーダー
 さらに吹き進めていったら、他にも間違いを発見した。リコーダー版の一番下の段、15小節目の2拍目の裏、旗が一本足りない。

 さらには、リコーダー版に、Org. key : d moll とある。違う違う。オリジナルはフラット1つで書いてあるけれど、g moll というか、g のドリア旋法なのだ。

 だから、リコーダー版も、本当はフラットなしでd のドリア旋法で書くべきなのだ。

バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調→ニ短調 BWV1001 からアダージョ (リコーダーで)

2018年11月27日 | リコーダー
 この曲はこの曲集の第1曲なのだが、難しくていつも飛ばして吹いている。何曲(楽章)か吹いて、それでもエネルギーが余っているときに時々吹くくらいなので、結局たまーにしか吹かない。おまけに難しくて、曲にならない。アダージョなのでテンポというか、拍がすぐわからなくなってしまう。8分音符で拍を感じるのだが、音楽はあくまで4分音符が4拍のごくゆっくりの曲だと思うのだが、実際は全然できやしない。8分音符ごと、鉛筆で印を付けていて、それで吹くもんだから、8分音符の音楽になってしまう。  そう思っていたら、 あるが's てくにっきさんのところに、楽譜が間違っている、とある。全然気付かなかった(^^;)

 2小節目の2拍目のtr.のついてる音符の次、旗が一本足りないとのこと。確かにそうで、バッハの自筆に当たると、きちんと美しく、間違えようがないような書き方がしてあって、感心してしまった。
 つまり4分音符1拍分の続いて書いてある旗2本、これとははっきり離して、2本加えて書いてあるので、付点のリズムがきわだって読みとれる。

バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750) 無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータBWV1001〜

2018年11月26日 | リコーダー
バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)

無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータBWV1001〜

 バッハのヴァイオリンソナタとパルティータは、一部がブリュッヘンの編曲で全音から(今でも)出ている。
 無伴奏ヴァイオリン曲をリコーダーで吹こうってのが間違ってるが、それでもいくつかの楽章は充分楽しめる。でも難しい。


大バッハ 2本のフルートと通奏低音のためのトリオソナタをリコーダーで

2018年11月24日 | リコーダー
バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
2本のフルートと通奏低音のためのトリオソナタ ト長調→変ロ長調 BWV1039
 バッハはトリオソナタをほんの少ししか現代まで残してないが、ほんとは数十曲は書いているんじゃないかというのを読んだ。なんてことだ。でも考えてみれば、書いているだろうなあ。初期のカンタータにたくさんリコーダーを使っているので、リコーダーを含むものもたくさんあったに違いない、うーん、身もだえするほど残念だ。
 1039はトラベルソ2本と通奏低音のためのトリオソナタなので、三度上げてリコーダー2本で吹ける。通奏低音も上げたのが出版もされている。大学時代に同好会仲間のSとよく練習したのだが、通奏低音なしだった。やっぱりトラベルソのためだよなあ、とも思いながら、でもバッハはとても良い。しばらくこの楽譜を開いていない。残念だ。

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第2番ト長調op.18-2

2018年11月22日 | チェロ
「挨拶」というのだが、なぜ? 
 全体としてとってもベートーヴェンらしいなあと感じ入ってしまった。すべてきちんと弾かないといけない。
  2楽章はとてもゆっくりで、その細かく書いてある音符をすべてきちんとインテンポ(じゃなくても良いのかもしれないが)できちんと弾かないといけない。アレグロの直前のppがとてもベートーヴェンで、チャーミング(死語?でもどうしてもチャーミングという言葉が頭に浮かぶ)だと思う。

ウォルシュ Walsh(編) The Division FLUTE

2018年11月20日 | リコーダー
 例の グリーンスリーブスややさしいフォリアなどが入っている曲集。ウォルシュが編集及び編曲したのではないか?2集出ていて、僕がもっているのはファクシミリで Arte Tripharia というのだろうか?スペインの出版社から出されたものらしく1、2集合本になっている。ファクシミリなのに安かったもので購入した。入っている曲は以下の通り。
The First Part

Readings Ground
Pauls Steeple
Faronells Ground
Old Simon the King  (あまり面白くない)
Tollets Ground   (つまらない)
Green Sleeves to a Ground
Johney Cock thy Beavor (まあまあ)
Division on a Ground (おもしろい)
A Division on a Ground by Mr. Eccles.
A Division on a Ground by Mr. Finger.
A Division on a Ground by Mr. Jno. Banister(やさしいフォリア)
A Division on a Ground by Mr. Banister


The Second Part

A Ground by Mr. Finger
A Division to a Ground by Mr. Solomon Eccles
A Division on a Ground
A Ground by Mr. Solomon Eccles
A Division on a Ground
An Italian Ground
A Chacone
Division by Mr. Hills
Division by Mr. Gorton
Prelude by Mr. Pepusch (I)
Prelude by Mr. Pepusch (II)
Prelude by Mr. D. Purcell
Prelude by Mr. Finger
Cibell by Mr. Henr. Purcell
Cibell by Signr. Baptist
Cibell
Cibell by Mr. King (I)
Cibell by Mr. King (II)
Cibell by Mr. O
Cibell by Mr. Clark (I)
Cibell by my Ld. Byron
Cibell by Mr. Clark (II)

 メモは楽譜に昔、自分で書き込んだ物だが、あまり当てにはならない。バスが曲の初 めか終わりに一回分だけ書いてある。バスがおんなじなのでMIDIとか、電子鍵盤楽 器とかで簡単にカラオケができるのではないか。

吉澤実 編 バロック コンチェルト・スタディ

2018年11月19日 | リコーダー
 ドレミ楽譜出版社からバロック コンチェルト・スタディ 〜リコーダー、又はフルートのための〜 というのが出版されている。(吉澤実 編)
 多くの楽器にオーケストラ・スタディと題してオーケストラのレパートリーを準備・練習する曲集が出ているが、このコンチェルト・スタディはコンチェルトの準備というよりは、練習のためのものだろう。
 収録されている曲は以下の通り。
ペッツ
コンチェルト・パストラーレ ヘ長調
ヴィヴァルディ
フルート協奏曲集より 1.海の嵐 ヘ長調
フルート協奏曲集より 2.夜 ト短調 RV.439
フルート協奏曲集より 5.ヘ長調 RV.442
リコーダー協奏曲 ハ短調 RV.441
リコーダー協奏曲 ハ長調 RV.444
リコーダー協奏曲 ハ長調 RV.443
リコーダー協奏曲 イ短調 RV.445
2本のリコーダーのための協奏曲 ハ長調 RV.533
テレマン
リコーダー協奏曲 ハ長調
2本のリコーダーのための協奏曲 イ短調
リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲 イ短調
リコーダーとフルートのための協奏曲 ホ短調
リコーダー組曲 イ短調
リコーダー協奏曲 ヘ長調
リコーダー協奏曲 ハ長調(原調:イ長調)
グラウプナー
アルトリコーダー協奏曲 ヘ長調
バッハ
ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調
ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調
シュルツェ
アルトリコーダー協奏曲 ト長調

シューベルト 交響曲第4番 悲劇的 

2018年11月17日 | チェロ
シューベルト、フランツ・ペーター Schubert,Franz Peter (1797-1828)
交響曲第4番 悲劇的 (Tragische)D417
 もうずいぶん昔、古巣の市民オーケストラで定期にかけた。就職して仕事がすこし軌道に乗って、チェロをもう一度習い、すこしは楽しめる頃にやったのでよく憶えている。全然知らなかったが、「悲劇的」(とシューベルト自身が名付けたらしいが)な感じはなく、でも良い曲だと思ったものだ。当時となり、TOPで弾いていたおじさん(なんて言い方は失礼かな、医師のK先生)もご存命かどうかわからないくらい昔の話だなあ。

ヴィヴァルディ チェロ協奏曲 イ短調 RV 422

2018年11月16日 | チェロ
 ヴィヴァルディはチェロ協奏曲を20数曲書いていて、ナクソスからCD4枚だったか出ているはずだ。この曲の楽譜はIMSLPでファクシミリの総譜が見える。リコルディ版が出版されているようだ。
 2012年5月、知り合いのH先生主催のアンサンブルで、アマチュアとは思えない名人チェロで演奏した。もちろん僕はソロでなくて、通奏低音。この曲を生で聞くことはもちろん、演奏するのだって、こんな経験ができるなんて、滅多にないことで、本当にありがたいことだ。
 ソロが低音なので、バランスが難しい。何度も何度も、通奏低音は主張しないでくれ、ソロを越えないでくれ、と暗にうるさいと言われてしまった。すみません。2楽章は通奏低音とソロチェロのデュエットなのだが、今回はチェロとコントラバスのみで、鍵盤楽器が欲しかったなあ。ソロは普通の通奏低音の歯切れを求め、指揮者はイタリアものだからもっと粘って、と相反することを要求されて参った。もちろんもっとうまければそれらしく弾けて、そうすれば、なんであれ、ああ、それで良いですよ、と言われるものなのだが。


 驚いたことに、というか、あきれかえったことに、この曲のソロの譜面を持っていたのだ。びっくりした。もう30年前くらいに知り合い(と言ってももう縁が切れてしまった)に、あなたにあっていると思うみたいなことを言われて、でもそれはかいかぶりで、せっかくもらった譜面だったが、弾ける気がせずに放置したままだったのだ。
 ふと、譜面が出てきて、ヴィヴァルディなのだが、弾けそうだ、人前では無理でも自分では楽しめる、ここに書こうと思って調べたら、なんとこの曲じゃないか。通奏低音を弾いていて、全然まったく気づかなかった。まいった。(2018 2月)

吉澤実 編 リコーダーアンサンブルの基礎と技法

2018年11月15日 | リコーダー

 リコーダーアンサンブルを楽しんでいる。楽しい。アンサンブルを初めて、いままでかってにほぼ一人で楽しんでいたリコーダーの世界がずいぶん広がって幸福だ。リコーダーアンサンブルの世界は一種独特の発展をしていることもわかった。それはそれでおもしろいものだ。
 僕のイメージしていたその通りの部分ももちろん大きくて、その一つ、技術的な部分はこの「リコーダーアンサンブルの基礎と技法」を教材に練習している。
 30年も昔に買って持っていたのだが、現在出ている改訂版はだいぶ改訂されていて、しょうがない、買い直してしまった。(2018/3)




シューベルト 交響曲第7番 未完成

2018年11月11日 | チェロ
 未完成は2011年、古巣の「さわやかコンサート」(5月)にやった。その時までほとんどまじめに鑑賞することすらなかったが、たしかに名曲なんだろうなあと思った。特に2楽章はいまだにときどきメロディが頭をよぎる。
 1楽章最初は弓の真ん中くらいから(けっして元から始めない)始めて、弓を寝かせて毛を少なく。

 2楽章冒頭、オクターブのスラーが難しいが、僕は親指を使うのは苦手だ。音にすき間ができなきゃあいいんだろう、と思うが、まあ、難しい。